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NewtechのラックマウントサーバーにProxmoxを入れてみた

Last updated at Posted at 2024-09-24

やりたかったっこと

普段使いのPCにLinuxを入れても、最近はデバイスを認識しないということは少なくなりました。debianをベースにしているProxmoxも、デバイスを認識しないということはあまりないと思います。
しかし、(私の?)身近にあまりない10GbEのネットワークや、RAIDコントローラなども認識するのか、興味はあるけど試す機会がなかなかありません。
今回、Newtech様からCloudy-SRVをお借りできたので、Proxmoxをインストールできるか検証してみました。
今回の検証で動作したとはいえ、今後も動作保証できるわけではありませんが、動作確認の一例ということで読んで頂けると幸いです。
インストールしたProxmoxのバージョンは8.1.4です。

検証に使用した機器

Newtech Cloudy-SRV 2U

項目 仕様
CPU Intel Xeon Silver 4210
メモリ 32GB
RAIDコントローラ MegaRAID 9560-8i
ミラーリングユニット  240G
搭載ドライブ SSD 1TB x 6
LAN 10GbEx2 + 拡張カード10GbEx2

<外観>
DSC07372.jpg

<3.5インチベイにSSDが入ってました>
DSC07409.jpg

<背面>
DSC07386.jpg

ミラーリングユニットについて

Cloudy-SRV シリーズの特徴の一つにミラーリングユニットが標準搭載されている点があります。
今回お借りした機器には、240GBのNVMeSSDでミラーしたユニットが搭載されていました。インストール時は、1つのSSDディスクとして見えます。
意識することなくインストールするだけで、OSがミラーで保護されます。

ミラーされたSSDの障害監視はnummという専用のツールで確認します。Linux対応版があるので、インストールすることで、ミラーの状態を確認することができます。

MegaRAIDの動作確認

MegaRAIDはLinuxカーネルにマージされているようで、RAIDコントローラーがlspciで出てきます。

image.png

初期状態ではMegaRAIDに接続されたSSDはOSからは認識されません。
RAID BIOSもしくは、MegaRAID CliでRAIDドライブを作成すると、ディスクとして認識されます。

認識されたら、LVMなりLVM-Thinなりでフォーマットすれば、通常のドライブとして利用可能になりました。

ベンチマーク

ubuntu22をインストールし、KdiskMarkでディスクアクセスのベンチマークを取得してみました。

ミラーリングユニット

通常、ミラーリングユニットにVMのインスタンスは保存しないと思いますが、ベンチマークを取得してみました。
実行結果は以下のような値でした。近年のSSDと比較すると高速ではありませんが、OS用としては十分な速度があると思います。

image.png

1本構成

1本で構成を組んでみたところ、SATA-SSDとしては標準的な値になりました。

image.png

2本構成(RAID0)

2本でRAID0を組んでみたところ、シーケンシャルの速度が1本のほぼ倍の値になりました。

image.png

6本構成(RAID5)

6本でRAID5を組んでみたところ、シーケンシャルで14000を超える値になりました。何度か取り直したのですが、突然キャッシュが効いたのか、爆速でした。1本、2本の値からかけ離れているので、参考値として見てください。RAID5の利用が現実的だと思いますが、SATA-SSDのRAID5は高速に動作することが確認できました。

image.png

感想

大容量の領域もHDDからSSDにシフトしつつありますが、なかなかSSDを何本も使用してRAIDを体験する機会がありませんでした。
今回、SSD 6本という環境をお借りすることができ、インストールで問題になる部分もなく、動作も快適でした。

簡単な検証レポートになりますが、サーバー機導入のご参考になれば幸いです。

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