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プロダクトマネージャー(PdM)のキャリアと役割について

Last updated at Posted at 2019-10-08

プロダクトマネージャー(PdM)のキャリアと役割がなかなかイメージしづらい方も多い印象です。
プロダクトマネージャーって何をやる人で、どのようなキャリアを歩んで行くかを書いていきます。

プロダクトマネージャーの役割

まず、PdMの役割は大きく分けて下記となります。

「調査と計画」 → 「デザイン」 → 「実装とテスト」 → 「リリース」

プロダクトのライフサイクルは、企業によって異なりますが、大体上記のイメージで進めていきます。
※役割や体制も企業によって異なる部分は多いです。

調査と計画

プロダクト機能は調査と計画から始まります。次に何を作るかのアイディアの源泉は顧客からのリクエスト、競合分析、新しいテクノロジー、ユーザー調査、セールスやマーケティングのチームなど大きなプロダクトビジョンが大切となります。

プロダクトマネージャーの重要なミッションはプロダクトの長期計画を立て実行する事です。
関係各所の責任者と話合い、方向性を決め、考えられる機能、開発作業、競合の状況、顧客のニーズ、優先順位付けをして進めていきます。

プロダクトマネージャーは「何のためにやっているのか?」の問いに対して、答えられるビジョンや目的を明確にし、「どうすれば成功と言えるのか」の定義を決める事も大切です。
多くの企業がOKR(Objectives and Key Results/目標と主要な成果)のモデルを用いて、チームの最も重要なゴールについてコミュニケーションを取ります。測定可能な成果を上げるためにチームとともに力を尽くしていきます。

デザイン

チームがこれから作るプロダクトの合意が出来たら、プロダクト機能をデザインします。

プロダクトデザインは単にユーザーインタフェイス(UI)のデザインやプロダクトの外観を定義するものではありません。プロダクトデザインとは、プロダクトの特徴と機能を定義するものです。
プロダクトデザインにおけるPdMの役割は企業やチームにより異なります。

例えば、PdMがデザインのゴール、ユースケース、要求事項、ワイヤーフレームを設計し、デザイナーに対してスペックの検討、レビューを反復行い、PdMに決定権が多い会社もあれば、デザイナーがほとんど意思決定権を持ち、PdMはプロジェクトマネジメントに徹するチームもあります。

実装とテスト

エンジニアがコーディングを始めてもPdMの役割は終わりではありません。実装の段階ではプロジェクトマネジメントの役割も担います。

エンジニアが実装をしている間に最も重要な役割は、エンジニアが効率よく働けるように支援する事です。PdMは定期的にチームの状況を観察し、進捗管理と調整をしていきます。

例えば、チームに進捗のバラつきが出た時に調整を行ったり、機能の実装が予想よりもリリースが難しい場合は、優先順位を検討する事もあります。

PdMはプロダクトの初期バージョンに関するフィードバックの収集とバグレポートも始めます。デザイン段階では良いと思われた機能が、実際に利用してみると期待した機能でない事があります。このような問題を早期に発見し、チームにユーザビリティの調査、社内でのテストを実施します。

ローンチ前にプロダクトの動作を確認する方法には、もうひとつユーザビリティ調査もあります。ユーザーや協力者にプロトライプを利用してもらい調査をしてもらう事もあります。
大手の企業ではユーザーリサーチャーがいることが多く、プロダクトマネージャーからの情報提供を受けて調査内容を開発し、実施します。小規模な企業ではPdMが兼任する事が多いです。

リリース

開発のプロセスが完了したら、プロダクトマネージャーはローンチをスムーズに進行させる必要があります。ローンチのプロセスはチームにより事なりますが、通常は次のような業務があります。

・ローンチのチェックリストをすべて確認する
法務などの重要なステークホルダーから最終的な承認を得たり、マーケティングやオペレーションなどのチームとの調整をします。

・プロダクトのこの咲の進行を支援するチームの準備状況を確認する。
カスタマーサービス・サクセスのチーム、オペレーションのチームとの調整になります。

・考えられるすべての問題点に備える
リリースが近づくと、必ず緊急性の高い問題が持ち上がります。PdMはその時のための存在と言えます。

ローンチが成功したら、PdMは社内にローンチした事を告知し、チームの労いましょう。
それから次のプロダクトとライフサイクルに備えます。

PdMはプロダクト作りに関わる企画段階~リリース、サービスの品質向上に関わるチーム体制・ライフサイクルの構築をし、サービスを世の中に広めていく役割を担います。

プロダクトマネージャーのキャリア

PdMの役割の後は、どのようなキャリアを歩めばPdMへ近づけるのでしょうか。
プロダクトマネージャーはエンジニアリングから転身する場合が多いですが、必ずしもそうとも限りません。
様々な職種からプロダクトマネージャーを目指す事が可能です。

プロダクトマネージャーで一番大切な事

プロダクトマネージャーで一番大切な事は以下になります。

結果
プロダクトマネージャーはプロダクトの結果にコミットする必要があります。
プロジェクトマネージャーは実行・納品に結果を求められ、ディレクターは一機能の改善に結果を求められる事がありますが、プロダクトマネージャーはサービス成功にコミットをする覚悟が必要です。

視点
プロダクトマネージャーは顧客と競合に目を向ける必要があります。
プロジェクトマネージャーは効率化・生産性向上がメインになる事から現場に目を向ける事が多くなります。

プロダクトマネージャーは顧客が何を求めているか?競合他社の製品の機能や強みを理解し、自社製品の差別化・戦い方を考える必要があります。

業務内容
プロダクトマネージャーの一番重要な仕事は意思決定と方針を決める事です。
開発しているプロダクトが「誰のために」、「何のために」必要なプロダクトなのか?
どういう状況になったら成功と定義するか(KGI・KPI設計、OKRなど)など、
エンジニア、デザイナーにビジョンを示し、ゴールを明確にする必要があります。

上記をどうやって身に着けていくかが重要となります。

まとめ

プロダクトマネージャーをスキルを身に着けるのに、一番の近道は開発フェーズ初期段階のサービスに携わる事です。 サービスを作り、成長をしていけば勝手にやらなければならない仕事と権限が増え、意思決定の回数も増えてきます。上流工程の人とも距離が近く、プロダクトマネージャーの仕事を近くで感じる事が出来ます。

上長にプロダクトマネージャーになりたいと伝え続ける事も重要です。キャリアを考えてくれる会社であれば、チャンスを手に入れる事も可能です。

プラットフォーマーでプロジェクトマネージャーをされている方は、なかなかプロダクトマネージャーの椅子は空かないので、プロダクトマーケターのような役割を担いグロースハッカーを目指すのも有だとは思います。

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