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ゼロから始めるSnowflake(6/10)

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Snowflakeの仮想ウェアハウス

仮想ウェアハウスとは

仮想ウェアハウスとは,Snowflakeにおけるデータ処理を行うためのコンピューティングリソースの単位である.各ウェアハウスは,クエリの実行やデータのロード,およびその他の操作を処理するために必要な計算能力を提供する.

主な特徴

  1. スケーラビリティ

    • 仮想ウェアハウスはサイズを柔軟に変更できる.必要に応じてスケールアップやスケールダウンが可能である.
    • サイズ変更は実行中のクエリには影響を与えない.
  2. 複数のウェアハウス

    • 複数の仮想ウェアハウスを作成することで,異なるユーザやワークロードを分離できる.
    • ウェアハウスごとに独立したリソースが割り当てられるため,パフォーマンスが干渉しない.
  3. 自動停止と再開

    • 非アクティブ状態が一定期間続いた場合,仮想ウェアハウスは自動的に停止する設定が可能である.
    • 停止中は課金が発生しない.
    • クエリの実行要求があると,自動的に再開される.

仮想ウェアハウスのサイズ

仮想ウェアハウスのサイズは,計算リソースの量を指定するものである.以下はSnowflakeが提供する典型的なサイズの一覧である:

  • X-Small: 最小の計算リソースを提供
  • Small: 小規模なワークロード向け
  • Medium: 中規模のワークロード向け
  • Large以上: 大規模なワークロードや並列処理向け

サイズが大きくなるほど,並列処理の能力が向上し,クエリの処理速度が速くなる.

仮想ウェアハウスの管理

作成

以下のコマンドで仮想ウェアハウスを作成できる.

CREATE WAREHOUSE my_warehouse
  WITH WAREHOUSE_SIZE = 'SMALL'
  AUTO_SUSPEND = 300
  AUTO_RESUME = TRUE;
  • WAREHOUSE_SIZE: ウェアハウスのサイズ
  • AUTO_SUSPEND: 非アクティブ状態が続いた場合の自動停止までの時間(秒)
  • AUTO_RESUME: クエリ実行時に自動的に再開する設定

スケールアップとダウン

サイズ変更には以下のコマンドを使用する.

ALTER WAREHOUSE my_warehouse
  SET WAREHOUSE_SIZE = 'MEDIUM';

停止

ウェアハウスを手動で停止するには以下のコマンドを使用する.

ALTER WAREHOUSE my_warehouse SUSPEND;

再開

手動で再開する場合は以下のコマンドを使用する.

ALTER WAREHOUSE my_warehouse RESUME;

仮想ウェアハウスの監視

仮想ウェアハウスの使用状況やパフォーマンスを監視するために,Snowflakeの履歴ビュークエリプロファイルを利用することが推奨される.

  • 履歴ビュー: 過去のクエリ実行状況を確認できる.
  • クエリプロファイル: 各クエリの詳細な実行ステータスを提供する.

ベストプラクティス

  1. 必要最小限のサイズでウェアハウスを作成し,負荷に応じてスケールアップする.
  2. 自動停止と再開を有効にして,コストを最小限に抑える.
  3. 複数のウェアハウスを利用して,異なるチームやワークロードを分離する.
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