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MacのVagrant上にDocker&Dokku環境入れてローカルmini-Heroku環境構築してみる

Last updated at Posted at 2014-04-12

最近Dockerが流行っているみたいで調べてみたらdokkuっていうmini-Heroku環境をローカルに構築できるっていうじゃないですか。

これができたらchefとかでわざわざ環境作ったり、capistranoでデプロイする手間なくgit pushだけでアプリ動作確認できるので楽チンですね。

Dokkuってなに?

簡単にいえばDocker上で動作するmini-Heroku環境です。
公式によれば最小のPaaS実装だと言っています。

前提

Ubuntu13 or 12.04 x64推奨。
ただし13のほうは問題があるようなので12.04のほうがいいかも。

Note: There are known issues with docker and Ubuntu 13.10 (1, 2) - use of 12.04 is recommended until these issues are resolved.

Dokkuの構成要素

  • Dokku
  • Docker
  • Buildstep
  • pluginhook
  • sshcommand
  • Nginx, SSH, Git

動作概要

以下が自動で実行されます。
詳しくはdokkuファイル参照

  1. クライアントからgit pushを受け取る
  2. 前の環境が残っているなら一回まっさらにする(dokku cleanup)
  3. アプリを入れて言語に応じてbuildpackを構築(dokku build)
  4. 環境変数等を設定(dokku release)
  5. コンテナ起動(dokku deploy)

ローカルのMac環境セットアップ

Vagrant インストール

Vagrant未導入であれば以下からMacようのものをとってきてインストールします。

http://www.vagrantup.com/

$ vagrant -v
Vagrant 1.5.2

Box追加

Ubuntu 12.04 (precise64)を入れます。

$ vagrant box add precise64 http://files.vagrantup.com/precise64.box

$ vagrant init precise64

Vagrantfile編集

するとVagrantfileができます。
今回は以下のようにしました。

#Vagrantfile

VAGRANTFILE_API_VERSION = "2"

Vagrant.configure(VAGRANTFILE_API_VERSION) do |config|
  config.vm.box = "precise64"
  config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.10"
   config.vm.box_url = "http://files.vagrantup.com/precise64.box"
  config.ssh.forward_agent = true
end

ゲストOS上でdokku導入

dokku(docker含む)の導入

あとはゲストOSを起動してSSHでログインします。

$ vagrant up
$ vagrant ssh

次にゲストOS上でdokkuをインストールします。
12.04の場合、python-software-propertiesが必要になるので事前に入れておきます。
ちょっと時間かかります。

$ sudo apt-get install -y python-software-properties

# 安定版の場合
$ wget -qO- https://raw.github.com/progrium/dokku/v0.2.2/bootstrap.sh | sudo DOKKU_TAG=v0.2.2 bash

# 開発版がいい場合はこちら
$  wget -qO- https://raw.github.com/progrium/dokku/master/bootstrap.sh | sudo bash

VHOST設定

続いてVHOSTの設定をします。

xip.ioという無償のサービスを使います。
これはdeploy.192.168.33.10.xip.io → 192.168.33.10
のように名前解決してくれるサービスです。

dokkuがIPアドレスではなくドメイン名を前提にするらしいのでこういうサービスでローカルIPを擬似的にドメイン名にしちゃいます。

# まずは名前解決されることを確認
$ nslookup deploy.192.168.33.10.xip.io
Server:         192.168.0.1
Connection to 127.0.0.1 closed.                                                                                                                                                 

Non-authoritative answer:
deploy.192.168.33.10.xip.io     canonical name = deploy.2t77wg.xip.io.
Name:   deploy.2t77wg.xip.io
Address: 192.168.33.10

確認できたらVHOSTの設定を/home/dokku/VHOSTに置きます。

$ sudo vi /home/dokku/VHOST

# VHOST
deploy.192.168.33.10.xip.io

その場しのぎのDockerダウングレード

どうもDocker 0.10.0とDokku 0.2.2は相性が悪いらしいです。

issue #533 Dokku 0.10.0: Pre-receive hook declined: Invalid namespace name (app)

Docker 0.10.0からはnamespace指定が4文字以上じゃないといけないのにDokkuが「app」という3文字で指定しちゃってるからだめみたいです。

回避策は今のところ2つあるみたい。

  • dockerを0.9.0にダウングレード
  • dokkuファイルを自分で手直し(app→4文字以上の何か)

とりあえず前者で対応しました。

# 現状のをアンインストールしてからバージョン指定でインストール
$ sudo apt-get remove --purge lxc-docker
$ sudo apt-get install lxc-docker-0.9.0

ローカル環境に戻って設定

公開鍵登録

VHOST設定が終わったら一旦ローカル環境に戻って公開鍵を登録します。

# id_rsa.pubがなければ事前にssh-keygenしておくこと
$ cat ~/.ssh/id_rsa.pub | ssh vagrant@192.168.33.10 "sudo sshcommand acl-add dokku vagrant"

ちなみにvagrantのアカウントは以下なので覚えておきましょう。
user:vagrant
pass:vagrant

実際に使ってみる

サンプルアプリを取ってきてお試しデプロイ

まずは、Dokku公式にも記載されているサンプルを動作させてみます。

$ git clone https://github.com/heroku/node-js-sample
$ cd node-js-sample
$ git remote add progrium dokku@deploy.192.168.33.10.xip.io:node-js-sample
$ git push progrium master

あとは以下にアクセスして表示されることを確認します。

http://node-js-sample.deploy.192.168.33.10.xip.io/

アプリを削除する

アプリを削除します。このとき同時にコンテナも削除されます。

# vagrant上で実行
$ dokku delete node-js-sample

この他もちろんDockerを直接触ることもできます。

参考にさせていただいたサイト

progrium/dokku

DockerとdokkuをMacにインストールして自分をHeroku化した

Vagrantでdokkuを動かす

dokku + VirtualBoxで自分のHerokuを作る

Inside Dokku in 5 minutes

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