【Rails】sessionメソッドを使った非ログインユーザーの情報管理

初めて記事を投稿します。

現在Web系企業への転職を目指してポートフォリオを作成中です。
その中で、ログインユーザーのセッション管理にsessionメソッドは使用していましたが、
それ以外の用途で、sessionメソッドを使用して、ある機能を実装できたので
記事にして共有したいと思います。

【参考】 sessionメソッドについて　Railsチュートリアル

#元ネタ
現在作成しているアプリにて、登録済みユーザーによって投稿された記事を、
・新しい投稿順
・「いいね」が多い順
での表示に切り替えられるそれぞれ用のボタンを作成しました。

どちらのボタンを選択しているかの判別用パラメータを、
ログインしているユーザーは、DBにてそのユーザーのレコード上に保存していたのですが、
ログインしていないユーザーの場合の管理方法について悩んでいました。

#解決策
Railsのsessionメソッドを使用することで解決しました！
以下該当コードです。

sample.rb

class SampleController < ApplicationController

  def home
    if current_user
      current_user.update(order_option: params[:option]) if params[:option]
      option = current_user.order_option
    else
      session[:not_logged_in] = 0 if session[:not_logged_in].nil?
      session[:not_logged_in] = params[:option].to_i if params[:option]
      option = session[:not_logged_in]
    end

    if option.zero?
      @articles = Article.order(created_at: :desc)
    elsif option == 1
      @articles = Article.order(like_counts: :desc)
    end
  end
end

home.html.erb

（略）
<%= render @articles %>

ログインユーザー(current_user)がいない場合の処理を
sample.rbのelseのブロックに記述しています。

ポイントは、

sample.rb

    else
      session[:not_logged_in] = 0 if session[:not_logged_in].nil?

の箇所によって、ユーザーが最初にサイトにアクセスした時は
session[:not_logged_in] は生成されていない(nil)ため、
0に初期化されてブラウザに保存されます。

以降は記事の表示順切り替え用ボタンがクリックされた時に
params[:option] をコントローラに渡すようにしておけば、

sample.rb

      session[:not_logged_in] = params[:option].to_i if params[:option]

によってsession[:not_logged_in] が更新されます。
そして、その値によって、以下のコードにより記事の並び順を変更します。

sample.rb

    if option.zero?
      @articles = Article.order(created_at: :desc)
    elsif option == 1
      @articles = Article.order(like_counts: :desc)
    end

また、この情報は sessionメソッドの仕様により、
ブラウザが閉じられた時に破棄されます。

#sessionメソッドが、求める仕様を満たしていた
ログインしていないユーザーが記事の表示順を切り替えられるようにするためには、
実装する機能が以下の仕様を満たす必要がありました。

• 他ユーザーの利用状況に左右されない
• 最初にページにアクセスした時だけパラメータを初期化する
• サイトの閲覧を終了し、次回サイトにアクセスした時は情報が残されていない

そして、以下にsessionメソッドの仕様を記載します。

• ブラウザ単位で情報をやりとりできる
• パラメータの初期化を、URL初回アクセス時のみ行わせることができる
• 有効期限が過ぎる、またはブラウザを閉じれば情報が破棄される

sessionメソッドの仕様3つ目は、機能に求める仕様3つ目を
厳密には満たしていませんが、ほぼ条件を満たしており、
今回実装した機能にはうってつけでした。

なお、実装する機能1つ目の仕様はDBでも制御できますが、
2、3つ目の機能をDBで制御しようとすると結構難しいと思います
（私には方法が思いつきませんでした）。

#最後に
sessionメソッドを他の用途で使っている例を見たことがなかったので、
知見の共有になればと思い、今回記事を執筆しました。
お役に立てれば幸いです。

なお、実務未経験で完全独学者がたまたま思いつき、作成した機能なので
「このような実装は実際には行わない」
「ここはこうすると良い」
等、指摘事項がある内容であるかもしれませんので、
その際はコメントでご指導いただけると幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました！