はじめに
altに文字を入れているあなた、偉いです!<label>
タグにfor
をいれて<input>
と紐づけているあなた、偉いです。eslintにeslint-plugin-jsx-a11yをいれて静的にアクセシビリティの解析をしているあなた、ほんとに偉いです。axe DevToolsをいれて解析してる人、めっちゃくちゃ偉いです!フロントエンドのテストのためにアクセシビリティ良くしたあなた、なんて偉いんでしょうか!
ちょっとずつでもいいから、小さいことからアクセシビリティ対応始めましょうよ!やってない人よりやっている、やり始めている人のほうがすごく偉いんですから
なぜこの記事書いたか
こちらの記事でも少々反響あったんですが、
先日自分が参加してアクセシビリティの勉強会の懇親会で、普段広報をしていらっしゃる非エンジニアの方が
「アクセシビリティを勧めてくる人ってみんな威圧的なんだよね」と愚痴っていました。
アクセシビリティ対応を進めているエンジニアの方って、確かに口調が強めな方の意見も聞きます。「WCAGに対応しているだけがアクセシビリティではない」。本当にその通りだと思います。それだけがアクセシビリティだけではありません。そもそもアクセシビリティって、「誰でも問題なく使える」ということです。この「誰でも」というのが非常にむずかしいところです。アクセシビリティのゴールはかなり遠いところにあると思います。
ただ、目くじら立てまくるとみんな嫌になりませんか?「WCAGに対応しているだけがアクセシビリティではない」というのは確かにそうですが、WCAGに対応し始めたことってまずすごいって自分は思います。むちゃくちゃ言えば、全部<div>
タグでもWebの見た目って作れます。でもそんな見た目だけってところから、ちゃんとHTMLとして意味のある通じるものに、マシンリーダビリティ的にちゃんと読み取れる文書構造に進化させたわけです。見た目だけ作ればいいと言うところからちゃんと卒業できたんですから。
ゴールは適宜設定すればいいと思う
「アクセシビリティ対応にゴールなんてない」
確かにそうです。「全ての人」が使いやすいWebを目指すのであれば、あれやこれや対応しなくてはいけません。ハンデを持ってる方も、目が見えない方だけでなく、色弱な方、老眼、腕が不自由な方、字がうまく読めない方など。範囲はめちゃくちゃ広いです。
しかし、ゴールを無限大まで遠くしたら息切れしませんか?私は正直きついと感じてしまいます。そのゴールまで目指すのがいやだからアクセシビリティ対応は難しそうだから何もしないとなると本末転倒です。
そこで、とりあえずのゴールを設定してあげることがいいと思います。
「画像は絶対にaltをつける」、そんな小さいことから始めるだけでいいと思います。それだけだったら簡単にできそうだと思いませんか?次にもっと範囲を広げて、静的解析でチェックツールでチェックする、合格率をあげる。そこまでできたらすごくすばらしいと思います。
でも、それだけがアクセシビリティ対応のすべてではないということは、頭の隅に入れておくことは大事です。あなたのサイトを見るユーザーはどんな人でしょうか?どんな方が利用しますか?例えば文章メインのサイトだったら、識字障害(ディスレクシア)の方向けに読みやすいフォントにしてみるなどしてみるといいかもしれません。
ここから大事なことは、思いやることです。思いやること、そのことがアクセシビリティでとても大切だと思います。最終ゴールの見えない中で唯一ゴールに近づく方法は、思いやることだと思います。どんな人が使うのか、そのためには何が必要か。またはユーザーの声を聞き、どういうことに困っているのか、その声をとりあげてどんなことをしてあげられるかがとても大切だと思います。
入り口はなんだっていい、対応し始めたその姿勢がほんと偉い
フロントエンドのテストのためだとか、altいれたほうがいいらしいとか、いいことをしている気分になるとか、理由はなんだっていいと思います。対応し始めたことがほんとに偉いです。
そして先進的にアクセシビリティに対応しているエンジニアの方々、こういう方達をもっとほめて伸ばしていきましょうよ。減点方式であれができていない、これができていないより、加点方式であれができている、これができているで褒めて伸ばしていきましょうよ。1人でもアクセシビリティ対応やりたいなと思うエンジニアを増やすためにも。
以上