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シンボリックリンクを用いたTeXファイル管理

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はじめに

文献用BiBTeXファイル(.bib)や,よく使う定義をまとめたTeXファイル(.tex)はクラウド管理が可能なフォルダ上(例えばGoogleDriveフォルダ上)に置いておくが,どのTeXファイルでも相対・絶対パスを使わずに参照できるようにしたかった.ので,C:\texlive\texmf-local上にシンボリックリンクを置いた話.

ちなみに,TeX環境はTeXLiveで構成していること(ls-R運用をしていること)を前提としている.

シンボリックリンクとは

簡単に言えば,ファイル本体は好きな場所に置いておいて,中身のないコピー(0 kB)としてシンボリックリンクを置くべき場所に置ける.ショートカットと違うのは,本体を参照するようにシンボリックリンクを参照できることである.

作り方は簡単.コマンドプロンプトを管理者権限で開き,mklink (シンボリックリンク名) (リンク先ファイル)を実行.以上!(詳細はこちらを参照する)

TeXファイルのシンボリックリンクを参照できるようにする

  1. 適当な場所にbibファイル等を置く
  2. たとえば,C:\texlive\texmf-local\bibtex\bib上にシンボリックリンクを作成する(環境によってtexmf-localフォルダのパスは異なるので注意)
  3. mktexlsrでls-Rを更新する(よく分からなくてもひとまずこのコマンドを実行すれば良い,詳細を知りたければTeX Wiki
  4. たとえばreferences.bibの場合,TeXファイル上で\bibliography{references}とすれば参照できる(わざわざ\bibliography{c:/texlive/texmf-local/bibtex/bib/references}のようにパスを指定する必要はない)

おわりに

まぁ参照元ファイルもクラウドフォルダに基本的に置いているので,相対パスで参照することに対した苦はないし,なんならシンボリックリンクを作る手間の方が......しかしシンボリックリンクの考え方は他にも応用が効く(TeXでもフォントを参照するときに使えたりする)ので,せっかくだから記事としてまとめた.

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