はじめに
【筆者の環境】
MacBook Pro2020
macOS Catalina(デフォルトシェルがzsh)
【お願い】
自分用の備忘録のため、冗長な表現、常識的な内容の記載等あると思いますが、適宜読み飛ばしてください。
Qiitaの記事を書くのが初めてです。用語、表現等誤りがあるかもしれません。お気づきの場合は優しく教えていただけると嬉しいです。
どうしてTeX Liveを選んだか
買い換える前のMacにはMacTeXを入れていました。使いやすかったもののこれを機に調べたところMacTeXは完全にアンインストールをするのがほとんど不可能だということがわかりました。「MacTeXはGhostScriptバイナリ等をシステムのディレクトリにばら撒く」からだそうです。
自分のパソコンなのに自分の知らないところに何かあるのは気持ち悪いのでTeX Liveを入れることにしました。
(参考:https://blog.wtsnjp.com/2020/07/07/about-mactex/)
手順
-
インストーラをダウンロードする
私はInstalling TeX Live over the Internetからinstall-tl-unx.tar.gzをダウンロードしました。 -
インストールする
install-tl-unx.tar.gzを展開してinstall-tlをダブルクリックして開くとインストールがスタート。 -
インストールが完了したらターミナルから色々してパスを通す。(後述)
【補足】インストールが完了したときに表示されるメッセージ
TeX Live へようこそ!
ドキュメントの一覧は /usr/local/texlive/2020/index.html をご覧ください.TeX Live のウェブサイト (https://tug.org/texlive/) にはすべてのアップデートとコレクションの情報が掲載されています.TeX Live は全世界の TeX ユーザ会有志による合同プロジェクトです.TeX Live プロジェクトをサポートしていただける場合お好きな TeX ユーザ会に入会することをご検討ください.TeX ユーザ会の一覧はhttps://tug.org/usergroups.html でご確認いただけます.
/usr/local/texlive/2020/texmf-dist/doc/man を MANPATH に追加してください.
/usr/local/texlive/2020/texmf-dist/doc/info を INFOPATH に追加してください.
最重要:TeX Live に含まれるバイナリを利用可能にするため
/usr/local/texlive/2020/bin/x86_64-darwin を PATH に追加してください.
どこでつまづいたか
- インストールがスタートしない
- パスが通せない
「インストールがスタートしない」を解決
Tcl/Tkが入っていないせいで、GUIがうまく動かず、インストールできませんでした。
ターミナルで
brew install tcl-tk
を実行してTcl/Tkをインストールすることで解決しました。
「パスが通せない」を解決
そもそもパスを通すって何?
PATHを通すとは? (Mac OS X)とPATHを通すために環境変数の設定を理解する (Mac OS X)を参考に学びました。私が下手に説明するよりも上記の記事を読んでいただく方が良いと思いますので、この話題は以上で。
.bashrcが見つからない
探せど探せど見つからない。Finderで隠しファイルを表示しても無い。
(Finderで「command+shift+.」を押すと隠しファイルの表示・非表示ができます。)
調べた結果、そもそもシェルがbashではなくzshなので、探すべきは.bashrc
ではなく.zshrc
でした。しかしそちらも見つからず、さらに調べた結果.zshrc
を作成しなくてはいけないことがわかりました。
vi ~/.zshrc
を実行すると.zshrc
が作成されます。
実行するとviが起動して画面の様子が変わりますが、:wq
と入力してエンターキーを押すと元の画面に戻ることができます。:wq
はviのコマンドの一つです。
viの使い方やコマンドについてはviの使い方/基本操作を参考にしました。
いよいよパスを通す
ターミナルで
vi ~/.zshrc
を実行してviで~/.zshrc
を開き、
export PATH=$PATH:/usr/local/texlive/2020/bin/x86_64-darwin
export MANPATH=/usr/local/texlive/2020/texmf-dist/doc/man
export INFOPATH=/usr/local/texlive/2020/texmf-dist/doc/info
と書き込み、:w
で保存、:q
で終了。
パスを通せているかを確認
echo $PATH
echo $MANPATH
echo $INFOPATH
で、それぞれパスが通っていればパスが表示されます。
通ってないと何も表示されません。
ちなみに
export -p
で、パスの一覧が表示されます。
実行方法
ex1.texが保存されているディレクトリまで移動して、
uplatex ex1.tex
でコンパイルできます。
文字コードを指定してコンパイルする場合は、
uplatex -kanji=utf8 ex1.tex
と入力します。
コンパイルしたら、
dvipdfmx ex1
でpdf化できます。
(参考:LaTeX2ε美文書作成入門)
その他参考にしたサイト
全体の流れは下記のサイトを参考にしました。