LoginSignup
3
4

More than 5 years have passed since last update.

Groonga Cライブラリ テーブルの基本操作

Last updated at Posted at 2014-09-28

Groonga は全文検索ライブラリとして知られていますが、
実際は KVS データベースとしての様相が強く、
インデクシングや検索機能はデータベースの一機能として用意されています。
たとえば、インデクスデータはカラムとして作成しますし、
検索結果はテーブルとして返却されます。

今回は、そんな重要なデータベースのスキーマの一つである、
“テーブル” に関して基本的な操作を紹介します。

テーブルの作成

  grn_obj *value_type = grn_ctx_at(ctx, GRN_DB_UINT32);
  assert(value_type != NULL);
  grn_obj *table = grn_table_create(ctx, TABLE_NAME, strlen(TABLE_NAME), NULL, GRN_OBJ_TEMPORARY | GRN_OBJ_TABLE_NO_KEY, NULL, value_type);
  assert(table != NULL);

grn_table_create() 関数を使います。
このコードでは、以下のような条件でテーブルを作成しています。
(あくまで例示のためのもので、)

  • 一時テーブルとして作成
  • 主キー値を持たない
  • UINT32型のレコード値を持たせる

grn_table_create() 関数の仕様は、公式のドキュメントで確認できます。

主キー値の格納方法は、パフォーマンスに影響する重要な要素の一つですが、
こちらに関しても、公式のドキュメントに詳しい解説がございます。

テーブル作成時の注意点をいくつか挙げておきます。

  • 明示的に GRN_OBJ_PERSISTENT を指定しなければ、一時テーブル(メモリ上にのみ存在)として作成されます。
  • パスは明示的に指定しても良いですが、データベースのサイズが少し増えます。
  • 主キー値の型として、ShortText 以外の文字列型は指定できません。
  • テーブル作成時のレコード値の型を指定するパラメータですが、NULL を指定できます。
  • レコード値の型として、文字列型は指定できません。

テーブルのオープン

  table = grn_ctx_get(ctx, TABLE_NAME, strlen(TABLE_NAME));

grn_ctx_get() 関数を使います。
パラメータとして、作成時に付けたテーブル名を指定します。
テーブルが取得できない場合は、 NULL が返却されますので気を付けてください。

テーブルのクローズ

  grn_obj_unlink(ctx, table);

grn_obj_unlink() 関数を使います。
パラメータとして、クローズしたいテーブルオブジェクトを指定します。

サンプルコード

今回紹介した一連の操作を使ったプログラムを作成しました。
Gist にて公開しておりますのでご参考ください。

how_to_use_grn_table.c

3
4
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
4