Ateam Finergy Inc.× Ateam CommerceTech Inc.× Ateam Wellness Inc. Advent Calendar 2022の17日目は株式会社エイチームウェルネス @msm_2が担当いたします。
はじめに
私が所属するエイチームウェルネスではD2C事業を多くのSaaSを使用しながら運営しています。
利用しているSaaSとしては出荷発送やカートなど多岐にわたります。
利用する中で考えたことを記載していきます。
SaaSを利用する利点
SaaSを利用することで、世の中にすでにあるものを有効活用できるようになります。
例えば、配送システム1つとっても、倉庫からお客様へお届けするまでの間に様々なシステムやサービスが関わっていきます。
これまで参入したことがない事業の場合は、業務ロジックの洗い出しができず1から構築する場合に莫大な時間とコストがかかってきます。
SaaSを利用することで1から作るよりも早くサービスを開始できます。また、業務ロジックも一般的なものに沿うことができ1から構築するよりも早く構築でき効率化にも繋がります。
SaaSを利用する欠点
SaaSを利用する利点にもなりますが、SaaSサービス提供者側の定めた使い方をする必要があります。
定められた使い方をすることにより、世の中の広く一般的な定義に従った業務ロジックを利用できる反面。逸脱した施策を実施出来ない、運用野複雑化につながる場合があります。
また、自社でコントロールできることが減るため、機能追加や変更などをサービス提供者側のスピードに依存するためスピード感が落ちてしまう場合もあります。
私が選定するときに意識していること
私が選定するときに意識していることとしては2点あります。
- 使用するシステムが必要十分な機能を備えてるか
- セキュリティのリスクがないかになります。
必要十分な機能を備えているか
機能が多すぎず少なすぎないことを意識しています。
機能が少ない場合はやりたいことが実現できず、逆に多すぎる場合は機能を使い切れず払っているコストに対して見合ってない事が考えられます。あれもできる、これもできるは大切ですが、自分たちの組織の身の丈にあったシステムかは考えるようにしています。そのため導入前には目的とその背景、その機能がどう使われるのかをヒアリングするようにしています。
セキュリティのリスクが無いか
セキュリティ上の問題がありデータ流出などが起きてしまった場合は、自分たちから見た場合はSaaS提供者の問題ではあるが、お客様から見た場合はサービス提供者側の問題となります。自分たちが提供するサービスをお客様が安心して使ってもらえるように、リスクがないかどうかは見ています。
その上でどのようにシステムが連携しているか、IDやパスワードの管理がどうなっているか、権限の範囲はどこまで見ることが出来、誰が管理するのかを定め運用しています。
私が使うときに意識していること
SaaSが定めている使い方を逸脱しないように意識しています。
仕組みを使いうまく設定すればできることを極力行わないようにしています。
設定すればできることもありますが、業務ロジックが複雑になってしまい今後数年かけて運用上の負債に繋がります。
その中で、どうしても事業上必要になり実施するものがあります。
実施する場合は最小でかつ撤退しやすい大きさで利用するようにしています。
手戻り出来ないようなすごい運用を避け早く実施し早くFBを得られる大きさを意識しています。
まとめ
SaaSの発達によってサービスの構築が高速化されているように感じます。また、一定の業務ロジックの標準化にも繋がりとてもいいと感じています。
利点欠点を意識して今後も使っていきたいと感じています。