自己紹介
渋谷 充宏 @m4buya
- 株式会社メルカリ SRE Engineering Manager
- Ruby / Scala / インフラ
- https://github.com/mshibuya
- RailsAdmin/CarrierWave committer
- ISUCON9予選敗退
「要はバランスおじさん」 とは
何かにつけてトレードオフ構造を見出して「要はバランス」という結論で満足してしまう人を揶揄して「要はバランスおじさん」と呼ぶことがあります。
— チーフ (@katzchang) September 9, 2019
メルカリに7月に入社しました
入社前
Onboarding力入れてるって聞くし、さぞかし色々整ってるんだろうなー
全社Onboarding
- New Hire Orientation(1.5日)
入社1・2日目。PCや各種アカウントの設定から労務・カルチャー・カスタマーサービスなど広い分野の知識をインプットしてもらえる!
エンジニアとしてのOnboarding
- Engineering Orientation(半日)
入社3日目に各チームから全てのエンジニアが知っておくべき内容をインプットしてくれる。システムやエンジニア組織の見取り図が頭の中で作れてよかった
マネージャーとしてのOnboarding
- New Manager Orientation(1.5h)
- 1on1や面接のトレーニング(1.5-2h)
内部からマネージャーになる想定寄りのプログラムではあったかもですが、欲しいポイントを押さえていて助かりました
SREチームとしてのOnboarding
- チームのonboarding資料
- リンク集+アカウント作成など必要なやるべきこと、という感じの構成
そんなにキュレーションされてなくて、リンクをたどっていくと情報の沼に沈む…
SREチームのマネージャーとしてのOnboarding
- そのためのプログラムとかドキュメントとか特に無いぞ…?
結果
全体としての体験はよかったんですが、細かい単位になるにつれ途方に暮れてしまった
じゃあどうしたらいいのか考えた
気づき
- 頻度が高い(=大きな組織単位での)Onboardingには労力をかけても見合うだけの見返りがある
- 逆に、めったに発生しないポジションのOnboardingには労力をかけようという動きが生まれない
- そしてそこに力を注いでもたぶん報われない
- じゃあそういう個別性の高いポジションに来る人に対し何ができるのかというと…
OJTやメンタリングなのでは?
- がっつりとしたプログラムに比べ必要なリソースが少ない
- 状況や個別事情に合わせカスタマイズしやすい
こういう関係になるのでは…
↓頻度大、かけるリソース大、カスタマイズ小
- 全社
- 大きな組織単位
- 大きなロール
- 個別チーム
- 個々のポジション
↑頻度小・かけるリソース小・カスタマイズ大
要はバランスじゃん!
ということで
- OnboardingとOJT等のトレーニングを合わせたアプローチについて、全体の設計やバランスについての知見をお持ちの方々のお話を伺いたいです!
- (SREチームとしてのOnboardingは粛々と改善を進めているので、来ていただいてもよいのですよ…!)