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【CocoaPods】「zsh: command not found pod」エラーに遭遇した際の解決策

Last updated at Posted at 2024-02-21

はじめに

この記事では、CocoaPodsをインストールした後に遭遇するかもしれない「command not found: pod」のエラーメッセージについて説明します。
この問題に直面した際の対処法を、経験から学んだ解決策を基に紹介します。なお、ここで紹介する方法はあくまで一例ですので、状況に応じて適宜参考にしてください。

また、特定のバージョンのCocoaPodsをインストールする方法についても触れます。

CocoaPodsについての詳細は、公式を参照してください。

問題の発生

CocoaPodsをインストールしたにも関わらず、pod コマンドを実行しようとすると、以下のようなエラーメッセージが表示されることがあります。

command not found pod

環境

  • Apple M2 Pro
  • macOS Sonoma 14.2.1

対処法

1. 現状の確認

which gem
/usr/bin/gem

which ruby
/usr/bin/ruby

2. rbenvをインストール

rbenv を使用すると、プロジェクトごとに異なるRubyのバージョンを簡単に切り替えることができます。
Homebrewを使ってrbenv と ruby-build(Rubyのバージョンをインストールするためのrbenvのプラグイン)をインストールします。

brew update
brew install rbenv ruby-build

インストールが完了したらrbenvで管理されているrubyを確認してみます。以下のように表示されれば一旦OKです。

rbenv versions
* system

3. インストールできる Ruby のバージョン確認

次に、利用可能なRubyのバージョンを調べます。

rbenv install -l
3.0.6
3.1.4
3.2.2
jruby-9.4.5.0
mruby-3.2.0
picoruby-3.0.0
truffleruby-23.1.2
truffleruby+graalvm-23.1.2

4. 使用するRubyバージョンを設定

適切なRubyのバージョンを選択した後、そのバージョンのRubyをrbenvを使ってインストールします。
以下のコマンドは、3.2.2バージョンのRubyをインストールする例です。

rbenv install 3.2.2

Rubyのインストールが完了したら、rbenvで管理されているRubyのバージョンを確認して、正しくインストールされていることを確かめます。

rbenv versions
* system
  3.2.2

5. 利用する Ruby のバージョン変更

インストールしたRubyのバージョンをデフォルトとして設定するには、rbenvを使用してグローバルなバージョンを変更します。
以下のコマンドは、全体のデフォルトRubyバージョンを3.2.2に設定する例です。

rbenv global 3.2.2

この設定が反映されたかどうかを確認するために、再度rbenv versionsを実行します。
3.2.2の前に*が表示されていれば、そのバージョンがグローバルに設定されていることを意味します。

rbenv versions
  system
* 3.2.2 (set by /Users/****/.rbenv/version)

6. シェル設定の更新

システムが新しいRubyバージョンを認識できるように、シェルの設定ファイル.zshrcを編集します。以下のコマンドで.zshrcファイルを開きます。

vim ~/.zshrc

ファイルを開いたら、rbenvを初期化する以下の行を追加または確認します。これは、~/.rbenvディレクトリが存在する場合にのみ、rbenvのパスを環境変数に追加し、rbenvを初期化するためのものです。

[[ -d ~/.rbenv  ]] && \
  export PATH=${HOME}/.rbenv/bin:${PATH} && \
  eval "$(rbenv init -)"

これにより、~/.rbenvが存在しない場合のエラーを防ぎ、rbenvが正しく機能するようになります。

編集が完了したら、まず、escキーを押してインサートモードを終了します。
次に、:wqと入力してEnterキーを押します。これにより、変更が保存されVimエディタが閉じます。

7. 設定の反映

.zshrcの編集が完了したら、変更を適用するためにシェルを再起動するか、以下のコマンドで設定を読み込みます。

source ~/.zshrc

8. 設定の最終確認

全ての設定が正しく行われたかを確認するために、rbenvが管理するrubyとgemが正しく参照されているかをチェックします。

which ruby

/Users/****/.rbenv/shims/ruby
which gem

/Users/****/.rbenv/shims/gem

9. CocoaPodsのインストール

最後に、Rubyのパッケージ管理システムであるgemを使用して、CocoaPodsをインストールします。ここでは、特定のバージョン1.13.0をインストールする例を示します。

sudo gem install cocoapods -v 1.13.0

インストールが完了したら、以下のコマンドでCocoaPodsのバージョンを確認します。

pod --version 
1.13.0

出力結果が1.13.0と表示されれば、CocoaPodsが正しくインストールされています。

参考

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