37
29

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Azure と Azure DevOps を使った開発の流れをふんわりと

Last updated at Posted at 2020-04-28

Azure DevOps は、開発を補助するサービスです。
例えば(当然といえば当然ですが)、Visual Studioを使って開発し、Azure DevOpsで管理し、Azureにデプロイするという使い方ができます。

その全体の流れを絵でふんわりとみていきます。

全体の流れ

20190620-1-1.png

では1つ1つ順番に、左上からみていきたいと思います。

開発する

20190620-1-2.png

はじめに、何らかのモノを作ります。
"Boards(ボード)"を使い

  • どんなものが欲しいのか
  • なぜ欲しいのか
  • そのためにどんな機能が必要なのか
  • どう作るのか
  • どうなっていたら欲しいモノが手に入ったとするのか
  • 具体的にいつまでに何をするのか
  • 何を今やらないのか

などなど、決めていきます。
決まったら開発を実施します。開発環境はどのようなものでもかまいません。
"MicrosoftのサービスだからVisual Studioしか使えないでしょ?"という誤解を抱いている方に時々お会いしますが、そんなことはありません。
最終的にはソースコードが"Repos(リポ)"に上がるだけですので、何で開発しているのかを Azure DevOps は問いません。
プラグインが準備されているIDEとしましては以下になります。

  • Visula Studio
  • Visual Studio Code
  • Eclipse
  • IntelliJ
  • Android Studio

などがあります。
開発が済んだものから順に、"Repos"に登録していきます。
コマンドでGitがたたければ登録できます。一緒にテストコードを書いて登録することをおすすめします。(この先はテストコードが書いてある前提で進みます。)

"Repos"への登録を"Pipelines(パイプライン)"に検知させる

20190620-1-3.png

プログラムが出来上がってきたら("Repos"にPushされたら)、そのことをトリガーにして"Pipelines"を起動します。

"Pipelines" でビルドとテストとデプロイを自動化する

20190620-1-4.png

"Pipelines"では

  • ビルドに必要なサーバーを準備してビルドする
  • 単体テストを実施する
  • 開発環境へデプロイする
  • 機能テストを実施する

などの作業を実施してくれます。
専用のサーバーを準備しておく必要もありません(準備しておくこともできます)し、ビルド職人が夜明けのコーヒーを楽しむ必要もありません。
この作業を毎晩実施することで、いつも品質が高いモノを生産し続けることができます。
(余談ですが品質は上げないでください。最初から高く、その状態を継続してください。)
アジャイル開発やDevOpsを実施する上で、基本的に品質が高いというのは非常に重要なファクターとなります。コーディングする際に元のコードが信用ならないとすると、まずは元のコードを疑うところからコーディングを始めることになります。
結果としてソースコードは同じメソッドのコピペばかりになっていきます。

毎晩ビルドとテストを繰り返し、バグ収束曲線が低空飛行の直線になるよう目指しましょう。
昨日のバグはすぐに直せますし、バグをみんなで笑って迎え入れることができるようになります。

検証環境(とか、品質保証用環境)へ自動デプロイする

20190620-1-5.png

作成したモノは機械的にチェックした結果、問題の無い状態となっています。
人間がチェックしても問題が無い状態になっていますので、ここでは人間がチェックするための、ほぼ本番同等の環境にデプロイを実施します。

品質確認テストを実施する

20190620-1-6.png

人間系で実施すべきテストを実施します。例えば受け入れテストです。"Test Plans(テストプラン)"にどんなテストを実施するのかを記載し、手分けしてテストを実施します。"Test Plans"を使ってテストの項目や結果を共有します。テスト項目を作る元ネタは"Boards"に記載するようにしてください。
また、負荷テストも実施しましょう。

本番環境へ自動デプロイする

20190620-1-7.png

本番へのデプロイも自動で実施します。

各環境からテレメトリーデータを取得し監視する

20190620-1-8.png

各環境で現実問題として何が起きているのかを監視します。
"App Insights(アップインサイト)"を使えば、より詳細なアプリケーションテレメトリーデータを収集できます。
Azureの"Monitor(モニター)"を使えば、インフラとアプリケーションのテレメトリーデータを統合して確認することができます。

フィードバックを次の開発やバグとして"Boards"に反映

20190620-1-1.png

監視した結果、もっと改善した方が良いこと(遅いとか、ユーザーが使い勝手が不明瞭で迷っている)やバグを検知・収集できます。
これらを"Boards"に記載することにより、障害対応の抜け漏れ防止やサービスの改善につなげます。

まとめ

Azure DevOps は、開発から運用までを支えてくれる強力なサポーターであることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
素早い開発を手抜き無しで実施するためには、こういう仕掛けが必須であると思います。

37
29
2

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
37
29

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?