はじめに
2023年の10月上旬に受験し、合格した体験を書いていきたいと思います。

実のところ、合格したのは三度目の受験で科目Bにかなり苦戦しました。
勉強をしていく上で「これもっと早く知っておけばよかった」と思うことがいくつかありましたので、それを皆様に共有したいと思います。
私よりも楽に、安く合格してもらえれば嬉しいです。(受験料7500円は馬鹿にならないですもんね・・・)
こちらの記事は午後試験が改定された後の内容になっています。
私のスペックと当時の状況
皆様にとって少しでも再現性のある記事にするために、私の当時の状況を書こうと思います。こんなの興味ないよという人は飛ばしてください。
- 私立の文系大学に通っている大学三年生です。偏差値は40ぐらいです。
- 6月の時点では、ITに関してフワッとした知識があるだけで、プログラミングなんてやろうと思ったことすらありませんでした。
- ITパスポートを去年の3月に取得しました。( 一か月ぐらいかかりました。)
- 簿記の二級を今年の初めに受験して92点で合格しました。2か月ぐらい集中して勉強したのは人生で初めての体験で、資格勉強の仕方を少し掴みました。
ITパスポートの内容はほどんと忘れていたので、ほぼゼロからの受験でした。
勉強を始めたのは6月の上旬からで合格まで4か月ぐらいかかりました。後半、やる気がなくなっていたので勉強をさぼっていました。(よくない!!)
(リテイクポリシーとして「前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降を、受験日として指定可能」というのがあり、この間のせいですぐに受験できなかった。)
2回目の受験では、科目Bの合格点まで30点足りず不合格になり、かなり落ち込みました。その時に、疑似言語をこのままの勉強法でやっていても良くないと思い、Javaの勉強を始めました。これがかなり良かったと個人的に思っています。
科目A試験の参考書
- 「イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験)」を使いました。
王道とされるキタミ式イラストIT塾さんと比較すると、文章の割合が多めですが必要に応じてイラストもあり、わかりやすく説明されていて私はとても好感を持っていました。
ただどっちもわかりやすいので、試し読みをしてみて好きだなと思った方を直感で選んでいただくのがいいのかなと思いました。
イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室


参考書を一周ゆるい感じで読んでみてください。そのあと二週目と並行して、過去問道場の近年の問題を解いていくのが合格の近道になると思います。
科目Aは範囲が広いので、全体像をつかむことが大事になります。
すべてを一周目で理解しようとするのではなく、「こんな言葉があるのか」ぐらいでいいので一通り読んでみて、雰囲気を掴むと良いです。
過去問道場
過去問道場とはその名の通り過去問を解くことができるサイトです。こちらは早い段階で取り組んでしまった方がいいと思います。
知らない、分からない問題もたくさん出てきますが、答えを見る前提で問題を解いて良いと思います。分からないのは当然で、間違えるのを恐れない心が大事です。
私は近年5年分の問題を繰り返し解いていました。
それ以上前の問題は解きませんでしたが、問題なくパスできました。心配な人はもっと前の問題もやっていいと思いますが、時間がない人は近年の過去問だけ繰り返し解いておけば大丈夫です。
免除試験の過去問はなぜか少しだけ難易度が高いように感じます。これが7割取れてたら、まず問題ないです。
動画で勉強をしたい人
【基本情報技術者試験YouTuber】すーさん の動画がおすすめです。
この方の動画は本当に分かりやすくて、理解がいまいち足りてないなと感じた分野の動画を空き時間に繰り返し見ていました。
勉強を始めるハードルが高いと感じた人は、この方の動画を一通り見てから書籍に入るとスラスラと理解できると思います。
科目B試験の参考書
- 参考書 は 「情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第3版」と「基本情報技術者【科目B】アルゴリズム×擬似言語 トレーニングブック」を使いました。
2つの参考書を挙げましたが、個人的には アルゴリズム×擬似言語トレーニングブックさんがおすすめ です。
こちらは問題数が多くあり、試験で実際に出そうなレベルの問題が載っていました。また解説が分かりやすくて、ソートアルゴリズムや木構造アルゴリズムを簡単に理解できました。正直、参考書はこれ一冊で十分だと思います。
基本情報技術者【科目B】アルゴリズム×擬似言語 トレーニングブック

出るとこだけ!さんはオブジェクト指向の解説がさっぱり分からなくて初心者にはとてもおすすめできないのと、問題の難易度が低めというのがいまいちなポイントでした。
良かった点は、解説と問題のバランスがいい感じだったのと、基本文法が分かりやすかったことです。セキュリティの問題が数問載っていたのはありがたかったです。
一回目の試験はこちらの本一冊で望んだのですが、その時は科目Bがあまりにもボロボロで心が折れそうになりました。

勉強していくときのポイント
- 科目B試験は 疑似言語16問 と セキュリティ4問 で構成されていて、全体の8割を占める疑似言語問題の対策は必須になります。
ここで気になるのはプログラミング未経験者でも、疑似言語の問題は解けるのかですよね。
(プログラミング経験者はサンプル問題を確認しておけば、余裕をもってパスできると思います。)
結論から言わせていただくと、無理ではないです。頭のいい人や適性がある人はもしかしたら簡単にやってのけるのかもしれません。(疑似言語を初めに学ぶのは、学習コストが高い気がします。)
私としては プログラミング言語のJava の勉強をしてみるのをお勧めします。
一見、遠回りのように感じるかもしれませんが、これが一番わかりやすくて意味のある勉強法になると思います。(疑似言語は java にそっくりなのも理由としてあります。)
勉強の手順
- 任意:javaの勉強(クラスのコンストラクタ、メンバ変数まで理解していれば必要知識は揃っています)
- アルゴリズム×擬似言語トレーニングブックの問題をすべて解いてみる(ほとんどの問題が理解出来たらOK!!)
- サンプル問題、公開問題を解いてみる(本番は時間がキツめなので、時間を測って解くと実際の試験のイメージができます)
- 合格!!
基本情報技術者試験 科目Bサンプル問題
基本情報技術者試験 科目Bサンプル問題 20問
令和5年度 基本情報技術者試験 科目B 公開問題
この記事を書いたのは2023年の12月なので、新たなサンプル問題や過去問がこの先どんどんと提供されると思います。
セキュリティの4問に関しては、科目A試験の対策である程度の知識は付くと思います。過去問道場の午後試験セキュリティ問題を解いておくと、似たような問題がでるかもしれません。サンプル問題についているセキュリティ問題は必ず解くようにしてください。
javaの勉強をするなら
Paizaラーニング というプログラミングを勉強できるサイトがあるのですが、これがとってもわかりやすく作られています。私は友人から教えてもらいサイトの存在を知ったのですがとっても役に立ちました。
一か月間、講座を無料で見ることができるので、それを利用して学習を進めると安価に済ませることができると思います。paizaラーニングには問題集があり、それと併用して学習を進めると更に理解が深まります。(ゲームみたいな感覚でできてすごく楽しい。)
また、就職・転職サービスでもあり、自分のランクに応じてスカウトが来るのでモチベーションが上がります。
Progate はプログラミングに抵抗感のある方におすすめです。とにかく優しく作られていて、サイトの通りに学習を進めることで、簡単に雰囲気を知ることができます。ただ難易度が低めなので、プログラミング言語の概要を触れてからpaiza、ドットインストール、書籍で知識を増やしていくのが良いです。
ドットインストール というサイトもかなり良くできていて、私は最近こちらのサービスを使っています。こちらのサイトは動画を使って効率的に学習を進めることができ、学べることも幅広いです。多種多様な言語に対応しているので、これだけでかなりのことができるようになると思います。
書籍で勉強したい方は スッキリわかるJava入門 第3版 がおすすめです。
ページ数が多いですが、オブジェクト指向についてとっても優しく書かれています。文章を読んで、書いてあるコードを真似するだけで基礎は身に付きます。
ただ、一番最初にjavaの環境を構築するという難題があるのですが、ここで挫折しそうになったら、Paiza、Progate、ドットインストールをやるようにしてください。
こちらはサイト上で動いてくれるので、下準備なしでプログラミングを組むことができます。質問できる人がいたら問題ないと思いますが、最序盤で一人で悩んで早々に諦めてしまったら、なんだかもったいないですよね。

終わりに
今回は基本情報技術者試験の合格体験を書いてみました。
今、思い返してみると科目Bの対策をするのが遅かったのと、試験を楽観視していたのが不合格になってしまった原因の一つだったと反省しています。
先日、JavaSilverに合格したので、次は応用情報技術者試験にも挑戦したいです。一緒に勉強頑張りましょう!!
最後まで、読んでいただきありがとうございました。