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文系未経験1年目の新卒が1年を振り返る。

Last updated at Posted at 2020-03-26

概要

19卒の文系未経験SESエンジニアが1年間を振り返って感じた諸々を記録に残しておこうのコーナーです。備忘録として書いていますが、主に未経験の方が対象の記事です。 以下の前提をご念頭に、何かの参考までに流し見でもしていただければと思っています。

【筆者入社時の初期ステータス】
・ガチンコで何も知らなかった(PC=モニターと思ってた、ネットサーフィンがギリできる有様)。
・研修は3ヶ月間あったので、現場には夏ごろから参画。でも中身はほぼほぼ素人状態。
・毎日どうにか追い付こうと頑張るも、まず何が分からないのか分からず毎回頭がショートして結果何も進まず。

完全に詰んでました。研修も現場も含め、入社半年は死んでいたも同然状態でしたね。
そういう人間が書いているので、もし似たような境遇の人がいらっしゃれば参考にしてください。これから現場に出るという新人さんや未経験の方も是非!

研修時期(4~6月)

3ヶ月程度の研修がある会社さんなら大体はこのスケジュールにおさまっていることでしょう。 正直この期間はかなりきつかったです。というのも、圧倒的な**専門用語の知識不足**で都度、思考がストップしていたのです。

要は、
①説明を受けたとき、知らない単語に遭遇。
②その知らない単語に脳が引っ張られ続ける。頭の中でずっと「それどういう意味?」状態のまま後の説明が入ってこず。
③あとで何回も聞きなおしてしまい、「さっき説明したよね」と言われる始末。

この負のスパイラルが約2ヶ月ちょい続いていたような感じでした。知らないことを知らないと発信するのも大変重要なのですが、前提として「知らない単語」を限界まで減らす努力が大切です。

筆者は毎日研修が終わった後はひたすら復習や勉強をしていました。おそらく2割も理解できていませんでしたが苦笑

ちなみに、当時(というか今も)未知の用語と遭遇した際、こちらのサイトで大変お世話になっていました。

●「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典
https://wa3.i-3-i.info/

こういう、業界の人でなくとも理解しやすい入門サイトがこれからもどんどん増えてくればいいなと思っています。というか、自分がそういうコンテンツを生み出せるようにがんばろう()


また、自分が苦手だったというのもあるのですが、この時期はDB(SQL)を中心に学習をしていました。
DBってなんか得体の知れない何かだったんですよね…今になってやっててよかったって思えるんですが笑
とはいえ、内容は何でもいいんですが、とりあえず、何か一つ「これならわかる!」みたいな分野をつくっておくとしんどい時、心の拠り所になります。精神衛生を一定に保つ意味でも効果ありです。かなりオススメ。


丸腰で立ち向かう我々初心者に世間は甘くないと心得て頑張りましょう()

いざ現場へ(夏頃~翌3月末)

研修もなんとかこなしてようやく現場入りです。

期間としては約8ヶ月といったところで、主な業務は所謂テストと呼ばれるものでした。
Excelにスクショを張りつけてシステム運用や保守の方、お客さんに提示できるようにするための証跡集めをするアレですね。

業界内部(特にWeb系とか)では「Excel職人」とか大変揶揄されがちなお仕事ですが、個人的に学びは多かったと感じています。

確かにスキル的な面で身に付くものはほとんどないですし、単純作業をひたすらに続けるので、頭がおかしくなりかける時もたくさんありました笑

ですが、ものすごい重要なお仕事なんです。テスト。(これが言いたかっただけ)


閑話休題()()()
ここで学んだのはテストがどうこうというより、**「最初だからこそ業界内での視野を広く持とう」**ということでした。

私自身、担当フェーズは違えど、このお仕事の共通のゴールは**「質の高いシステムをお客さんに納品して、課題解決のために使って役立ててもらうこと」**だと思っています。
そのために要件定義も設計も開発もテストも運用も保守も存在しているわけです。無駄な作業はあれどお仕事などないのです。

技術ファーストも大変結構ですが、**「お客さんの課題解決のための最適解は何なのか」**といったビジネス目線で自分の業務を見つめると、見える景色が少しずつ変化してくると思います。


なぜ、事務的な作業が多いのか。
なぜ、大規模システムではアジャイル的な開発手法を取れないのか。
なぜ、炎上や技術的負債/知識の属人化が生じるのか。
なぜ、海外諸国とは違って日本では「外注」が当たり前なのかetc.


勉強は技術に限りません。
業界の仕組みや資金の流れなどを体系的に、構造的に捉えて考察しながら業務を行うこともエンジニアの大切な教養になっていきます。

この期間はそういう視点を持って業務に取り組んでいました。そのため、単純作業もただの作業で終わることはなかったです。

今、こうして記事に残せているのでそれだけでも価値はあったかなと思っています。
きっと、あらゆる場面から生じる様々な問いに対して、答えは無数に存在していることでしょう。
しかし、その一つ一つ理解しながら業務を進めていけたら仕事もグッと充実してくるのではないでしょうか。

え?そもそも勉強自体したくない?そうかあ、じゃあ仕方ないなあ…


その他の雑多な所感としては、
・思った以上に自由が多い
・技術は自分から進んで身につけるべし
・かなりの経験年数ゲー etc.
主にこんなところです。

急に中身が薄くなり恐縮です()

しかし、私が現場を通じて体感したことは既に先人たちも須らく経験しており、それぞれに自分たちなりの回答をもっています。

業務的な学びと並行して、色々な先輩エンジニアの方々と意見を交わしてみましょう。
ものっっっそい楽しいです笑

1年で変わったエンジニアのイメージ

**【学生時のエンジニア像】** ・プログラミングずっとしてる ・超絶むすいことしてるから一部の賢い層しかできないワーキングスタイル ・残業に次ぐ残業+薄給で、どブラック ・突然客先社員から(物理的に)ボコボコにされる←ほぼ被害妄想
とまあこんなイメージしかなかったのですが、
**【現在のエンジニア像】** ・開発工程は全体のほんの一部らしい ・超絶むずいことは既に先人たちがやってくれてるから誰でもできる仕事もたくさんある ・今そんな過激な労働強いたら監査入ってアウトになる(まだそういうヤバい会社は多いでしょうが) ・私たちビジネスパートナーには基本優しい
こんな風に変わりました。そして色々な実情を知りました。

エンジニアのお仕事はとっても素敵で楽しいものです。
そして、勉強はテクノロジーにとどまりません。

文系卒で経験が非常に浅い私ですら、これほどワクワクする世界です。

お客さん目線/ビジネス目線を忘れずに「もたらす」思考のエンジニアを目指して今後もがんばりたいと思います。

長文・乱文失礼しました。これまでお付き合いいただきありがとうございます。m(_ _)m

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