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Ateam LifeDesignAdvent Calendar 2023

Day 19

木こりのジレンマにまんまとハマった話と対策方法

Last updated at Posted at 2023-12-19

Ateam LifeDesign Advent Calendar 2023 19日目を担当する田中です
本日は僕の実体験「木こりのジレンマ」にハマった話&自分なりの対策方法を紹介します。

木こりのジレンマとは?

ある日の朝、旅人は山の中を歩いていました。
奥深い森の中、汗を流しながら一生懸命に木を伐っているきこりを見かけました。
そして夕方、同じ道を戻ってみると・・・、朝と同じ場所で、玉の汗をかきながら一生懸命木を伐り続けているきこりがいました。
でも、あんまり作業は進んでいないようでした。
旅人は足を止めてよくよく見ると、きこりが使っている斧の刃は、ボロボロでした。
そこで、きこりに声をかけました。
旅人:「きこりさん、精がでますなぁ。でもあんまり作業は進んでないみたいですね、一旦手を止めて、斧の刃を研いだらどうですか?」
きこり:「旅人さんよ、なに言ってるんだよ、刃を研ぐ時間なんておいらには無いんだよ、木を伐るのが忙しくてさ・・・。」

引用:一般社団法人日本経営コーチ協会

ビジネスでもたまに使われる話で、目の前の業務に忙殺されて自身の成長のための時間や乱雑な情報の整理などに時間を使えないことの例え話として利用されます。

今回は、この木こりのジレンマを例に「自分の斧を研ぐことの重要性」と「ジレンマにハマったときの僕なりの対処法」を紹介します。

斧を研ぐことの重要性

斧を研ぐことの重要性を考えるため、下記2パターンの人の行動を比較してみましょう。
①刃を研がずに眼の前の木を伐る人
②刃を研いでから木を伐り始めた人

ここからは上記それぞれの人を①と②として表現します。

条件

・両者の斧の初期値を50(最大値100)とします。
・100になると木が1本切れるとします。
 ・例えば、初期値50の斧で2日間伐り続けると1本の木が切れます。
・1年間(365日)毎日木を伐り続けるとします。
・斧研ぎを1日すると斧の初期値が+1になるとします。

計算

①の人が1年間木を伐り続けた場合
(50(斧の初期値)✕365日)÷100=183本(四捨五入)
①の人は、1年間で183本の木を伐ることができます。

②の人が1ヶ月斧を研いでから木を伐り続けた場合
(50+30)✕(365−30)÷100=268本
②の人は、1年間で268本の木を伐ることができます。

結果

②の最初の1ヶ月を斧研ぎに費やした人のほうが、
②−①=85本 も多く木を伐れる事がわかりました。

あくまでも1年で計算をしていきましたが、②が定期的に斧を研ぎ続けながら5年10年と時間が過ぎていくと指数関数的に差が開いていくことがわかります。

計算をしてみると至極当たり前のことのように感じますが、実際に業務が切迫すると余裕がなくなり自分で気づいたときには「木こり」と同じ状況になっていました。

まんまとハマっている自分が悔しく、対策方法を考えてみました。
今はその方法を使いながら、木こりにならないように意識をしています。

木こりのジレンマに対する対策方法

僕は対策方法として大きく2つのことを意識しています。
1.自分が「木こり」になっているということを認識する
2.認識したら反射的になにかの”アクション”を起こす

自分が「木こり」になっているということを認識する

まず大事なのは、自分が「木こり」の状態になっていることを認識することです。

例えば、業務をするなかでなにかに”悩んでいる”とします。
悩んでもやもやした頭のまま業務をすることは、斧の切れ味が悪い状態と一緒の状態です。

では、悩んでいることを認識するにはどうすればいいのでしょうか。
僕は自分が悩んでいることに気付く方法は、「5分以上考えても何も出てこない場合」と決めています。
5分で出した結論は5日考えたものと変わらないという結果もあるほどです。

そのため、僕は”5分”という時間で自分が”悩んでいるか否か”の認識を反射的に行うようにしています。
うまくできないこともありますが、まずはこの意識を強く持つようにしています。

認識したら反射的になにかの”アクション”を起こす

認識ができたら、認識をした瞬間に反射的に次の”アクション”を起こすようにします。

ここで重要なのは、アクションをかなり簡単な動作にすることです。
・机から立ち上がる
・ボールペンを持つ
・深呼吸をする  などでしょうか。

最初から難しいアクションにしてしまうと、反射的にアクションを起こすことが難しくなり、僕は続かなくなってしまいました。

第1のアクションが取れたら、次のアクションに進みます。
例えば「ボールペンを持つ」を最初のアクションにした場合の行動を書いてみましょう。
1.悩んだらボールペンを持つ
2.今考えたいことと悩んでいることを紙に書く
3.2の差分(悩みのタネ)を紙に書く
4.悩みのタネを自覚する
5.改善方法を考える
まで落とし込めると、Doが大きく進みます。

「悩んだらボールペンを持つ」をすっとばしてできる人もいるかも知れませんが、僕は誰でもできるような簡単なアクションを最初に置くことでアクションに対するハードルを下げています。

これが認識と自分なりの対処法(アクション)です。

最後に

かくいう自分もまだまだ上手くできないことも多くあります。

目先の成果だけでなく、長い目で見たときに「斧の切れ味を上げておくこと」はとても重要で大きな意味を持ちます。
忙しいときこそ、落ち着いて整理をすることで早く進められることもあるので、ぜひ1度やってみてください。

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