Algebraic Effects とは?
Algebraic Effects は、計算の途中で特定の効果を「要求」し、その効果が外部で「提供」される仕組みを指します。これにより、関数や計算の内部ロジックを、外部の効果や副作用から疎結合に保つことができます。
なぜ Algebraic Effects なのか?
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疎結合
関数内部のロジックと外部の世界(例: IO、データベース、API呼び出し)との結合を疎にすることで、テストや再利用が容易になります。 -
明確な副作用の取り扱い
Algebraic Effects を使用すると、副作用の発生点とその処理方法を明確に分けることができ、コードの理解やメンテナンスがしやすくなります。 -
実際のコード例
def main_function():
try:
value = yield "Request Value"
print(value)
except ProvideEffect as e:
if e.effect == "Request Value":
e.resume("Value from outside")
上記のコードでは、main_function 内で "Request Value" という効果を要求しています。この要求は、外部で捕捉され、適切な値が提供されることを期待しています。追記予定。
他のアプローチとの比較
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モナド
モナドは、副作用を型システム内で取り扱うための関数型プログラミングのアプローチです。Algebraic Effects はこのモナドと似ていますが、もう少し柔軟性があり、中間の計算を外部で補完することが可能です。 -
コルーチン
コルーチンもまた、非同期や副作用を扱うための手段として知られています。Algebraic Effects はこのコルーチンの考え方を一般化したものとも言えるでしょう。
次は
- モナド
- コルーチン
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