このドキュメントの内容
Visual Studio のインストールには Visual Studio Installer を使用しますが、何らかの理由でインストール情報が破損するとインストールができなくなることがあります。
私の場合、Visual Studio をインストールしていたドライブが破損しました。別のドライブにインストールし直そうとしたのですが、インストール先のドライブを変更できず「ドライブに空き容量がない」というエラーでインストールが失敗してしまう事象に陥りました。レジストリに記録されているインストール情報を変更することによって解決できましたので、事例として共有します。
この内容はマイクロソフトの公式回答に基づくものではありません。同じ処置をされる場合は自己責任でお願いします。
発生した事象
- Visual Studio Installer では次のように表示されました。
- インストール済みリストは空欄。
- 使用可能リストには Visual Studio 2022 が表示される。
- Visual Studio のインストールに失敗する。
- 「ドライブに空き容量がない」というエラーで失敗する。
- インストールウィザードではインストール先のパスは指定できませんでした。ダウンロードキャッシュのパスは変更できましたが、変更しても意味がないようでした。
実施したこと
インストール情報の変更
レジストリエディタで次のキーの値を変更しました。以前の環境のパスが設定されていましたので、インストールしたいドライブに変更しました。
キー : コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\VisualStudio\Setup
名前 : CachePath
Visual Studio のインストール
Visual Studio Installer を起動すると、Visual Studio 2022 がインストール済リストに表示されるようになりました。インストール情報が破損しているからか「セットアップに失敗しました」と表示されていました。
- 削除ボタンを押すとアンインストール処理が実行されました。
- 使用可能リストからインストールを開始すると、インストールウィザードでインストール先のパスを指定できるようになりました。
インストールは正常終了しました。Visual Studio の起動やビルドは特に問題なく行えています。「最近使用したプロジェクトテンプレート」のリストがクリアされていたりしますが、インストール情報が初期化されたためだと思われます。