英会話(練習)の価値最大化のために何ができるか
ある英会話コミュニティで英会話トピックを選ぶことになりました。これがなかなか難しく、目的に立ち戻るために、そもそも英会話(練習)って何のためにやっているか改めて考えました。
※英会話は英語での会話と同義になってしまうので、英語の発話力を向上させるために集まって英語を話そうとする試みを以下「英会話練習」とします。
目次
〇英会話練習では何をしているか?
英語力の異なる複数人が、ある話題をベースに、英語を発話している。
要素
要素 | 特徴と影響 | 懸念 | 改善など次に取るべき行動 |
---|---|---|---|
英語力の異なる複数人 | - 英語力が異なる(インプット量、コネクション強度、アウトプット速度、精度、視点・視野・視座の調整能力など) - 教師生徒の関係が生まれやすい - 学びの量や速度、視点に差異が生まれる |
有限的なリソース | コミュニティ構築の時点で考慮する |
ある話題をベースに | - 特定の話題に関する言葉のコネクション強度が上がる - 話題中心に言葉のネットワークが広がる |
過学習の可能性 | - 一般的な話題は数回で十分 - 特定の文脈に依存する話題を選ぶ - ビジネスやIT等の具体的なトピックを選定 |
英語を発話している | - 発話が目的 - 具体的なコミュニケーション形態は不明確 - 英文作成能力の向上が主目的 |
機械翻訳・AI翻訳の台頭により英文作成能力の価値が低下 | - 言語の特徴、文化の違い、発話の特徴に注目 - ロールプレイングや討論形式の導入 - 文化の違いに注目した話題選定 |
〇英会話練習の価値最大化のためにメンバーとして何ができるか(環境にフレーバーを加える)
- トピック選定で、異文化交流やビジネス/ITなどの、一般的な話題から離れた特定の文脈に依存するものを選ぶ。
- 会話の進行で、各人が役割や目的を意識するように、質問の仕方を工夫する。具体的には、If you were XXXX, what would you do?やAssume that you are XXXX. Then xxxx?やGiven that XXXX, then xxxx?など、仮定を加えて質問をする。
〇英会話練習の価値最大化のために運営者として何ができるか(環境づくり)
- ロールプレイングや討論形式など、発話形式を指定する。
- レベル分けをして発話練度を整え、レベルに合わせた発話形式を選定する。
- トピックを選んだ人が情報の導入を最初に行う(例えばインドの労働スタイルのトピックを選んだ場合、トピックを選んだ人がインドの労働スタイルの要約や日本との違いなど興味深い情報を導入する)ように、会話進行ステップを規定する。