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社内技術書輪読会(英)を運営してきた試行錯誤まとめ5選

Last updated at Posted at 2017-11-30

本記事はFringe81 アドベントカレンダー2017の1日目です。

初っ端なので、一般的な技術の話題ではなく、社内で取り組んできたネタにしてみようと思います。

突然ですがエンジニアの皆さん、技術書読んでいますでしょうか?
英語の技術書、読んでいますでしょうか?

自分自身、特に英語の技術書は買ったものの途中でくじけるということが何度かあったため、もはや自分の意志の力に頼ることを諦め社内の仲間を募って運営サイドに回ることで技術書読みを達成するようにしております。

ただし、いざ運営してみると色々と課題にぶつかり何度か消滅の危機に遭遇しました^^;
それでも危機を乗り越えながら過去数冊の技術書輪読を実施してきましたのでその間の色々と試行錯誤してきた中から効果が大きかったと思われるものを5つほど選びまとめてみました。
これから始めてみようという人に少しでも役に立つものになれば幸いです。

その1:いつでも抜けていいという前提にする

「いつでも輪読会に参加してくださいね」はよく言っていたのですが、一方で一度参加した人は抜けられない雰囲気を作ってしまっていたかもしれません。
有志の勉強会なので、息苦しい雰囲気は避けるべきです。
面白そうと思って参加したものの思っていた内容と違うかったとか、興味が他に移ったということは普通の話なのでいつでも抜けていい雰囲気を作るためにも、定期的に発言するようにしています。

その2:最少催行人数を決める

当初、最少催行人数を決めていなかったせいで欠席者が出た際、「今日は無し・・・ですかね?」みたいなやり取りが何度もありました。
なるべく皆でやりたかったのでスキップしていたところ、4回連続でスキップになったことも。そうなると久々にやる時に「え?やるの?」みたいになってて気づいたら輪読会が瀕死の状態に。

そこで途中から最少催行人数を設定することにし、自分たちは2名と決めました。
皆で読み進めることよりも 参加できる人が少しでもいる限りは前に進めて習慣化した状態を維持する ことが重要だと気づくことが出来ました。
来ない人がいるから進められませんでした、みたいなのも雰囲気が重くなりますよね。気楽にいきましょう♪

その3:事前に読んでくる

英語の本を集まってから訳して読むというのはかなりの時間がかかってしまい進捗が悪くなることは予想に難くないと思います。
また、輪読会にありがちかもしれませんが当初は一文一文翻訳した内容をまわし読むというスタイルにしていましたが、英訳の難しい文章に出くわすと英文法の話などで脱線しがちでした。
進捗が悪いとダラダラ感が出たりこのペースだと2年かかるぞ、、といった怪しい雰囲気になってきます。

そこで、 輪読会はお昼休みの1hで終える。1hでそこそこの進捗が出るよう参加者は決めた範囲を事前に読んでくる。 としました。

参加者の英語力などに大きく依存すると思いますが、おおよそ1回あたり1〜3セクション、ページ数でいうと15〜20頁くらいが自分たちの目安となっています。

ここはちょっとだけ頑張ります。
...としたのですが、やはり頑張るスタイルはなかなかうまくはいきませんでした。その4につづきます。

その4:輪読会から読解会スタイルへの進化

1〜3セクション、15頁の範囲目標があるとして、最初から逐次的にしっかりきっちり訳しながら進めると、かなり時間をかけた割に4頁くらいしか読めてない、という状態で当日を迎えるということが自分も含め他の人でも何度もありました。

そこでやったことは 輪読会当日は一文一文翻訳した内容をまわし読むのはやめよう。確認するのはセクションごとの「要はここで言いたいことは何だったのか?という要点をおさえることにしよう という割り切りです。
よって、正確には輪読会というよりは読解会と呼んだ方が正しいような会となりました。

このように目的を変えたことで事前の読み方にも変化・工夫が出てきました。
時間をかけずに要点をおさえにかかるためには、思い切って読み捨てる部分としっかり読む部分のメリハリをつけることが重要です。
案外、技術書というのは論文のAbstract、Conclusionに相当する構成になっている事が多く、セクションの最初と最後と文中の太字の部分を読むだけで要約終わり、ということも少なくありません。
また、たとえば1回目は結構雑に構成の把握に努めるような読み方で15頁を一気に疾走し、2回目以降で重要そうなところに当たりをつけて辞書を引きながら深掘りをする、一方で捨てると決めたところは大胆に捨てるという読み方も効果的です。
なお、これは自分たちで勝手にネーミングを付けたのですが、最初からきっちり逐次的に読み進めるスタイルの読書を ウォーターフォール・リーディング と呼び、3回くらいまわして理解するような読み方を アジャイル・リーディング、イテレーティブ・リーディング と名付けました。

余談ながら御存知の通り、Google翻訳の精度がハンパないのでこんなことせずにガシガシ翻訳にかけるのももちろんありです。
一応、自分の場合は英文であっても自力で素早く要点掴めるようになりたいので英語の勉強も兼ねてアジャイル・リーディングスタイルで読んでいますが、疲れ気味の時は思いっきりgoogle先生に頼っています^^;

その5: 開催頻度は毎週開催

開催頻度は毎週? それとも2週間ごと? 一ヶ月周期?
選択肢は色々ありますが、毎週開催に落ち着きました。
というのも、 間をどれだけあけても「事前に読んでくる」を実践するのは前日という人がほとんどだったからですw
間隔が長くなるとその分忘れて思い出しに時間がかかってしまうため特に良いことはないと気づきました。
習慣化という観点でも毎週のほうが身体に馴染みやすいと感じます。
なお土日に読むという人もある一定数いるので週の前半、月曜日か火曜日開催がオススメです。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
試行錯誤してきたことは一言で言えばなるべく無理のない範囲で続くような仕組み作りに取り組むということに尽きると思います。

さて、次は何の技術書を読もうかな〜。

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