4
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

Mac(Catalina)にTeX Liveをインストールしたらパスを通すのが大変だった

Last updated at Posted at 2020-08-11

はじめに

【筆者の環境】
MacBook Pro2020
macOS Catalina(デフォルトシェルがzsh)

【お願い】
自分用の備忘録のため、冗長な表現、常識的な内容の記載等あると思いますが、適宜読み飛ばしてください。
Qiitaの記事を書くのが初めてです。用語、表現等誤りがあるかもしれません。お気づきの場合は優しく教えていただけると嬉しいです。

どうしてTeX Liveを選んだか

買い換える前のMacにはMacTeXを入れていました。使いやすかったもののこれを機に調べたところMacTeXは完全にアンインストールをするのがほとんど不可能だということがわかりました。「MacTeXはGhostScriptバイナリ等をシステムのディレクトリにばら撒く」からだそうです。
自分のパソコンなのに自分の知らないところに何かあるのは気持ち悪いのでTeX Liveを入れることにしました。
(参考:https://blog.wtsnjp.com/2020/07/07/about-mactex/)

手順

  1. インストーラをダウンロードする
    私はInstalling TeX Live over the Internetからinstall-tl-unx.tar.gzをダウンロードしました。

  2. インストールする
    install-tl-unx.tar.gzを展開してinstall-tlをダブルクリックして開くとインストールがスタート。

  3. インストールが完了したらターミナルから色々してパスを通す。(後述)

【補足】インストールが完了したときに表示されるメッセージ

TeX Live へようこそ!

ドキュメントの一覧は /usr/local/texlive/2020/index.html をご覧ください.TeX Live のウェブサイト (https://tug.org/texlive/) にはすべてのアップデートとコレクションの情報が掲載されています.TeX Live は全世界の TeX ユーザ会有志による合同プロジェクトです.TeX Live プロジェクトをサポートしていただける場合お好きな TeX ユーザ会に入会することをご検討ください.TeX ユーザ会の一覧はhttps://tug.org/usergroups.html でご確認いただけます.

/usr/local/texlive/2020/texmf-dist/doc/man を MANPATH に追加してください.
/usr/local/texlive/2020/texmf-dist/doc/info を INFOPATH に追加してください.
最重要:TeX Live に含まれるバイナリを利用可能にするため
/usr/local/texlive/2020/bin/x86_64-darwin を PATH に追加してください.

どこでつまづいたか

  • インストールがスタートしない
  • パスが通せない

「インストールがスタートしない」を解決

Tcl/Tkが入っていないせいで、GUIがうまく動かず、インストールできませんでした。

ターミナルで

ターミナル
brew install tcl-tk

を実行してTcl/Tkをインストールすることで解決しました。

「パスが通せない」を解決

そもそもパスを通すって何?

PATHを通すとは? (Mac OS X)PATHを通すために環境変数の設定を理解する (Mac OS X)を参考に学びました。私が下手に説明するよりも上記の記事を読んでいただく方が良いと思いますので、この話題は以上で。

.bashrcが見つからない

探せど探せど見つからない。Finderで隠しファイルを表示しても無い。
(Finderで「command+shift+.」を押すと隠しファイルの表示・非表示ができます。)
調べた結果、そもそもシェルがbashではなくzshなので、探すべきは.bashrcではなく.zshrcでした。しかしそちらも見つからず、さらに調べた結果.zshrcを作成しなくてはいけないことがわかりました。

ターミナル
vi ~/.zshrc

を実行すると.zshrcが作成されます。
実行するとviが起動して画面の様子が変わりますが、:wqと入力してエンターキーを押すと元の画面に戻ることができます。:wqはviのコマンドの一つです。
viの使い方やコマンドについてはviの使い方/基本操作を参考にしました。

いよいよパスを通す

ターミナルで

ターミナル
vi ~/.zshrc

を実行してviで~/.zshrcを開き、

~/.zshrc
export PATH=$PATH:/usr/local/texlive/2020/bin/x86_64-darwin
export MANPATH=/usr/local/texlive/2020/texmf-dist/doc/man
export INFOPATH=/usr/local/texlive/2020/texmf-dist/doc/info

と書き込み、:wで保存、:qで終了。

パスを通せているかを確認

ターミナル
echo $PATH
echo $MANPATH
echo $INFOPATH

で、それぞれパスが通っていればパスが表示されます。
通ってないと何も表示されません。

ちなみに

ターミナル
export -p

で、パスの一覧が表示されます。

実行方法

ex1.texが保存されているディレクトリまで移動して、

ターミナル
uplatex ex1.tex

でコンパイルできます。

文字コードを指定してコンパイルする場合は、

ターミナル
uplatex -kanji=utf8 ex1.tex

と入力します。

コンパイルしたら、

ターミナル
dvipdfmx ex1

でpdf化できます。

(参考:LaTeX2ε美文書作成入門)

その他参考にしたサイト

全体の流れは下記のサイトを参考にしました。

TEX Live ガイド 2020
TeX Live 2020 のインストール
インストール後にやること

4
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?