RictyフォントをWindowsで利用する
プログラミング用フォントRictyという素晴らしいフォントがあります。
Macではすんなり使えますが、Windowsだとなぜか文字間隔が広くなってしまいました。
また、Vimmerにとってきれいな環境を作ることは至上命題で、Powerlineフォントも入れたいので一緒に解決します。
なにがだめなのか
FontForgeで生成した日本語TrueTypeフォント文字幅広すぎ対策の方がすべて述べられてますが、fontforgeを通すと文字間隔が広がるようです。
Rictyフォントの作者の方もos2version_reviser.sh
という修正スクリプトを公開されていますが、自分の環境では効果がありませんでした。
環境を準備する
Linux, Mac, WSLなどで以下のプログラムを用意します
- fontforge
- fontforgeのpythonライブラリ
- fonttools
自分はWindowsなので、WSLでUbuntu 18.04を入れて以下のコマンドでサクッとインストールしました。
$ sudo apt install fontforge python-fontforge fonttools
また、Powerlineフォントを作成する方はfontpatcherをcloneしておきます。
$ git clone https://github.com/powerline/fontpatcher
修正手順
Rictyのサイトの生成方法に従ってファイルを配置します。
その後、以下のスクリプトを使い、フォントの生成と文字間隔を修正します。
#!/bin/bash
rm -f Ricty*.ttf Ricty*.ttx Ricty*.ttx.bak
sh ricty_generator.sh auto
if [ -f "fontpatcher/scripts/powerline-fontpatcher" ]; then
for R in Ricty*.ttf; do
python fontpatcher/scripts/powerline-fontpatcher "$R"
done
fi
for P in Ricty*.ttf; do
ttx -t OS/2 "$P"
sed -i.bak -e 's,xAvgCharWidth value="940",xAvgCharWidth value="500",' "${P%%.ttf}.ttx"
mv "$P" "${P%%.ttf}.orig.ttf"
ttx -m "${P%%.ttf}.orig.ttf" "${P%%.ttf}.ttx"
done
完成
できあがったフォントをインストールして確認してみましょう。