はじめに
日本語プログラミング言語Mind(マインド)のシンタックスハイライトとスニペットが使用可能なVSCode拡張機能(の非公式プレビュー版)をマイナーバージョンアップしました!
前提条件
Windows11 Pro 22H2
VSCode(Visual Studo Code) 1.102.1
VSCodeの拡張機能
mind-extension-preview 0.0.3
「日本語プログラミング言語MindのVSCode拡張(非公式)」0.0.3のインストール
VSCodeの拡張機能の検索で、「mindv」くらいまでタイプすると下図のような検索結果が表示されます。スクショはアッパーキャメル風になっていますが、全部小文字でもだいじょうぶです。
検索結果ペインで「MindVsCodeExtension」の「インストール」をクリックするとインストールされてエディタウィンドウにドキュメントが展開します。
既に以前のバージョンをインストールしていただいている環境では下図のような状態になります。アップデートが検出されてエクステンションの再起動が促された状態です。
[拡張機能の再起動]をクリックしてください。VSCodeが再起動されるというわけではなく、当該エクステンションがそのまま再ロードされてアップデートします。
シンタックスハイライト
Mindのソースコードがシンタックスハイライトされている様子です。今回のバージョンアップは、コメント関連対応と制御構文の追加です。
「コンパイル抑止」によるMindのブロックコメントに対応しました。
「ブロックコメントの切り替え」によって「コンパイル抑止。」と「コンパイル抑止終り。」を挿入します。
「ブロックコメントの切り替え」の挿入は「コンパイル抑止終り。」ですが、シンタックスハイライトとしては「コンパイル抑止終。」でも着色します。
「ブロックコメントの切り替え」の再実行による挿入トークンの削除は非対応です。(改行付きで挿入しているため)
選択行の行頭に「コンパイル抑止。」の末尾にTAB付きで挿入するのは問題ないのですが、選択行の行末に「コンパイル抑止終り。」の先頭にTAB付きで挿入してもMindコンパイラが「コンパイル抑止終り。」を認識しないので、先頭に改行付きで挿入しています。このため、厳密には「切り替え」には対応できなくなりました。
行中や単独の全角かっこによるコメントも対応しています。従来はスタック仕様形式のみ対応。
その他、選択|選択終|事例|文字列事例|範囲事例|事例終|例外|範囲外|無処理|打切|打ち切|コンパイル の予約語に対応しました。
「メインとは」と書いた場合、「とは」も青くなっていたのを特定送り仮名で着色するようにしました。
筆者の環境はハイライトの着色を少しカスタマイズしているので、色の付き具合は環境により異なるかもしれません。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
コードスニペット
このバージョンではコードスニペットも一部の構文で対応しています。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
今回のバージョンアップでは多分岐構文の中で、「選択」「範囲事例」に対応しました。
「選択」は半角入力モードの場合は「se」までタイプすると選択肢が出現します。全角の場合は「せんたく」とタイプして変換せずにエンターすると選択肢が出現します。
「範囲事例」は半角入力モードの場合は「ha」までタイプすると選択肢が出現します。全角の場合は「はじれい」とタイプして変換せずにエンターすると選択肢が出現します。
ソースコードをVSCodeでビルドする方法
Mind7とMind8とMind9βのソースコードをVSCodeでビルドする環境を構築する方法はこちらもご参照ください。
おわりに
いかがでしたでしょうか?なにかのお役に立てればと思います。引き続きバージョンアップしてまいりますまだまだ粗削りの状態ですが、引き続きみなさまのご意見ちょうだいいただきたく、よろしくお願いいたします。
2025年は日本語プログラミング言語Mind生誕40周年です。当機能は「日本語プログラミング言語Mind生誕40周年記念プロジェクト」の一部となりました。