はじめに
この記事は「工数見積もりをするときに迷ったらどうすべきか」の前に注意したいことをまとめた感じです。
例によって、自社の先輩方に聞いてみた結果なので、文末は「らしい」とか「だと思う」が頻発してます
1)お客さんは見積もりに何を求めているのかを明確にすること。
例えば、お客さん側の思惑には以下のような例が考えられます。
- 予算を取りたいから、希望する機能をすべて実装するのに必要な工数を知りたい。
- リリース希望日があるので、全体を見たうえで優先度の高い機能だけを実装するための判断をする材料がほしい。
- リリース希望日までにどのくらいの機能を盛り込めるかを知りたい。
予算を取りたいのなら、「足りないより余る方がマシ」で多少多めの数字やブレの大きい数字出してもよかったりしますが、リリース予定日を知りたいとしたらあまりブレ幅が大きいのはちょっと困ってしまう
相手がどんな目的で見積もってほしがってるのかを見極めないと、「正しい情報を盛り込んだ見積もり」を出すのは難しいようです。
2)見積もりの範囲を明確にすること。
「n月末に終了します」ってのは、何が終了するのか。
実装?テスト?テストも単体なのか結合なのか。
この認識が開発側とお客さんサイドで認識がずれてると、大変なことになります
「開発と単体テストまでがn月末に終わります。その後の結合試験は別途工数が必要になります」とか、見積もりの範囲を説明しましょう。
3)その場で返事しないこと。
お客さんとの会話の中で「どのくらいでできそう?」って聞かれると、つい「そうですね、n人月くらいとか?」って言っちゃいがちなんですが、これはやめた方がいいそうです
「こっちの言い値=完成予定であり利用可能開始日でもある」ような受け止められ方をされる恐れもあるので、必ずいったん持ち帰りましょう。
1回数字を口に出すと、なぜか本見積もりを出しても「こないだn人月って言ったじゃん~・・・」って、ずーっと引っ張られることが高い気がします。ってか私は(現在進行形で)引っ張られてます
+1)とはいえ、押し切られて返事しちゃった場合は、裏でエライ人に相談すること。
「お客さんの手前、あんなこと言っちゃったんですがどうしましょう 」って先輩や上司に報告・相談しましょう。
報告・相談さえすれば、先輩も上司も味方です、きっと。
おわりに
見積もりって難しい!
ある時は正解の方法でも、ある時は失敗してしまうこともあると思ってます。
けど、正解した方法を1つずつため込んでいけば、ちょっとずついい見積もりが作れるようになっていくかなーと思ってます。