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ChatGPTを活用したセキュリティヘッダーの確認と改良方法

Last updated at Posted at 2024-06-04

はじめに

セキュリティヘッダーを適切に設定するの、難しくないですか?
個人でウェブサービスを開発していると、設定の方法がすぐにわからないのでついつい後回しにしがちですよね。
しかしウェブサイトのセキュリティを向上させるためには、セキュリティヘッダーの適切な設定が不可欠です。
本記事では、セキュリティヘッダーの確認ツールを使い、ChatGPTの力を借りて不足しているヘッダーを追加・改良する方法を解説します。
image.png

セキュリティヘッダーの確認

まず、securityheaders.comを使用して、サイトに不足しているセキュリティヘッダーを確認します。
画像は私の開発したウェブサービスの結果です。修正後なので評価がA+になっていますが、修正前はFでした。
不足しているヘッダー項目がある場合は「Missing Headers」セクションに表示されます。
image.png
不足がある場合は以下のように表示されます。
image.png

手順

  1. ブラウザでsecurityheaders.comにアクセスします。
  2. 確認したいサイトのURLを入力し、Scanボタンをクリックします。
  3. 結果ページに表示される「Missing Headers」セクションで不足しているヘッダーを確認します。

ChatGPTを使ってセキュリティヘッダーを改良する

次に、ChatGPTに不足しているヘッダーを追加する方法を尋ね、具体的な設定ファイルの内容を生成してもらいます。ここでは、Apacheを例に解説します。

プロンプトの作成

ChatGPTに質問するためのプロンプトを作成します。以下はサンプルプロンプトです。

サンプルプロンプト

私はApacheを使用しているウェブサイトのセキュリティヘッダーを改善したいです。以下のヘッダーが不足しています。これらのヘッダーを追加するためのApacheの設定ファイルの内容を教えてください。

- Content-Security-Policy
- X-Content-Type-Options
- X-Frame-Options
- Strict-Transport-Security
- Referrer-Policy
- Feature-Policy

ChatGPTの生成内容

ChatGPTが生成したApacheの設定ファイルの内容は以下のようになります。

Apacheの設定ファイル例

# /etc/apache2/conf-available/security-headers.conf

# Content-Security-Policy
Header set Content-Security-Policy "default-src 'self'; script-src 'self' 'unsafe-inline'; object-src 'none';"

# X-Content-Type-Options
Header set X-Content-Type-Options "nosniff"

# X-Frame-Options
Header set X-Frame-Options "DENY"

# Strict-Transport-Security
Header set Strict-Transport-Security "max-age=31536000; includeSubDomains; preload"

# Referrer-Policy
Header set Referrer-Policy "no-referrer-when-downgrade"

# Feature-Policy
Header set Feature-Policy "geolocation 'self'; microphone 'none'; camera 'none'"

Apacheに設定を反映させる

生成された設定ファイルの内容をApacheに反映させる方法を解説します。

手順

  1. 設定ファイルを作成します。
    sudo nano /etc/apache2/conf-available/security-headers.conf
    
  2. 上記の生成内容をコピーし、ファイルに貼り付けます。
  3. ファイルを保存して閉じます。
  4. 設定を有効にします。
    sudo a2enconf security-headers
    
  5. Apacheを再起動して設定を反映させます。
    sudo systemctl restart apache2
    

まとめ

セキュリティヘッダーの不足を確認し、ChatGPTを活用して適切な設定を生成することで、ウェブサイトのセキュリティを強化できました。
今回はApacheでしたが、NGINX等ほかの環境でもプロンプトで説明すれば問題なく設定ファイルの内容を生成できるかと思います。
本記事の手順に従い、自身のサイトのセキュリティヘッダーを見直してみてください。


以上で、ChatGPTを活用したセキュリティヘッダーの確認と改良方法を解説しました。この方法を活用して、皆さんもウェブサイトのセキュリティを簡単に向上させてみてください。

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