概要
- Oculus Quest 2でUnityのサンプルVRアプリを実行するまでの手順。
- スマートフォンはAndroid 10、開発環境はMac(macOS Big Sur)。
- 以下のサイトを参考に、Macで開発手順をなぞった程度。
1. セットアップ
1.1. Unity Hubのインストール
- Unity公式サイト(日本語)の個人向けプランから、Personalの「はじめる」をクリックする。
- 「新規ユーザー」の「始めよう」をクリックする。
- 利用規約を確認し、「同意してダウンロード」をクリックすると、Unity Hubのインストーラーがダウンロードされる。
- Unity Hubのインストール、またHubによるUnityのインストールがうまくいかない場合は、「リピートユーザー」のUnity Hubダウンロード画面から「Instration Assistant」をダウンロードしてUnityを個別にインストールすることもできる。
- ただし、AndroidなどはSDK、NDKなどの外部ツールのバージョンを手作業で合わせることがあるため、うまくバージョン調整をしてくれるHubをなんとかインストールする方が無難。
- ダウンロードしたインストーラーを起動し、規約に同意、Applicationフォルダにドラッグアンドドロップでインストールする。
1.2. Unity IDの初期設定
- Unity Hubを起動する。
- 画面の指示に従い、Unityのインストール、Unity IDを作成する。
- マイクロゲームは「3D」を選択する。
- Unityが起動する。(一旦ここまで)
1.3. Unityのインストール
- 初期設定で、最新LTSのバージョンがインストールされている。
- 他のバージョンや追加モジュールをインストールする場合は、Unity Hubを使用する。
- Unity Hubを起動する。
- 画面左の「インストール」を開く。
- 右上「インストール」をクリックする。
- 画面の指示に従い、Unityをインストールする。
- Unityのバージョンを選択する。
- モジュールをインストールに加える。
- ここでモジュールを選択するが、失敗する場合は本体のみインストールし、ログで
- ログはUnity Hubの右上のアカウントから、「トラブルシューティング > ログフォルダーを開く」で参照できる。
- 「実行」をクリックする。
1.4. プロジェクトの作成
- Unity Hubを起動する
- 左メニューの「プロジェクト」の「新規作成」にて、対象のUnityバージョンをクリックする。
- VRの場合はテンプレート「3D」を選択し、「プロジェクト名」と「保存先」を記入し、「作成」をクリックする。
- プロジェクト名は数字はじまりなどはNG(ビルドできない)
- Unityが起動すれば完了となる。
2. サンプルVRアプリのビルド
2.1. アプリの設定
-
Unity Hubから"2020.3.5f1"でプロジェクトを作成する。
- Android Build Supportを追加する。
- 一緒に追加するとインストールが終わらなかったため、本体をインストール後、モジュールの追加でインストールした。(固有の問題?)
-
gitでバージョン管理をする。
-
設定が複雑なことと、設定変更やビルドにかなり時間がかかるため、gitで戻れるようにしておくと便利。
-
.gitignore
は以下としている。/Library /Logs /Temp
-
-
プロジェクトの設定をする。
- 「File > Building Settings」を開き、以下を設定する。
- Android
- Texture Compression: ASTC
- 「Switch Platform」を実行する
- Android
- 「Building Settings」の左下の「Player Settings」、
または「Edit > Project Settings」で「Player」を選択し、以下を設定する。- Company Name: 任意
- Product Name: 任意(数字始まりなどはNG)
- Other Settings
- Color Space: Linear
- Vulkan→削除
- Package Name: (Company Name、Product Nameを確認)
- Minimum API Level: Pie 28(参考サイトは23)
- Scripting Backend: Mono
- リリース時はIL2CPP、Target ArchtectureをARM64にしないと審査が通らないが、ビルドがかなり時間がかかる。
- 今回は軽くするためMono、 ARMv7にする。
- 「File > Building Settings」を開き、以下を設定する。
-
Oculus Integrationをインストールする。
- 「Window > Asset Store」を開く。
- 「Search Online」をクリックし、ストアを開く。
- ストアで「Oculus Integration」で検索し開く。(結果の2つ目にある)
- 「Open In Unity」をクリックし、Package Managerに読み込む。
- Package Manager右下の「Download」をクリック、その後「Import」をクリックする。
- Importリストで不要なコンポーネントは除く。(Avatar、LipSync、SampleFramewokなど)
- Importをする。Upgradeを求められれば実施する。
-
必要なパッケージをインストール、設定する。
- Package Manager右上のPackagesで「Unity Registory」を開き、以下をインストールする。
- 「XR Plugin Management」を選択し、「Install」をクリックする。
- 「Oculus XR Plugin」を選択し、「Install」をクリックする。
- 「Edit > Project Settings」を開き、以下を設定する。
- XR Plugin Management
- Android > Plugin Providor: Oculus
- PC > Plugin Providor: Oculus
- XR Plugin Management > Oculus
- Android > Stereo Rendering Mode: Multiview
- PC > Stereo Rendering Mode: Single Pass Instanced
- XR Plugin Management
- Package Manager右上のPackagesで「Unity Registory」を開き、以下をインストールする。
- ここで、PC/Mac用のアプリであればビルドができる。
- PCは「Building Settings」でPCを選択して「Build & Run」を実行する。
2.2. Oculus Quest 2 の開発者モード化
- スマートフォン(Android)にOculusアプリをインストールし、画面の指示に従い、初期設定を行う。
- Quest 2スタートガイドの「Oculus Quest 2ヘッドセットを設定するには、どうすればよいですか。」を参照。
- Oculus Quest 2とOculusアプリがペアリングするところまで実施する。
- Oculusアプリを開き、右下の「設定」を開く。
- 接続されている Oculus Quest 2をタップで開いて「その他の設定」を開く。
- 「開発者モード」を選択し、「オン」に変更する。
2.3. アプリのビルド
- Oculus Quest 2をUSB Type-CケーブルでPCに接続する。
- Oculus Quest 2の画面に「USB デバッグを許可しますか?」などいくつかダイアログが出るので許可する。
- 2.1で作成したUnityプロジェクトにて、
Assets > Oculus > VR > Scenes > ControllerModels
(VRのサンプル)を開く。 -
File > Building Settings
を開き、「Build & Run」を実行する。ダイアログなどが出たら許可する。 - Oculus Quest 2にアプリが表示されればビルド完了。
- 終了するときはQuest 2側で、アプリを閉じる。