メールへの署名は複数行あるため毎回手打ちで書くのは面倒だと思い,どうにか行う方法がないかと探していました.
WindowsIMEの辞書登録は一つの手ですが,複数行の登録ができず今回の目的には合わなさそうです.また,メール自体の署名機能もありますが,自分は複数のメールソフトを併用しており,中には署名機能のないものもあるため微妙です.どんな環境でも同じ方法で行える方法を今回ご紹介できればと思います.
Powershellを用いたコマンドベースの署名
WindowsのPowershellを用いて,テキストファイル内容をクリップボードにコピーすることで複数行の辞書登録を擬似的に再現します.
署名内容テキストファイルの用意
まず,以下の署名の内容を記したファイルを用意します.powershellを開いたときのディレクトリに配置するのが良いです.書式は自由です.
AAAA (所属等)
XXX YYY (自分の名前)
ZZZZ (連絡先)
その他情報自由に追記
署名内容テキストファイルのクリップボードへのコピー
目標は,一度もマウスに触れず,できるだけ短いコマンドで署名を書くことです.手打ちで署名するよりもコストの高い動作になっては意味がないので少しこだわります.以下手順です.
-
Windows
キーを押して検索バーへ -
shell
と打ち込みpowershellを開く -
gc .\signature.txt -Encoding UTF8 | scb
というコマンドをpowershellで実行- このとき,powershellを開いたときのディレクトリに
signature.txt
がなければいけません -
sig
まで入力してからTab
キーで.\signature.txt
を入力するなどして,タブ補完を活用してここもできるだけ短く済ませます
- このとき,powershellを開いたときのディレクトリに
- メール内の好きな場所で
Ctrl
+v
上の一連の動作を.bat
ファイルにしてさらに手間を省略
.bat
ファイルの用意
先ほどの動作は,.bat
ファイルに書き込めばさらに手間を省くことができそうです.以下のような.bat
ファイルを用意します.このファイルはsignature.txt
と同じディレクトリに配置します
powershell -Command "gc .\signature.txt -Encoding UTF8 | scb"
.bat
ファイルの実行
-
Windows
キーを押して検索バーへ -
cmd
としてコマンドプロンプトを開く - コマンドプロンプトで
signature.copy.bat
と入力 - メール内の好きな場所に
Ctrl
+v
個人的にはgc ファイル -Encoding 文字コード| scb
というコマンドの汎用性が高いと考えていて,覚えたいです.よって,しばらくは1つめに紹介したコマンド手打ちの方式を取ろうと考えています.