はじめに
5年くらい現場を渡り歩いてきて、ずっと感じてることがある。
現場で本当に仕事ができる人と、 「コードは書けるけど仕事はできない人」 の差が思った以上にデカい。
そして、これは割と現場の空気を濁らせる原因にもなってる。
今日は少し嫌われる覚悟でこの話を書いてみる。
「コードは書ける」けど、それだけの人が増えてきた
最近増えてるタイプ。
- 新しいライブラリを次々導入したがる
- 技術的な難しさを嫉しそうに語る
- ベストプラクティス警察
- 「この設計はイケてない」と言うけど、要件の背景は聞いてない
- ChatGPTから出力されたコードをアルゴリズムもわからず自信満々でPR出す
こういう人は、一見優秀に見える。
でも現場で回らなくなる理由の8割くらいがここにある。
プロジェクトは「完璧」じゃなく「回る」ことが大事
現場で求められるのは
- 仕様変更に耐えられる柔軟さ
- 他のメンバーが理解できる素直さ
- 予算と経算に収まる現実解
- 空気を読む力
「ベストよりベター」 がわかる人が強い。
完璧主義は現場を壊す。
現場は工学じゃなく経済で動いている。
エンジニアに必要なのは「技術の使い分け」能力
鋭った技術力よりも、
- どの技術を、どの状況で、どの程度使うか
- 誰がその後メンテするか
- 3年後にどうなっているか
未来のコストまで含めて考えられる人が現場を救う。
「理想論」を語る人は、責任を取らない
理想を語るのは簡単。
でも
- 仕様変更を食べ込んで調整し直す
- 先にリスク消しておく
- 他の人が困ったときに助ける
こういう 「地味で泥臭い調整役」 を誰もやりたがらない。
結局、現場で重宝されるのはこういう人たち。
「技術力」じゃなく「交通整理力」
現場で評価される順は、ぶっちゃけこう。
- 交通整理力(要件、調整、落とし所探し)
- チーム設計力(周りが詰まらない設計)
- 技術力(技術自体の知識)
交通整理が上手い人が1人いるだけで、現場の幸福度は劇的に変わる。
[結論]「コードが書けるだけ」では現場は回らない
- 技術を語るのは楽しい。
- でも、現場を回すのは別のスキル。
- そして、それを身につけるのに5年くらいはかかった。(まだべんきょうちゅう)
おわりに
ここまで書いてきたけど、別に「技術がいらない」とは全く思ってない。
技術は必要。でも、それを回すスキルの重要度は思ってる以上に高い。
たぶん、経験ある人はなんとなくわかってくれるんじゃないかな。