この記事の概要
- エンジニアにおいてコミュニケーション能力が大切だというポエムです
- アンジャッシュアンチやエンジニアアンチの記事ではありません
- 上司や同僚とのコミュニケーションについて悩んでいる方の助けになれば幸いです
アンジャッシュとは
概要
アンジャッシュは、児嶋一哉と渡部建によるお笑いコンビ。プロダクション人力舎に所属。1994年デビュー。略称は「アンジャ」。爆笑オンエアバトル第5代目チャンピオン。ともに東京都八王子市出身。
(Wikipediaより引用)
アンジャッシュの芸風
彼らの代表的なネタに「すれ違いコント」というものが存在する。
これはどういう内容かと言うと、児嶋さんと渡部さんが会話をしていくうちに、両者の知識や勝手に想像していた話の前提から生まれる勘違いが(悪い方向に)噛み合ってしまい、お互いに変な人だなぁ…と思いこんでしまうというものである。(全部のネタがこの構成であるという意味ではないのであしからず)
芸風のポイント
前述した短い文でのポイントは以下のとおりである。
- 会話中に**知識や話の前提から勘違い(齟齬)**が起こる
- そしてそれが**(悪い方向に)噛み合う**
- お互いに**「何を言っているんだろう?」**となる
お笑いネタとしては非常に秀逸で面白いものである。
アンジャッシュのネタがエンジニアリングの世界で起こったら
こうなる→顧客が本当に必要だったもの
これはあくまで一例で由々しき事態だが、これは顧客との間だけで発生するものではない。
上司と部下、同僚同士、マシンと人間の間でも発生する。
エンジニアはこのような事態を未然に防ぐ必要がある。
優しい世界を目指して
優しい世界とは…
コミュニケーションをしている人・モノたちが、齟齬なく効率的な意思伝達ができる桃源郷のことである。僕と契約して魔法s
齟齬の回避策
「芸風のポイント」セクションで述べた3つのポイントは、すべて相手に質問する・自分の考えや知識を述べることで解決することが可能である。
言い換えれば、「相手の知識・認識」と「自分の知識・認識」を同じレベルにすれば齟齬を回避できる、ということである(文章が長くなってしまうので、以下では「知識・認識」のことを単に「知識量」と書くことにする)。
さらに言えばこの齟齬は、相手と自分の知識量のギャップが開けば開くほど発生しやすくなる。
素早く知識量のギャップを埋める
相手に質問することと、自分の考えや知識を述べることで、両者の知識量のギャップを埋めることが可能となる。このギャップを埋める作業は、どちらか一方が欠けると非常に難航し、作業効率が悪くなる。
例えば、コンパイル言語でコンパイルエラーが出たときに人間はデバッグ(質問)し、正しいコードを書く(知識を述べる)。この際マシンと人間の知識量が合致すればコンパイルが成功する。(そのコードが顧客が本当に必要だったものかはわからないが。)
この際デバッグ(質問)ができない状況であれば人間側は青ざめた表情になるかもしれない。
はたまた人間同士の会話において、「このエラーはどういう意味ですか?」とだけ訊かれても答える側は、「どのような環境で出たのだろう」「どういう操作をしたのだろう」となり途端に答えにくくなる。(この場合は、答える側がそれを質問をすることで解消できる場合があるが、時間的ロスが発生する。)
ちなみに不要な質問や、相手が必要としていない(自分の)知識量を露呈すると、相手に嫌われるかもしれないので注意が必要である。
優しい世界に存在しない概念
「感情」はこの桃源郷には存在しない。(感情という概念が存在しないのに優しいとはこれいかに。)
例えば、「私はあなたを好いておりません故、質問は受け付けられませぬ」などである。
そもそもこれはコミュニケーションが成立していないので、この桃源郷では扱うことができない。
まとめ
- エンジニアの世界においてコミュニケーション能力は必須である
- コミュニケーションでは齟齬が発生する可能性があり、その齟齬は「相手に質問する・自分の考えや知識を述べる」ことで充分対処可能であることを記した
言い訳とか
「顧客が本当に必要だったもの」はあくまで一例です。この記事は、円滑なコミュニケーションを取るためのノウハウを記したものですので、お間違いなきようお願いいたします。
当記事の内容については普段私も心がけておりますが、やはり議論する時間が足りない・これを質問したら失礼かな?など、桃源郷には程遠い場面も多々存在します。