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WindowsとUbuntuのデュアルブートのPCを作ったら入れておきたい2つの設定

Last updated at Posted at 2024-12-12

こんにちは。
ALJの江口と申します。

ここ数年、ミニPCで自分の作業が満たせてしまうため、自作PCからしばらく遠ざかっていたのですが、会社の若手が割とPCゲームをするのと、昨今のAIなどの風潮があり、最近のグラボを搭載したPCが欲しいと思っていました。自宅で利用しているミニPCだとどうあがいてもグラボが積めないので、1台自作することにしました。

自作PCのスペック

いろいろ迷ったのですが、結論から言うと、以下のスペックにしました。

項目 型番 およその価格 理由
CPU AMD Ryzen 5 7500F 20000円 ZEN4世代で最安。
グラフィック機能なし。
Mother ASUS PRIME A620-M-E 12000円 安かったから。
Memory CFD DDR5-5600 16Gx2 14000円 定格が早く手ごろな価格。
SSD① Crucial P1 500GB 6000円 Windows用
SSD② SATA SSD 500GB 手持ち Linux用
グラボ Radeon RX 6750XT 40000円 ハードオフにあったから。
電源 手持ちの650W電源 -
ケース 手持ちのケース -
その他 CPUクーラー、SSDクーラーなど 5000円

性能的には、1年前のミドルクラスという感じだと思います。
AMD Ryzen 5 7500F というのを見つけちゃったので、これが全てを決めた感じです。国内販売してないので、ヤフオクで買いました。
ハードオフに派手で巨大なグラボがあったので、グラボのコストを抑えられてラッキーでした。
ただし、AIをやるにはGeForceの方がいいというのは、買ってから知りました。買わないと学べないこともあるので、こういう苦労のための出費ですね。RadeonでもUbuntuならAIはWindowsより少しましという情報もあり、デュアルブートにした理由の一つです。

外観

確か20世紀に買ったケースですが、当時は少なかった横がアクリルのものなので、それっぽく見える気がしますが、5インチベイが沢山あるので古いのがバレますね。

グラボがデカすぎて、このサイズのケースでも3.5インチベイと干渉して入らなかったので、3.5インチベイを電動ノコでカットしました。

デュアルブートにする理由

OSが安定してきた

昔もたまにデュアルブートにしてましたが、OSを再インストールすると、環境が壊れちゃったりして、維持が割と面倒なんですよね。環境が壊れちゃうので、別々のPCに入れる方が時間の節約だったりします。
不安定だから再インストールが頻繁に必用だった時代もありました。(技術力がないだけかもしれませんが)
しかし、最近は、WindowsもLinuxも安定してきたので、その心配も少なくなったと思います。

グラボが1枚しかない

WindowsとLinuxの両方で試したいけど、グラボが高価なので沢山買えません。買ったとしても、マシンの置き場所もありません。

SSDが安くなった

500G~1TBクラスのSSDが手頃になってきたので、パーテションを切るなどしなくても、それぞれにディスクを準備できます。

起動が早い

WindowsとLinuxをいったり来たりする場合でも、最近は1分もあれば起動するので、デュアルブートでもストレスが少ない。

要は、SSDを1つ追加するだけでいい

デュアルブートにするコストの増加は、SSDを1つ追加するだけ。あとはやる気。

デュアルブートの導入方法

自分はあまりこだわりがないので、簡単な方法として、

 Windowsのインストール
  ↓
 Linuxのインストール(GRUB)

上記の順でインストールすると、GRUBが導入され、勝手にデュアルブートになると思います。もしならなければ、以下のコマンドでWindowsを認識すると思います。

$ sudo update-grub

デュアルブートで感じる不便の回避 2選

数か月利用してきて、デュアルブートでおすすめの設定を2つご紹介します。

その1 GRUBの起動順でWindowsを優先する

GRUBの起動順は以下のようにUbuntuが最初になると思います。

私はWindowsの利用頻度が多いので、電源ボタンをONにして放置するとUbuntuが起動してしまうのは不便です。優先順を変更して、Windowsが選択される状態にします。

優先順を変更するには、/etc/default/grubを修正します。
既に変更しちゃってますが、GRUB_DEFAULT=0という行を修正します。
Windowsは上から5番目なので、4を指定します。

修正後、以下のコマンドで反映します。

$ sudo update-grub

確認のため再起動してみます。
正しく編集できていれば起動時に以下のようにWindowsが選択された状態になると思います。

その2 OSを切り替えると時間が狂う

LinuxとWindowsを行ったり来たりすると、Windowsの時間が狂うことに気が付くと思います。
時刻同期が走れば直りますが、時間の表示がおかしいのは気になりますよね。
詳しい原因は割愛しますが、簡単に説明すると、Windowsはローカルタイム、LinuxはUTCを内部で使っているので、その時間でハードウェアクロックを修正しちゃうから、という感じです。

Linux側で以下のコマンドを実行するとWindowsの時刻が狂わなくなります。

$ sudo timedatectl set-local-rtc 1

ただし、その後、timedatectlで確認すると、以下のようなワーニングが出るようになります。どちらを取るかですが、自分はワーニングをあきらめてます。

最後に

Linuxに興味があるけど、仮想でしか利用したことがないという人は、デュアルブートにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ただし、Windows環境が壊れても私は責任を取れないので、バックアップしてから試してください。
今回のように、新規導入なら失敗してもやり直せるので、新規構築のタイミングがおすすめです。

SteamのLinux版もあるし、Linuxのデスクトップも色々と進化しているので、新たな発見があるかもしれません。

以上です。

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