購入した時に付属していたフィラメントが切れたので、マニュアル通りに新しいフィラメントに交換しようとしたら、いきなり分解が必要となったお話です。
環境
使用している3DプリンタはFLASHFORGE ADVENTURER3です。
初めてのフィラメント交換
プリントをしていると途中で止まってしまいました。
ADVENTURE3についているディスプレイをみると「フィラメントが切れたので交換してください」と表示されていました。
早速購入しておいたフィラメントを挿入して、上図のマニュアルを参考に「樹脂交換」を行います。
ガガガガッ
とても嫌な音がしました。
音はすぐ止んだので聞かなかったことにしましたが、新しいフィラメントがいくら待ってもノズルから出てきません。
一回フィラメントを取り外してもう一度「樹脂交換」を行いますが同じように異音がなります。
ググって見るとフィラメントが詰まって出てこないという現象は他にも起きた人がいるみたいです。
どうもこう言うケースで疑うべきはノズル
かエクストルーダー
みたいです。
ノズル側(上図5番)かエクストルーダー側(上図23番)のどちらが怪しいかなと色々試してみると、エクストルーダーのフィラメントを巻き上げるためのローラーが回っているのに全くフィラメントが巻き上げられていかないところから、エクストルーダーが詰まっていると判断しました。
手探りで分解していきます
分解写真とかネットで探せば出てくるかなと思いましたが見つからなかったので、写真をたくさん載せておきます。
まず上図19番のフィラメントカバーを外します。
左上の黒いのがエクストルーダーです。銀色のホイール部分が回転することでフィラメントを巻き上げます。
今回はホイールが回ってもフィラメントが微動だにしないことから、エクストルーダーの先についている白いチューブの入り口付近で詰まっているのではないかと予想しました。
で、分解手順がわかる資料がないのでその辺を適当に外していった結果。
写真赤丸の6角穴付きボルトを外せば、白いチューブ付近を見れることがわかりました。
で、スプリングにも赤丸をつけている理由ですが、ボルトを外した後に本体から外せるのは下の写真のように3つの部品です。
このスプリングが本体の中に落ちてしまうと取り出すのに難儀します。私は落としてしまって、ADVENTURE3を上下逆さまにしたりしてやっと取り出すことができました。
ですので、スプリングはこんな感じでラジオペンチで挟みながら作業しましょう。
どうにか分解してみると前のフィラメントのお尻が見えました。
「樹脂交換」を何度もしたのにこれが見えるということは、お尻が引っかかってるわけですね。
引っ張り出してみるとお尻が変形してました。これのせいでフィラメントが先に進まず、新しいフィラメントを追加しようとしても前の樹脂が先に進まないからホイールが空回りして ガガガガッ と異音がなっていたわけですね。
フィラメントを引っこ抜いて、分解したパーツを付け直します。
付け直す時の注意点
取り外したパーツを付け直す時、スプリングと黒いパーツを先に本体にはめると、ボルトを挿入することができなくなります。
黒いパーツは本体と下部から1mmほど隙間を空けてボルトで固定するのですが、スプリングのせいで下側に黒いパーツが押しつけられるためボルトがまっすぐ入りません。
なので、写真のように付属のピンを本体と黒いパーツの間に挟んだ状態で、黒いパーツとスプリングを嵌めればボルトもまっすぐ挿入できるようになります。
無事終わりました
最初は焦りましたが無事プリントができるようになりました。