はじめに
先日、人生で初めてLTに登壇しました。中身は「Trusted Tester認証を取得したらアクセシビリティに関して理解が深まった話」です。
これにLTで参加する上で、色々と登壇資料もアクセシビリティにちゃんと配慮しなければいけないと考え、LT資料を作成しました。そのことについて、いくつか書き出してみたいと思います。
喋るべきものはすべてスライドに書き込む
耳の不自由な方であれば、スライドに書かれたこと以外の情報はわかりません。なので、話すべきことはすべてちゃんとスライドに書き込みました。画像を用いることもありましたが、画像にもちゃんと説明を添えました。こうすることによって生まれるもう一つのメリットとして、登壇者側も何を喋ればいいか迷わなくなります。スライド自体がカンペにもなります。
スライドに書いていることは全部喋る
目の不自由な方であれば、スライドほど非アクセシブルなものはありません。支援技術を使えるわけでもありません。なので、スライドに書いてあることはすべて読み上げるようにしました。自分がスクリーンリーダーとしての役割を果たしました。ちゃんと小さなギャグもスライドに仕込んでおいたので、それも読み上げました。
フォントを見やすくする
こちらが、実際に登壇した際に使ったスライドの1部です
ディスレクシアの方でも読みやすいフォントファミリーにしようと思い、モリサワフォントのBIZ UDゴシックを使用しました
そして、小さめの字は用いないようにしました。小さい文字を使うと最前列の方ぐらいしか読めません。(余談ですが、たまにLTでコードを載せたりする方がいますが、ほとんどの場合字が小さすぎて全く見えません。何を書こうとしてるのか、それすらもわからないので意味がないです。)
そして、下線を引いたり、太字にしたり、より読みやすい配慮にしました。
一つのスライドの中にたくさんの文字を詰め込まず、複数スライドに分ける工夫もしました。これによって行間が空きやすくなり、より読みやすくしました。
章始めごとに目次を出す
章のはじめごとに、目次を出すようにしました。そして、これから話す章を強調するようにしました。
これによって、今全体でどのくらいの部分を話しているのかが把握できたり、今どのことを話そうとしているのか見通しが良くなると思い、目次を用意しました。これはアクセシビリティと多少違うかもしれませんが、わかりやすさを重視しようと思い、目次を用意しました。そしてスライドの上部にも、現在の章のタイトルも載せるようにしました。
LT資料の共有をブログで
こちらが、先日登壇した際の内容をブログ用に書き起こしたものです。
LT用に書いたスライドだったので、自分で読み上げる前提、大勢の前で見てもらう前提で書きました。
これを、ただpdf化したり、SlideShareにあげては正しくアクセシビリティを担保されるのかが心配だと思いました。画像化したものをすべてaltで読ませるのは果たして良いのだろうか、そう考え、Qiitaに書き起こすことにしました。Web媒体であればあとは正しくこちらがちゃんと書けばアクセシビリティを担保できるので、ブログに書き起こすことにしました。ブログであれば見出しも利用できるので、altのみの文章に比べて表現の工夫ができます。
反省点
5分のLTというのはやはり短いもので、喋りたい内容を詰め込みすぎました。そのせいで喋るスピードがものすごく早くなってしまいました。これはもっとちゃんと練習したり、削るところを増やせばよかったなと、とても反省しました。自分がスクリーンリーダーとしての役割を果たさなければいけないのに、早くしゃべって聞き取りづらかったらアクセシビリティどころではないです。
終わりに
以上が自分が登壇した際に、アクセシビリティに関して工夫をしてみたLTの話でした。みなさんもぜひ参考にしてみてください。