10
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

CSSAdvent Calendar 2023

Day 11

【CSS】contentで文字列入れるのだけはやめてください

Last updated at Posted at 2023-12-11

はじめに

CSSにはcontentというプロパティがあります。

沢山のWebデザイン入門のような本やサイトで、装飾として紹介されています。たとえば、h1タグに適用して、おしゃれなラベルを実現したり、タグの前に記号を入れてちょっとオシャレにできたりします。::before::afterなどの擬似要素と一緒に使うことが多いと思います。サイトをオシャレに、カッコよくするテクニックとしては全然使ってOKだと思います。

ただし、文字列は入れないでください。

例えば,

.hoge::before {
    content:"更新"
    ...
}

みたいな感じで文字を装飾代わりに使うことです。記号はいいですが、文字はやめてください。

こういうパターンです

マークアップでないため、目以外でその文字が判断できない

例えばマークアップで文字を書いた場合

HTML
<span>更新</span>

みたいな感じだと、ブラウザ上から調べても「更新」と検索すればヒットします。「更新されているメニューにいきたい」ってときには調べればヒットします。

しかし、CSSのcontentで実現した場合、それはただの装飾なので、検索したところで何もヒットしません。非常に使い勝手が悪いです。コピーすらできません。

アクセシビリティ的に最悪

スクリーンリーダーの種類によっては読み込まれない可能性もあります。DOMに入っていないので。
例えばこの「更新」みたいなバッジを表す時、スクリーンリーダーで読み込んだところで何もないので、何が更新されているコンテンツなのかが全くわかりません。

「定型的な文字列だから」みたいな理由でcontentに文字いれて表現するなんてもっと最悪です。「車について調べてみた」の「調べてみた」の部分だけ使い回すからcontentで表すなんてしたら、「車について」の部分しか把握できなくてめちゃくちゃ最悪です。

なので文字列をcontentで表すのだけは本当にやめてほしいです。ちゃんとマークアップで表してください。

HTMLにスタイル当てれば必要ない

どうしてもそれはcontentを入れないと実現できないですか?たとえばオシャレなメニューを作りたい時に、「HOME」を大きく書いてその下に「ホーム」と書く場合です。

スクリーンショット 2023-12-11 23.31.52.png
Figmaで適当につくりましたが、こんな感じです。

こういうのはflexboxで実現してあげたほうが装飾の自由度が高いです。ただ、このままだとスクリーンリーダーで2つ読み上げられてしまうので、「ホーム」の部分はaria-hidden="true"を設定してあげれば読み取られません。

See the Pen Untitled on CodePen.

こうすればcontentを使わずとも実現できます。

終わりに

逆にcontentがどこで有用なのかがわからないなと思いました。
CSSのテクニックは調べればかなり出てきますが、HTMLとCSSは正しく使い方を守って使いましょう。

追記

2023-12-17追記
スクリーンリーダーの件に関して、一部誤りがあったため訂正しました。MacのVoiceOverではCSSのcontentは読み込まれました。お詫び申し上げます。

しかし、それでもCSSのcontentで文字列を表すべきではないなと思いました。そこに文字としてある以上はマークアップで表されるべきです。

10
5
3

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
10
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?