Microsoft Applied Skillsとは
- 従来型の資格は”知識”を証明することが目的であり,必ずしも実践につながるとは限らない
- 一方で,Microsoft Applied Skills は実技ベースの試験で,実際に起こる得るシナリオを題材にしており,課題を解決するためのソリューションを受験者が構築できるか試されるため,”実践力”を証明する資格となる
- Microsoft Applied Skills配下の特徴がある
- 予約不要,すぐに受験可能(試験終了後72時間後に再受験可能)
- ブラウザ上でテスト環境を操作
- 期間限定で無料(有償になる時期は未定)
- AZ,DP,AI,MS,SC系が存在し,カバー範囲が広く,2024/11末時点で35種(うち3種廃止済,8メンテ中,24アクティブ)存在する
- 合格することよりも受験自体に価値がある
提供資格
試験の流れ
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ラボ環境が立ち上がると,以下のような画面になる.左側にラボ画面,右側に簡易な手順が記載されている.2020年から2022年くらいのMCPの中に含まれていたラボ試験に似ている.
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説明文は試験開始前のページの言語設定に従う(一部試験では日本語にしても英語で出力される).
Microsoft Applied Skillsを用いたクラウド人材育成で行ったこと
- 該当試験対して,ラーニングパスの内容を2時間程度のボリュームにまとめて資料化し,その内容を解説する
- このタイミングでは基本的に実機は触らず,資料に実機操作の画像を用いて解説する
- 質疑は適宜受け付ける
- 2時間の解決が終わり次第,すぐに該当試験をその場で受験してもらう
- このとき,試験シナリオから要件を整理し,それを実現する実装を設計し,全体像を整理してから構築するように伝える.この試験はベストプラクティスを問う問題ではなく,要件に対して実装が一意に決まるように設定されているため,不合格だった場合に,次の試験で合格を狙うためある.Applied Skills 受験者契約として,試験内容の公開,共有は禁止されていることもしっかりと伝える.
- 受験1回めは,全体像を掴むところが中心で,実装を100%行うことは難しいため,後日,実装で困ったポイントについて,質疑を受け付ける.基本的には合格するまで粘り強く受験してもらう.
- AZ,DP,AI,MS,SC系と種別が多いが,AZ系であれば,最初はAZ系かつCompute(Microsoft Applied Skills: Deploy and administer Linux virtual machines on Microsoft Azure),Storage(Microsoft Applied Skills: Secure storage for Azure Files and Azure Blob Storage),Networking(Microsoft Applied Skills: Configure secure access to your workloads using Azure networking)に関する試験を中心に解説すると,クラウドの概要が掴みやすい.
受講者からの感想
Compute(Microsoft Applied Skills: Deploy and administer Linux virtual machines on Microsoft Azure)の研修をやってみて
- クラウド(Azure)の知識がなくても、実務でネットワークやサーバの基礎知識があれば,理解できる内容になっている
- 構築する作業者目線では,非常に活用でき,プロジェクトマネージャ目線だと,設計の観点で本資格の知識が活用できると感じた
- 試験の操作イメージが掴めたので,合格するまでチャレンジし続けたい