はじめに
合格体験記でも書こうと思っていたが、既に多くの人が内容の濃い記事を書いていたので、
今回は合格体験記を交えながら、受験を考えている・迷っている人 向けに書いてみます。
試験の内容、形式等については公式または他記事をどうぞ。
試験について
暗記ゴリ押しで行ける?
60%くらいいけます。ただサービスの範囲が広いのでヤマを張るくらいなら、
ちゃんと手を動かすなりして網羅的に勉強したほうが良いです。
知識として定着させるためにも。
どんなサービスが出題されるの?
時間が余ったのでサービス別に集計をしてみたんですが、
公開するとおそらくNDA違反のため何となくニュアンスだけ。
問題傾向は模擬試験を解くとだいぶわかるかと思うので割愛。
ストレージ系サービスはしっかりやっておくといいです。
各サービス毎の特長、相違点、ユースケースを説明できるようにしておく、
付随的な機能がある場合は最新の情報とともにチェックしておくことが必要です。
あとは、下のような視点をもって勉強すると提案/設計面でも役に立つと思われます。
- 何がしたい(解決したい)からこのサービスを使うのか
- このサービスを使うことによって何が嬉しいのか
- 他のサービスを使うことのデメリットは何か
試験合格までの距離感
公式サイトにて受験者の概要が公表されていますが、
合格に焦点を当てるのであれば、 数週間程度AWSを触った経験がある、理解している状態 で十分。
下に、受験者のレベル別に合格までの距離感がどのくらいか示してみます。
(個人的な主観に基づいています)
1. EC2でLAMP相当の環境を構築できる
AWSの基本的なサービスは理解できていると思われるので、
後はストレージ系の暗記、知らないサービスのインプットを行えば問題なく合格できると思います。
個人差はありますが必要な勉強時間は10~20時間ほど、
試験対策本や公式の模擬試験を中心に進めるのが良いかと。
2. AWS未経験だが、オンプレでガンガン構築運用してきた
オンプレでの業務経験があり、ネットワーク基礎知識などがある場合、
AWS未経験でもある程度アドバンテージが期待できるので短~中期的な目標とするのがおすすめ。
個人差はありますが必要な勉強時間は15~25時間ほど、
試験対策本や公式の模擬試験を中心に、ホワイトペーパーをリファレンスとして進めるのが良いかと。
3. AWS未経験、アプリ開発、コーディング経験のみ
とりあえずサンプル問題を解いてみること。
何を問われているのかわからない場合、長期目標として試験の合格を掲げ、
時間をかけてサービスを調べるところから始めるのが良さそうです。
公式資料はほぼ文章のため、イメージ化するために画像検索なども活用しよう(出典は確認すること)。
30~50時間くらいは勉強時間が必要と思われます。
DVAとSAAどちらを受けるべき?
AWSを一通り触っているのであればどちらでも問題ないです。
(気持ちSAAの方が楽かも。)
AWS歴が浅い場合はSAAから攻めたほうが良いかもしれません。というのも、
2018年の改訂前であればDVAの方が暗記割合も多く比較的楽でしたが、
改訂によってDVAで出題されるサービスがDevOps寄りに範囲変更となったため、取っつきにくい試験となってしまった印象です。
合格体験記
最後に少しだけ自分の合格した状況を。
経歴
- WEB系エンジニア5年目
- 座学を受けてDVA取得(2017年)
- 業務では1ヶ月半ほどAWS使用
勉強期間・内容
- 12時間(業務で触っていたので上記の「EC2でLAMP相当の環境を構築できる」に該当)
- 各種ホワイトペーパー、模擬試験、サンプル問題
- 市販の試験対策本・WEB問題集使用せず
テストセンター
- 歌舞伎座タワーのテストセンター
- 他所のように身分証読み取り、監視員とのやり取りがないので東京近郊であればおすすめ
さいごに
言語系のベンダー試験に比べて実用的な知識が問われる部分も多く、
暗記で合格してサヨナラ、とするには惜しいので是非最初の一歩として目指してみてください。
あと試験の種類に限らずテストセンター選びは結構重要。
同じ試験でもメモ用紙が配布される会場と、そうでないところとかがあったりします。