SwiftUIで、特定の数字から、０までカウントダウンする挙動を繰り返しおこない、繰り返した回数をセット数としてカウントする際に、どのように実装するかを悩んだのでここに書き留めておく。

1.読み上げ機能に関連するデリゲートの説明

2.読み上げ機能を行うクラスファイルを作成

3.クラスファイルにデリゲートを設定する。

1.読み上げ機能に関連するデリゲートの説明

読み上げた回数を数えるためには、AVSpeechSynthesizerDelegateを用いる必要があり、
デリゲートにより、
１読み上げが始まった
２読み上げが一時停止した
３読み上げが終わった
タイミングで処理を行う。

Speaker.swift


extension Speaker: AVSpeechSynthesizerDelegate {

    func speechSynthesizer(_ synthesizer: AVSpeechSynthesizer, didStart utterance: AVSpeechUtterance) {
            // １読み上げが始まったときに処理される
    }

    func speechSynthesizer(_ synthesizer: AVSpeechSynthesizer, didPause utterance: AVSpeechUtterance) {
            // ２読み上げが一時停止したときに処理される
    }

    func speechSynthesizer(_ synthesizer: AVSpeechSynthesizer, didFinish utterance: AVSpeechUtterance) {
            // ３読み上げが終わったときに処理される
    }

    // etc...

}

2.読み上げ機能を行うクラスファイルを作成

このデリゲートに準拠するクラスが必要であり、そのためにSpeakerクラスを作成する必要がある。
以下を作成した。

Speaker.swift

final class Speaker: NSObject, ObservableObject {

   // 止まっているか、一時停止しているか、読み上げているかを管理するプロパティ
    @Published var state: State = .inactive
    enum State: String {
        case inactive, speaking, paused
    }

   // 読み上げた回数を管理するプロパティ
    @Published var countSpeech: Int = 0

    //　以降は読み上げ機能を実装している。
    private let synth: AVSpeechSynthesizer = .init()
    override init() {
        super.init()
        synth.delegate = self
    }
    func speak(word: String,language: String,rate: Float, pitch: Float) {
        let utterance = AVSpeechUtterance(string: word)
        utterance.voice = AVSpeechSynthesisVoice(language: language)

        utterance.rate = rate
        utterance.pitchMultiplier = pitch
        synth.speak(utterance)
    }
    func stop() {
        synth.stopSpeaking(at: .immediate)
    }
}

3.クラスファイルにデリゲートを設定する。

上記のクラスにデリゲートを設定する実装していく。

Speaker.swift

extension Speaker: AVSpeechSynthesizerDelegate {

    func speechSynthesizer(_ synthesizer: AVSpeechSynthesizer, didStart utterance: AVSpeechUtterance) {
        //　読み上げが始まった際に実行され、状態を管理するプロパティに代入
        state = .speaking
    }

    func speechSynthesizer(_ synthesizer: AVSpeechSynthesizer, didPause utterance: AVSpeechUtterance) {
        //　読み上げが一時停止した際に実行され、状態を管理するプロパティに代入
        state = .paused
    }

    func speechSynthesizer(_ synthesizer: AVSpeechSynthesizer, didFinish utterance: AVSpeechUtterance) {
        //　読み上げが終了時点で処理が実行されるため、この関数内に読み上げ回数を管理している
        //　プロパティに＋１を行う。
        countSpeech += 1
        //　読み上げが終了した際に実行され、状態を管理するプロパティに代入
        state = .inactive
    }

    // etc...

}

以上で、読み上げた回数を管理することが可能になりました。

UIkitは、ViewContollerにデリゲートを設定していたが、SwiftUIはContentViewにデリゲートを設定できず、モデル部分にデリゲートを設定して、管理していく必要があるんですね。

他にも良い方法があれば、コメントいただけると大変うれしいです。
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個人でアプリを作成しているので、良かったら覗いてみてください！

以下を参考にしました。
https://stackoverflow.com/questions/61248666/avspeechsynthesizerdelegate-implementation-in-swiftui