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Docker Desktopの代わりにcolimaでdockerを動かす

Last updated at Posted at 2022-04-30

TL;DR

# インストール
$ brew install colima

# colima VM起動
$ colima start --cpu 8 --memory 12 --disk 100 -v /Volumes/projects:w

# colima環境でdockerを使う
$ docker -v

# dockerコマンドcolimaがマウントしたdocker.sockを利用するように切り替え
$ docker context use colima

# 動作確認
$ docker run hello-world

# colima VM終了
$ colima stop

背景

2022年1月31日からDocker Desktopが大企業での利用に関して有料化された。記事
(中小企業(従業員数が250人未満、年間収益が1,000万ドル未満)、個人利用、教育および非営利のオープンソースのプロジェクトでは今まで通り無料で利用が可能)

しかし、「Docker CLI」や「Docker Compose」などのコンポーネントについても引き続き無料で提供され「Docker Desktop(Docker for Mac等)」のみが今回有料化とのこと。
そのため、大企業勤務で無料で使い続けるためには、Docker Desktopをアンインストールした上で、別の手段を考える必要がある。
今回は、最小限のセットアップでmacOS上にコンテナランタイムを構築することができるcolimaを用いて環境を構築する。

前提条件

homebrewがインストール済みであること

インストール手順

colimaはdockerd相当の部分を担当するため、Docker CLIは別途homebrewでインストールする必要がある。

# Docker CLIのインストール
$ brew install docker

# colimaのインストール
$ brew install colima

使い方

使う前に把握するべきアーキテクチャ

docker for macは内部でHyperkitを使ってlinuxのVMを立ち上げており、dockerdをその中で動かしている。
そのためmacのターミナルからdockerコマンド実行時には、docker for macがこのVMからホストのmacにマウントしているdocker.sockファイルを経由して、VM内のdockerdとコミュニケーションしている。
また、ホストのDiskをVMにもマウントすることで、あたかもホストのMacOS上でdockerが直接動いているようなUXを実現している。
colimaも同様にLinux VMを立ち上げ、docker.sockをマウントするし、デフォルトで/Users/your-user-nameをVMの/Users/your-user-nameにマウントする。
また、インストール後にdocker contextという機能を利用して、dockerコマンドがdocker for macではなくcolimaがマウントしたdocker.sockを利用するように切り替えを行なう。

始め方

まずはcolimaでVMを用意する必要がある。
初回に指定したdiskサイズだけは後から変更ができないため、ある程度余裕を持って設定する方が良い。
その他のCPU, MemoryなどはVM再起動時に設定可能。
また、/Users/your-user-name以外のVolumeがマウントされないため、もしホームディレクトリ以外の場所で作業している場合には、明示的にマウントする必要あり。

defaultは以下の設定、引数をとることで設定を変更できる。

default値
cpu: 2
memory: 2GiB
disk: 60GiB
VM起動コマンド
$ colima start --cpu 8 --memory 12 --disk 100 -v /Volumes/projects:w

追加したいVolumeがなければ-v /Volumes/projects:wは省略可。
この時点で通常通りdocker / docker-composeコマンドが利用できるように。

VMを終了する際は、以下のコマンドで終了できる。

$ colima stop

VM一覧は以下で確認できる。

$ colima list
PROFILE    STATUS     ARCH      CPUS    MEMORY    DISK
default    Stopped    x86_64    8       12GiB     100GiB

また、PCを再起動するとcolima VMも落ちるため、VMの再起動(colima start ${Profile})が再度必要。
その他の機能についてはcolima helpないしcolima help COMMANDを参照。

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