はじめに
こんにちは!レバウェル開発部アドベントカレンダー21日目です!
クリスマスまであと4日。早くチキンとケーキを味わいたくてウズウズしています🎄
今回は、社内営業が利用するSFAシステムを開発する組織(開発組織)と、そのシステムを使う営業組織(ビジネス側)との間で「橋渡し役」を約2年間担当してきた経験から、「ビジネス側と開発組織がチーム友達🤝であり続けるために大事にしていること」を3つご紹介します。
□ なぜ「チーム友達🤝」が重要なのか?
ビジネス側(営業組織)と開発側(エンジニアリング組織)は、それぞれ異なる強みや関心領域を持っています。
- ビジネス側:売上向上や顧客満足度アップが主眼
- 開発側:品質・安定性・開発効率改善が主な関心事
この2つが連携し、同じ方向を目指す仲間として行動できると、
- 要望の押し付け合いが減り、合意形成がスムーズになる
- 互いに問題解決に協力しやすくなり、改善スピードが上がる
- 組織としての成果(顧客満足度向上、売上増、開発効率改善など)がより早く出せる
つまり、"チーム友達🤝"な関係になることで、結果的にプロダクトの進化やビジネス成果につながりやすくなるのです。
橋渡しって何するの?
弊社では、この「ビジネス側と開発組織をつなぐ役割」を「ディレクター」と呼んでいます。
一般的にはディレクターは以下のような役割を担います。
- 事業課題の抽出・施策提案
- 要件定義・仕様策定
- 優先度整理・タスク管理
- スケジュール管理・リソース配分
- ステークホルダーとの合意形成
要するに、「何をどの順番で、どんな理由で作るか?」を整理し、開発組織が迷わず動けるようサポートする存在です。
大事にしていること1つ目:「ビジネス目線」
ビジネス側は常に「もっとこうしたい」「この機能があれば便利なのに」と新たな要求を出してきます。
一方、開発リソースは限られています。そこでディレクターは、「その機能が本当に事業や顧客にとって重要なのか?」を常に問い続け、優先度を決めます。
このとき役立つのがビジネス目線です。
単に「要望があったから作る」ではなく、その機能がどれだけ事業インパクト(売上や顧客満足度アップ)や顧客価値につながるかを検証します。不要な機能や低優先度の施策を後回しにする際も、ビジネス的な根拠があればビジネス側が納得しやすくなります。
こうして両者が「なぜこの機能が必要(または不要)なのか」を共有できると、お互いが理解し合い、"友達"のような関係に近づきます。
大事にしていること2つ目:「透明性」
ビジネス側と開発組織がうまく連携するには、情報の透明性が不可欠です。
プロジェクト進捗、タスクの優先度、現在抱えている課題・リスクなどを可能な限りオープンに共有します。
たとえば:
- 各プロジェクトの進捗状況を定期的に報告
- ガントチャートやタスクボードなどで、どの機能がいつリリース予定かを可視化
- 遅延や問題発生時は、早期にビジネス側へ報告し一緒に解決策を検討する
こうした情報共有で、「開発側が何してるか分からない」「突然遅れた!」などの不満が起きにくくなります。ビジネス側も状況がわかれば、必要以上に急かさず、むしろ支援側に回ることも可能です。透明性が信頼関係を築き、"チーム友達🤝"な雰囲気を育てます。
大事にしていること3つ目:「共通の目標設定」 … まだ道半ば
最後に重要なのが、共通の目標を設定すること。
ビジネス側は売上や顧客満足度、開発側は品質や開発効率など、興味のポイントが異なりがちです。しかし、両者が「これを目指そう!」という共通のゴールを持てば、「同じ頂きを目指す仲間」として頑張れます。
具体例:
- 「Q1で顧客満足度をX%向上させるため、この機能をリリース」
- 「問い合わせ対応時間をY%短縮することで、営業効率向上を目指す」
こういった形で、ビジネス成果と開発的優先度を結びつければ、両者は対立ではなく、互いに協力できる仲間意識が生まれます。
とはいえ、実際に共通目標を明確に定めるのは難しく、現在は定性的な合意からスタートしている状況です。まだ完璧にはほど遠いですが、試行錯誤しながら組織全体で学習し、いつかは「これだ!」と全員が納得できる目標を設定したいと考えています。
まとめ
「ビジネス側と開発組織がチーム友達🤝であるために」、私が特に大事にしている3つのポイントは以下の通りです。
- ビジネス目線:事業価値・顧客価値を基準に優先度を決め、不要な要求は正当な理由を添えて後回し
- 透明性:進捗、課題、リスクなどをオープンに共有し、不安や不満を減らす
- 共通の目標設定:両者が納得するゴールを用意し、同じ方向へ前進できる仲間意識を醸成(まだ試行錯誤中)
これらを心掛けることで、ビジネス側と開発側は「なぜこれを作るのか」「なぜ今は後回しなのか」を理解し合い、対立ではなく協力の関係を築けます。
結果的に、組織として効率よく価値を生み出し、プロダクトを成長させやすくなります。
クリスマスムードが高まるこの時期、エンジニアや事業担当者がお互い思いやりながら動くチームは、ちょっと心温まる感じですよね。
まだ共通の目標設定は道半ばですが、改善と学習を続け、さらに強固な"チーム友達🤝"関係を築いていきたいと思います。