<この記事はnitkitコンピュータ研究部AdventCalender2019,15日目の記事です>
初めまして、みそでんがくと申します。Qiita初投稿です。今回はタイトルにもあるように3Dモデリングについてザックリとお話していこうと思います。退屈だろうとは思いますが目を通していただけると幸いです。
※この記事は「3Dモデリングなんて聞いたこともないよ」という方から「3Dモデリング、興味はあるんだけど…」という方に向けて執筆しておりますのですでにモデリングをバリバリやってるぜ!という方は他の方の記事をお読み下さい。なお、この記事ではモデリングのやり方については記載しません(あまりにも長くなるため)のでご了承ください。
#3Dモデリングって何?
3Dモデリングとは3次元のオブジェクトや数学的な形状をPCを使って作成することです。
広義には授業で使う3次元CAD(SolidWorks)での製図も3Dモデリングに含まれます。最近ではVRchatのアバターやVtuberのキャラクター等組織レベル、個人レベルでの活用も増えてきています。また、ニコニコ動画等でMMD動画(静画)というものを見たことあるかもしれません。それらのキャラクターも全て3Dモデリングで作られています。
#3Dモデリングのメリット・デメリット
メリット
3Dゲームを作る時に自分の好きなキャラクターや世界観にマッチした背景、オブジェクトが作れる!
故意、過失に関わらず他の人が作ったモデルを無断使用してしまう恐れが無い
推しのLive2DどころかLive3Dを実装できる!(版権キャラの場合、念のため個人利用にとどめておきましょう)
3Dプリンターを使えば推しを現実に召喚できる!(版権キャラの場合、出力品を頒布するのはやめておきましょう)
MMD等に持っていけば作ったキャラが歌ったり踊ったりする!
デメリット
時間が溶ける
完成させるまで根気がいる
プログラムとはまったく違う世界
なんといってもモデルを自分で作るのでオリキャラだろうが推しキャラだろうがなんでも好きに錬成して好きに配置したり好きなポーズさせたりして自分だけの世界を作れるのが魅力ですね。モデリングを習得すればあなたが神になれる!
まあそうはいっても何だかんだ勉強は必要ですし時間もかかります。一般的なプログラミングとは全く違い、どちらかというと表現とか芸術寄りの分野なので普段イラストを描いているかたの方が向いているかも知れません。プログラミングの息抜きにもいいかもしれませんね。
#モデリングソフトについて
一口に3Dモデリングといっても沢山のモデリングソフトがありますので簡単にご紹介します
(ここでは統合型3DCGソフトを取り扱います。特化型3DCGソフト、3DCADソフトは除外しています)
・MAYA
Autodesk社から発売されている3Dモデリングソフト。プロの現場でも使われていますがライセンス料が年間23万円と高価です。無料で使える学生版があるので学生の間だけ使うというのもアリです。
・3DS MAX
こちらも同じくAutodesk社から発売されているソフトでライセンス料も同額の23万円/年です。こちらも無料の学生版があります。
・Cinema4D
Maxon社から発売されているソフト。特にモーショングラフィックスが得意なのでカッコいい音楽PVを作ってみたい方等にオススメかと思います。サブスクリプションと永久ライセンスがあり、永久ライセンスは39万4200円となります。こちらも無料の学生版があります。
・Blender
最後にご紹介するのが個人的にオススメしているBlenderです。基本となる機能は全て備わっており、アニメーションや動画編集もできるかなり多機能なソフトとなっております。最近はプロの現場でも使われ始めています。利用料は無料です。これがオススメする最大の理由であり、最大のメリットです。永久的に無料なので気兼ねなく始められるし培ったノウハウをずっと使い続けることができます。
#3Dモデリングでこんなものが作れます
※ここではblenderを用いた3Dモデリングの流れを軽くご紹介します。blenderは操作にクセがあり他のモデリングソフトから乗り換えると戸惑う(らしい)のですがモデリング自体の流れはどのソフトもだいたい同じです。
さて、一口に3Dモデリングといっても複数のやり方があります。それぞれにメリット・デメリットがありますが今回は最も一般的な**「ポリゴンモデリング」**をご紹介します。
ポリゴンモデリングとはその名の通り、ポリゴン(面)を集めてモデルを作る手法です。
これはblenderを起動すると最初に表示される画面です。真ん中の立方体は四角い面を6面持つ3Dモデルです。
このような基本的な形状のモデルがプリセットされているのでそれらを変形させたり組み合わせたりして形を作っていくのが主な流れとなります。
これは私が初めて作った鳥居の3Dモデルです。作り方としては左側にある「プリミティブ追加」の「メッシュ」から「円柱」を選択して引き延ばしたり拡大縮小した後、複製して繋げています。積み木遊びのような感覚です。
こちらはちょっと複雑な形状の3Dモデルです。お気づきでしょうがこれは高専の4号館です。このぐらい複雑な形状だとさきほどのように基本的な形を組み合わせる方法ではクオリティに限界があるため、立方体や円柱ではなく平面を伸ばしたり面を追加したりして作っています。詳しくはググッてください(ここで説明すると長くなるので)
慣れれば割とすぐにこんなモデルも作れるようになります。
さらにテクスチャ(モデルの見た目を変えたり色をつけたりする画像のようなもの)を3Dモデルに貼る作業もblender内でできます。
#参考サイト様
・https://blender-cg.net/
blenderの説明から各操作やショートカットまで様々な情報が載っている、blenderでモデリングをする時に非常に助かるサイトです。
・https://modelinghappy.com/archives/11800
Mayaは使った事が無いのですがこの記事は分かりやすいと感じました。
・https://c4d-training.jp/?cat=20
Cinema4Dのトレーニング講座です。見た感じなかなか難しそうですがモーショングラフィックスをやってみたいという方は参考にしてみてはいかがでしょうか?
#あとがき
3Dモデリングについてだいたいの雰囲気は掴んでいただけましたでしょうか?3Dモデリングに限らず何かを作る事の楽しさをぜひとも体感してほしいです。興味を持ったことはドンドンやってみて下さい。それでは。