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配信・中継で「音質」にこだわりたいとき

Last updated at Posted at 2020-12-11

Applibot Advent Calender 12日目の記事になります。
前日は @nodarby さんの「勉強会で扱ったGoのエラーハンドリングについての話」という記事でした!

1.はじめに

4月よりアプリボットでデザイナーとして業務に携わっています。
大学時代はメディアアートを学んでおり、インスタレーション・空間演出をする中で趣味で音響を学んでいました。
本記事では、直近需要が増えているZoom等のインターネット配信・中継において「音質」にこだわりたい場合に使えるTipsを執筆します。

2.なぜ「音」なのか?

「配信って絵の方が重要なんじゃないの?」「音なんか聞こえてればいい」と思われがちですが、
配信を閲覧する側にとって音に不備のある配信はストレスフルであることが多いです。

例えば、何らかの説明会で以下のようなシチュエーションを考えてみます。

○映像は綺麗だけど、音が途切れまくり何を言っているか分からない
○映像はガビガビ(またはそもそも映像がない)だが、音は明瞭に聞こえる

大前提、配信の目的によって絵と音の優先度の比率は大きく左右されますが、同時にどんな状況においても「情報伝達に問題ないレベル」の音質は担保されるべきです。

ライブ配信の需要の高まりからか、映像会社からビデオミキサーやスイッチャーが販売されるようになりましたが、
いずれも「絵」優先で「音」のクオリティはまだまだ底上げできると考えています。

3.具体的な手法

音質改善のキーは『音の明瞭度』にあると考えています。
原音を途切れさせずに、芯をもったまま相手に伝達させる具体的な手段として、ここでは松竹梅に分けて説明します。

梅コース:今日から手軽に音質改善

梅コースはいずれも特別な機器は不要で、話者の意識一つで改善するので是非お試しください。

  • マイクと口元の距離を近づける
  • 反響の少ない部屋を選ぶ
  • ゆっくりハキハキと話す

竹コース:内蔵マイクからレベルアップしたい

竹コースは、内蔵マイク音質を脱却して、さらなる音質向上を目指したい状況にピッタリです。

  • ヘッドセットやイヤホンマイクを用いる
  • USB接続型の外部マイクを用いる(おすすめ)
  • オーディオインターフェースとマイクを用いる

上から下に向かっていくほどコストがかかる分、得られる音質は向上します。
いずれの場合も、「高い機材を使えば音質は勝手に良くなる」という訳ではなく、
梅コースの基本的な意識がベースになります。

使い方を間違うと、「内蔵マイクの方が音質良かったかも...」という状況にもなり得るため
機材の選定は慎重に行うことをおすすすめします。

松コース:とにかく音にこだわりたい、複雑なことをした

松コースは、「複数人の話者の声をバランスよく配信に乗せたい」「エコーをかけたい」「ワイヤレスマイクを使いたい」など
ソースが1人の声以外にも存在する場合に向いています。

  • 話者にバウンダリーマイクやショットガンマイク等を仕込む
  • 話者分の(ピン)マイクを仕込み、オーディオミキサーでミックス、2mixを用いる

話者が複数人いる場合、1つのマイクではどうしても拾いきれない(声が「遠くなる」)結果、
特定の人の声は大きすぎて、別の人の声は小さすぎるという問題が起こります。
これを解消するには、それぞれの話者にマイクを用意する必要があります。
また複数のマイクを配信に乗せるためには、パソコンに入力する前段階で1つの音源としてまとめる必要があります。

オーディオミキサーは複数の音声入力とその音量調整をする機材で、エコー等のエフェクトがついている機種もあります。

最後に

Applibot Advent Calendar 2020 12日目の記事でした!
明日は @16cho さんです!

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