プログラミング勉強日記
2021年4月19日
クラウドと仮想化
クラウドは、仮想化技術によって成り立ってるサービスのこと。仮想化は、サーバー、CPU、メモリといった物理的なインフラの構成を抽象化して、物理的な制限にとらわれることなくソフトウェア的に統合・分割できるようにする技術のこと。
図のようにサーバーの中に複数のサーバーを仮想化して作ることでインフラとしては物理的な1つのサーバーだが、それを分けることができる。
仮想化の仕組み
物理的なインフラに仮想化ソフトウェアを設定して、実質的な機能をユーザごとに切り分けて提供できる。
①物理的なサーバーを仮想化したい。(容量が大きすぎて1つのシステムではもったいないときなど)
②1つの物理的なサーバーを仮想化するためには、サーバーの中に仮想化ソフトウェアをインストールしてセットアップする必要がある。仮想化ソフトウェアでは、VMware型とハイパーバイザー型の2タイプがよく使われる。
③個々のユーザはそれぞれが単体のサーバーのように利用できる。具体的には、別のOSを使用することができる。
仮想化の対象
サーバー・ストレージ・ネットワーク・デスクトップを仮想化することができる。
サーバーの仮想化は、1代の物理的なサーバー上に複数のOSを動作させる技術。ストレージの仮想化は複数のストレージを仮想的に統合して1つの大きなストレージプールを構成する技術。ネットワークの仮想化は、新しい仮想ネットワークの構築や制御をソフトウェアによって動的に行う技術。デスクトップの仮想化は、サーバー上においたPC環境のデスクトップ画面を遠隔地にある接続端末に転送する技術。
デスクトップの仮想化は主に、セキュリティを高めるために使われる。PCにすべての情報が入っているとPCを紛失したときにセキュリティのリスクが高い。そのため、PCにはセットアップされていなくてインターネットに接続できるようにする共有するだけの機能を使って、仮想化デスクトップとして遠隔地の端末にデスクトップをデータセンターから映し出すといった中央管理されたデスクトップの提供ができる。AWSではAWS WorkSpacesといったサービスで仮想化デスクトップを提供している。
仮想化のメリット
仮想化を利用することで、インフラ利用の効率性や柔軟性が向上する。
- サーバースペースの削減
- データセンターの費用の削減
- セキュリティの向上
- 効率的にサーバーを利用できる
- 構成変更やメンテナンス対応の柔軟性