はじめに
本記事では、情報共有ツールScrapboxのユースケースの1つとして、国際会議論文共有方法を紹介します。
まず、百聞は一見に如かずということで、今回私がお勧めしたい国際会議論文の共有方法を確認して頂きたい。
kdd2018papers: https://scrapbox.io/kdd2018papers/
こちらは、データマイニング系のトップカンファレンスKDD2018の論文をScrapboxのプロジェクトとしてまとめています。以下のページ(Accepted papers一覧)からスクレイピングすることにより作成しました。
KDD2018 Accepted Papers: http://www.kdd.org/kdd2018/accepted-papers
Scrapboxとは
- 以下で紹介する書籍では、次世代の情報共有ツール、知のコラボレーションツールなどと表現されております。まさにその通りで、メモが、カード型でフラットに保存され、非常に簡易に情報を入力、検索することができます。
- 私は、今までにEvernoteやらGoogle Keepやら色々使ってきましたが、Scrapboxに出会ってからはもう他のツールには戻れない状態で心酔しています。(理由はうまく説明できない)
- さらに詳しい紹介は、以下の書籍が詳しいです。Scrapboxの使い方やコンセプトについて解説されています。
- Scrapbox情報整理術, 倉下 忠憲
Scrapboxによる国際会論文共有のメリット/デメリット
メリット1. 検索機能が使いやすい!
上部の窓へクエリを入力、瞬時に結果が取得可能
メリット2. タグ機能のにより、同一著者の文献をブラウジング可能!
著者以外にも、セッションやキーワードでタグ付けすることによりさらに効果的なブラウジングも可能
メリット3. 研究チームでの共有がしやすい!
共同編集機能を利用して、各メンバーが読んだ論文や確認した発表についてコメントをすれば、意見の交換がスムーズに
※以下はScrapboxでの共同編集の例はScrapboxで共同日報を書くで紹介されています。
メリット4. 大学の研究室ではPrivate利用も無料!
「個人、家族、趣味のグループ、NPO、大学での授業・研究室・サークル、フリーランス、登記前の組織、企業の主催によらないイベント等で利用」は無料です。非公開、営利目的の場合は有料(1000円 / 月 × ユーザ数)
デメリット1. 作るのが少しめんどくさいかも
ある程度スクレイピングできる人なら簡単だし、後々の利便性を考えると苦にならない程度だと思う
デメリット2. 国際会議のページに依存している
現状、スクレイピングによる収集なので学会のページによりできること、できないことがあるかも
終わりに
本記事では、ScrapboxおよびScrapboxによる国際会議論文共有方法を紹介しました。自分が学生の時に、こんなツールで共有しながら学会に参加できれば便利だったなと思ったので紹介しました。
スクレイピングやScrapboxにインポートするデータの整形はpythonで行いましたが、たいしたことはしていない(めんどくさい)ので割愛しました。要望があれば、整理して追記しようかなと思います。