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リバースプロキシとは

Last updated at Posted at 2025-03-08

リバースプロキシとは

クライアントのリクエストを受け取り、内部のサーバに転送する役割を持つサーバです

プロキシとの違い

プロキシはクライアントのリクエストを代理で処理し、外部のサーバにアクセスします。
一方、リバースプロキシはサーバ側に位置し、クライアントからのリクエストを受け取り、適切な内部のサーバに振り分けます

リバースプロキシのWebサイトを表示する流れ

  1. クライアントがインターネットを通じてリクエストを送信します
  2. リバースプロキシがリクエストを受け取ります
  3. リバースプロキシがリクエストを適切なWebサーバへ転送します
  4. Webサーバーがリバースプロキシに対してレスポンスを返します
  5. リバースプロキシがクライアントに対してレスポンスを送信します

リバースプロキシのメリット

サーバの負荷分散(ロードバランシング)

複数のバックエンドサーバーにリクエストを分散し、単一のサーバがオーバーロードになるリスクを低減します

セキュリティの向上

バックエンドサーバのIPアドレスを隠し、攻撃を防ぎます

キャッシュによるパフォーマンスの向上

静的コンテンツ(画像、CSS、JavaScript など)をキャッシュし、応答速度を向上させます

SSL/TLS 終端処理(HTTPS化)

SSL、TLSで通信の暗号化を行います

コンテンツの圧縮・圧縮解除

クライアントに送るデータを圧縮し、転送速度を向上させます

リバースプロキシのデメリット

リバースプロキシ停止による全体のシステム停止

リバースプロキシがダウンすると、すべてのバックエンドサーバが利用できなくなる可能性があります

データの転送や応答の速度低下

リバースプロキシを介することで、通信の処理時間が増える可能性があります

  • 特に以下の処理が原因となることが多いです
    • HTTPの終端処理(SSL/TLSの暗号化・復号化)
    • キャッシュの確認
    • ロードバランシングの計算

セキュリティリスク

  • X-Forwarded-Forヘッダーの適切な処理がされていない場合、IPアドレスが露出します
  • 誤設定により、攻撃者がプロキシ経由で不正リクエストを送信できます
  • DDoS攻撃の標的になりやすい
    • すべてのリクエストがリバースプロキシを通過するため、攻撃者に狙われる可能性が高くなります
  • キャッシュポイズニング
    • 悪意のあるレスポンスをキャッシュしてしまうと、他のユーザーに不正なコンテンツを配信するリスクがあります

リソース消費の増加

暗号化・復号化や圧縮・解凍処理、キャッシュ管理などでCPUやメモリの負荷が増加します

設定と管理の複雑さ

  • 適切な設定を行わないと、意図しない挙動(例:ヘッダー情報の欠落、キャッシュの問題)を発生させる可能性があります
  • SSL/TLSの終端処理やロードバランシングの設定も必要になり、管理が複雑になります

代表的なリバースプロキシソフトウェア

  • Nginx
  • Apache HTTP Server
  • HAProxy
  • Traefik
  • Cloudflare

まとめ

リバースプロキシは、Webアプリケーションのパフォーマンス向上やセキュリティの強化、負荷分散に役立つ重要な役割を果たします。リバースプロキシを適切に導入することで、システムの可用性や拡張性を向上させることができます。しかし、導入にあたっては、適切な設定と管理が求められ、誤った構成や過度な負荷が発生しないように注意が必要です。リバースプロキシを選ぶ際には、目的に応じたソフトウェア(Nginx、Apache、HAProxyなど)の選定と、セキュリティ対策を十分に考慮することが重要です。

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