発端
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全世界のWebサイトの8割弱がPHPで稼働するようになり(W3Techs調べ)、PHPの求人数が全プログラミング言語で1位になりました。(Indeed Japan2021年7月データ集計による)当機構としては今まで以上にPHPを学習する人を支援するべく、PHP7初級試験公式問題集をプレゼントするキャンペーンを展開します。
ご自身の指定SNSで「2022年3月末までにPHP技術者認定試験を受験します!」と2022年3月末日までに宣言をされた方を対象書籍をプレゼントします。
(上記サイトより)
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しばらくして、黒本(『徹底攻略PHP7技術者認定[初級]試験問題集』)が届きました。
受験しないという選択肢が消えたので受けてきました。
試験一ヶ月前~試験当日
とりあえず作ってみる
他のプログラミング言語はそれなりに学習経験があったので、勉強する上での大きな課題は主に以下の二つでした。
- PHPの仕様を把握する(関数名は大文字小文字を区別しない、
""
と''
の違いなど) - サーバサイド言語ならではの処理について(フォームでの情報のやりとり、データベースに関する処理など)
最初は黒本をぱらぱらと捲りながら漫然と進めていたのですが、それでは捗らなかったのでPHPの入門書を購入することにしました。
初歩的かつ実践的な知識を多く得ることができ、「サーバーサイド? なにそれ?」「POSTメソッドとGETメソッドの区別がつかない」「データベースって結論を出せない人のことでしょ」な私をしっかりと導いてくれました。
この本である程度の知識をつけ、写経するのにも飽きてきてからは自分で本の内容を参考にしつつ実際に動くCRUD(Create Read Update Delete)のできるサイトを作ってみたりしました。
知識も集中力もやる気も足りない
「けっこう知識がついてきた」
そんな手応えがあったので、黒本の模擬試験問題に挑戦してみることにしました。
この時点でだいたい試験まであと2週間くらいです。
結果はおよそ6割正解。
山勘も込みでこの点数なのであまり芳しくありません。(ちなみに試験は7割正解で合格となります)
黒本をしっかりと読み込めば点を伸ばすことなど容易にできるのでしょうが、黒本を真面目に何度も、細部まで読むほどの集中力や熱意といったものは私にはありませんでした。
というわけで、公式に指定されている主教材に手を出します。
(このOreillyのebookストアについては私が参加しているslackコミュニティで勉強方法について相談した際に教えていただきました。感謝)
ちなみに主教材(『初めてのPHP』(PHP7版))を購入したのはなんだかんだで 試験まで残り4日 という段階になってからのことでした。本当に合格する気があるのかこいつ。
こうして振り返ってみると、果たして真剣に勉強してたのか、かなり怪しいのですがまあ、そんな私でも合格できたのでそれなりに勉強すれば突破できる試験ということです。たぶん。
ともあれ、主教材(電子版)を手に入れて黒本の模擬試験もなんとか7割とれるようになりました。
しかし、模擬試験でなんとか7割とれるという程度では本番では6割しかとれないということを意味します。そういうジンクスを私は信じています。
というわけで試験直前の追い込みの一環として公開されている合格体験記を読み漁ったり、黒本をもっと真剣に読んでみたり、無料で利用できる模擬試験サイトを使ったりしました。
最終的に、こちらのサイトから受けられる模擬試験は試験前の2日間で2回受験しました。
ひとまず、自分自身の中でのボーダーを8割に設定して受験し、1回目で75点、2回目で87.5点をとりました。
学生証がない
試験当日。試験を申し込んだ会場に試験開始30分前に行きました。Odyssey IDとパスワードを頭に入れてから受付へ。
「学生証を出してください」
学生料金だと通常料金の半分で受験できます。というわけでまだ学生の私は学生料金で申し込んでいました。
財布の中の少し取り出しにくいところに入れてあるので面倒臭いなあと思いつつ財布の中を探し…………見付かりませんでした。
しかし、温情溢れる措置のおかげでどうにか、その日に受験させてもらうことができました。
その措置とは、「一週間以内に試験会場に学生証を提示しに行く」と約束して誓約書にサインするだけです。ちなみに、それができなければその回の試験結果が無効になるだけでなく、受験資格を永久に失ったりするみたいでした。
(※あくまで、私の記憶をもとに書いています)
自業自得で余分なプレッシャーを感じつつも、試験に臨み、無事に合格しました。(試験結果は受験終了後、すぐに確認することができます)
というわけで急いで家に帰って学生証を探します。結果、『錆喰いビスコ』の本の間から学生証を発見することができました。1
翌日、試験会場に学生証を見せに行って正式に合格が認められました!
教訓
- 身分証を本の間に挟むな
- 身分証の管理はしっかりと行え
- 家を出るときは持ち物をちゃんと確認しろ
- 公式サイトで必要な持ち物をしっかりと確認しておけ
やって良かった勉強法
試験それ自体の難易度は——名前に「初級」とついているだけあって——そこまで高くはありません。しかし、試験範囲の知識を正しく理解していなくてはなりません。
というわけで、「黒本の問題は正解を覚えるのではなく、不正解の選択肢が不正解である理由も込みで覚える」 ようにした方がいいです。
そして、PHPの公式ドキュメントに目を通すのも重要です。ニッチな知識は要求されませんが、よく使う関数の仕様くらいは細かい部分まで把握しておくべきなので。
だいたいこの辺のことをやれば、なんとかなるのではないかと思います。
終わりに
最後に、これだけは言っておきます。
試験当日に必要な所持品は 必ず あらかじめ確認しておきましょう。
私はこれを怠って死を覚悟しました。
以上です。
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ちなみにこのことを馴染みのdiscordサーバーで報告すると「えぇ……」というコメントが並ぶことになりました。なんとなく、「真面目に心配して損した」「なんだそれ」という感じのニュアンスが籠っていた気がします。 ↩