目次
はじめに
初めまして、都内でインフラエンジニアとして働いているさたけと申します。
Qiitaにインフラエンジニアの転職記事があまり見当たらなかったので私の二度の転職体験がどなたかの参考になればと思い書き始めました。
なお、転職理由については諸般の都合により省略させていただきます。
自己紹介
- 経歴
- 大卒(4年制大学、文系)
- 未経験新卒でIT業界に就職
- 社会人6年目
- 職歴
- 一社目:SES(在籍3年半)
- 二社目:受託開発(在籍1年半)
- 三社目:自社開発※2024年5月から勤務
一度目の転職
当時社会人4年目で一度目の転職をしました。
以下、当時実施していた業務内容及び取得していた資格です。
- 業務内容
- 小規模~中規模オンプレシステムのインフラ構築や運用を3年ほど経験
- AWSシステム基盤構築やクラウド移行(Lift)を半年ほど経験
- 小規模プロジェクトのリーダー(2~3人のチーム)を経験
- 取得資格
- LPIC
- レベル1
- レベル2
- レベル3 (304)
- AWS
- CLF
- SAA
- DVA
- SOA
- SAP
- LPIC
利用した転職媒体
- スカウト型
- Green
- エージェント型
- キッカケエージェント
結論としてはキッカケエージェント経由で紹介された企業の内定を承諾しました。
使用する転職媒体としてはエージェント型をメインにしていました。
明確に挑戦したい企業がある方以外は基本的にエージェントを使ったほうが良いと個人的には考えています。
理由としては、スカウト型のみの利用だと複数社の選考に進んだ際にスケジュールの調整が困難になったり、面接のフィードバックを貰えない場合があるためです。
特に転職を初めてする際は職務経歴書の添削や面談対策をしてくれたりと利点が多いように感じました。
ただし、エージェントにも複数タイプがありますのでよく調査したうえで自分に適切な会社を利用するとよいでしょう。
当時の転職活動概要
結果としては以下でした。
- 期間:2ヶ月
- カジュアル面談:10社
- 書類選考落ち:2社
- 一次選考落ち:3社
- 内定:2社
選考に進んだ企業の業態としてはSES及び派遣3社、受託開発3社、自社開発1社という内訳です。
内定が出た企業は派遣企業と受託開発企業でした。
提示年収としては派遣企業のほうが高かったですが、より自分がやりたい分野の仕事ができる受託開発企業の内定を承諾しました。
振り返り
一社目では若い年次から簡単な構築案件を任せてもらえたり、少人数ではあるもののリーダー経験を積ませてもらえたりしていたのでとても幸運な環境でした。転職活動時はその経験を評価してもらうことが多かったです。
また、私の場合資格はとても有効に働きました。選考を受けた企業のほとんどから取得していた資格について言及され、その学習意欲や姿勢が評価されました。
ただ、これは当時25歳だったので「年齢の割にいっぱい資格とってて偉いね」というくらいの温度感で、あくまで現場での経験がメインであり資格は+αくらいの感覚だったと思います。
個人的には、若手のインフラエンジニアにとって資格取得は継続的に学習する習慣があるということを示す手段でありとても有用だと感じています。
当時の私は、資格とったら報奨金くれるし受験費用も出してくれるし転職にも(たぶん)有利になるしメリットしかないじゃん!という邪な動機で資格勉強していました笑
二度目の転職
当時社会人5年目で二度目の転職活動をしました。
二社目の在籍期間は1年6か月で結果的に短期離職という形になってしまったものの、温かく送り出してもらいとても感謝しています。
以下、二社目での業務内容と取得していた資格です。
- 業務内容
- 自社が提供するラーニングサービスの講師を経験
- 顧客のオンプレK8s基盤の運用を1年半ほど経験
- K8sエコシステムツールのバージョンアップ
- 新ツールの検証
- K8s基盤の拠点移行に伴うエコシステムツール移行
- 取得資格
- AWS
- DOP
- K8s
- CKA
- CKAD
- CKS
- Oracle
- ORACLE MASTER Bronze DBA 2019
- AWS
利用した転職媒体
- スカウト型
- Findy
- LAPRAS
- Forkwell
- エージェント型
- キッカケエージェント
- テクノブレーン
結論としてはテクノブレーン経由で紹介された企業の内定を承諾しました。
利用した転職媒体について、今回もエージェント型をメインで利用しましたがある程度転職について知識がついており、自分でも取捨選択ができると考えスカウト型の比重を少しだけ高くしました。
結果的にご縁はありませんでしたが、そこまで多くの企業に対してアプローチしなかったためスケジュールの問題等は起こさずに利用できました。
ただし、やはり面接のフィードバックはもらえないケースが多かったので注意が必要です。
当時の転職活動概要
結果としては以下でした。
- 期間:2ヶ月
- カジュアル面談:14社
- 書類選考落ち:5社
- 一次選考落ち:2社
- 最終面接落ち:1社(別ポジションで内定)
- 内定:3社
選考に進んだ企業の業態としては受託開発5社、自社開発5社という内訳です。
内定が出た企業は受託開発が2社と自社開発1社でした。
第一志望だった自社開発企業の選考では、本来受けていたポジションでは最終選考でお見送りとなったのですが、別ポジションで内定が出たため承諾しました。
振り返り
内定がでた企業からのフィードバックでは、やはり「継続的な資格取得で証明される学習意欲の高さ」が評価されていました。
また、今回の転職活動の中で将来的にプレイングマネージャになりたいという意思が明確になっていたためそういった点も評価の対象でした。
今回会話したほとんどの面接担当者は「マネジメント層に進む意思のある若手エンジニアは貴重」というお話をされており、マネジメントに興味のあるエンジニアは転職活動において有利になると感じました。
一点注意事項として、マネジメントに進みたいという理由に説得力を持たせないと意味がないため、あくまで本当にマネジメント層に興味がある方やエピソードを持っている方はそれをうまく面接の場でアピールしましょう。
所感
所感として、転職対策として必要なことは企業の業態によるところが大きいと感じましたので、業態毎にまとめていきます。
※私の体験を基に記述しています。すべての企業がこれに当てはまるわけではない旨、ご了承ください
- SES及び派遣企業
- これまでの経験や取得している資格が重視され、パーソナリティの深堀りは一般的な範疇に留まる印象
- テンプレート的な質問には回答できるよう準備すること
- 受託企業
- これまで経験した業務内容や取得資格(継続的に勉強しているか)、人間性含め全ての要素を満遍なく評価される印象
- 良い経験を積めていない場合でも学習意欲や人間性の部分で挽回する等、他の要素で補う余地はある企業が多い印象のため、自分の強みを認識し面接時にしっかりとアピールすること
- 自社開発企業
- 全ての評価要素においてどれか一つでも基準に達していない場合はお見送りになる印象
- 基準を満たすことは前提の上でカルチャーマッチを重視する会社が多い印象
- 特に入りたい企業がある場合は、自分の持つ仕事に対する価値観と企業の持つ文化がマッチしているということをアピールするとよい
- 嘘をついたり、迎合的な回答になりすぎると見抜かれる可能性が高いためよく準備すること
- 自社メディアを広く展開している企業が多いので企業研究は念入りに行うこと(自社メディア、技術ブログ、ラジオ出演、IR情報等)
- これらを見たり聞いたりしていると欲している人材像が明瞭になるため、自分がその要素を持っている人材であるとアピールすること
面接に挑む方への助言
私が面接中に実践した内容と、面接官を経験した友人が言っていたことを混ぜてまとめてみました。
- 口角は基本的に上げておきましょう!
- 常に真顔だと印象悪いです
- とはいえ笑顔が張り付いているとそれはそれで印象悪いので、通常は口角を挙げておきまじめな話の際は真剣な顔にする等使い分けが大事です
- 分からないことは素直に分からないと言いましょう!
- 理解があやふやな技術や事柄に関しては自分の持つ知識はここまでですとはっきり示し、今後キャッチアップする姿勢を見せましょう
- 一番やったらダメなのはわからないことに動揺してあやふやな回答を自信なさげにすることです
- 面接はコミュニケーションの場であることを意識すること!
- お互い対等な立場ですので自信をもって面接官とコミュニケーションを取りましょう
- HRTの原則が守られていないと感じる面接官の場合はその企業の志望順位を下げていいと思います
- 逆質問は面接官のバックボーンを考慮しましょう!
- 面接官の情報を事前に確認しておき、その役職や立場によって逆質問は変えましょう(現場のことを把握しにくい役職の人に現場の課題感を聞かない等)
- 想定質問への回答準備を怠らないこと!
- 想定質問は他の転職記事で確認したりエージェントに聞いたりすれば簡単に分かるので、しっかりと用意しておきましょう
- 面接中のアドリブで切り抜けられると思っていても本番で上手に言語化できないことが意外とあります
余談
二度目の転職の際、昨今の転職市場ではインフラエンジニアという職種がSREという名前に変わりつつあると感じました(SREであってもインフラ領域のみを責任範囲とする企業もある)。
その是非は一旦置いておき、本気でSREの領域で仕事をしたいと考えている方はその実やっていることはインフラエンジニアの範疇じゃない?という企業も中にはありましたので、カジュアル面談の場で具体的な業務内容を把握しておいたほうが良いと思います。
最後に
新卒時はSESという業態がどういうものかさえ知らなかった私ですが、今ではこの業界には夢があるなと思っています(もちろん運も影響しますが)。
もし、インフラエンジニアで自分のキャリアに悩んでいる方がいればこの記事が転職活動の一助になれば幸いです。
この記事を開いていただき、また、ここまで読んでいただきありがとうございました。