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過疎地の片隅から市民データサイエンティストを目指す非エンジニア40代がPython3エンジニア認定実践試験をアホみたいに勉強して合格した体験記

Last updated at Posted at 2023-02-21

この記事は、2022年11月にスタートした[Python3エンジニア認定実践試験]の個人的学習方法と合格体験記です。

著者はちょっとGASと写経Pythonをかじった非エンジです。100本ノック本やKaggle入門本を読んでワクワクしてるおじさん。あこがれはディープラーニングおじさん

これからPython使っていきたい!と意気込んでいる初心者レベル。業務や趣味ですでにきれいなPythonを書かれている方には本記事は読む価値ゼロです。

試験情報は別記事にて良くまとめられているので控えます。あくまで体験記主体記事。ザ・生の声。

この記事で書くこと。

  1. 自分のスペック・スキル
  2. この記事を書いた動機
  3. 勉強で苦労したこと
  4. 勉強方法
  5. ごほうびについて
  6. 実施協会への感謝とお願い
  7. これからPythonでプログラミングを始めてみたい!という方へ。

この記事で書かないこと。

Qiiteにおいても実施要項を@Blaster36さんや、@y-vectorfieldさんが記事にまとめられています。

  • 学習時間
    ライフステージや生活環境で必ずしも学習時間と理解度は比例しないと考えていますので参考にならないと思います。業務で書いてる方と趣味でしか使っていない方ではそもそも土俵が違うので、「学習時間ほぼゼロ」でも受かる人は受かると思いますし。

ちなみに申し込みから受験までの日数は 2か月弱 です。

Twitterで1月末までの受験宣言をして データ分析試験 のテキストをもらおうと画策。

?? データ分析試験 ・・・って言ってる??って思ったよね?
そしてなんと当選してテキストがご到着!

間違えて 実践試験のテキスト を所望してしまう凡ミス!
実は、宣言とは別に協会に「この本が欲しい」リクエストを出すんですが、この時にまちがえちゃったみたいよハハハ。
せっかく頂いたテキストが無駄にならないように、協会との約束を反故にはできない! と、テキスト通り 実践試験 を申しこみ←真相
12/1宣言からおよそ2か月 の試験勉強ロードのスタートである。
※後述しますがイキナリ環境構築でコケて半月無駄に過ごす。
受験宣言が図らずもウソになっていまったマヌケェのエビデンスである。
※※ちゃんと実践試験申し込みして受かったよ!ってばよ!!


1.自分のスペック・スキル

非エンジニアのプログラミングチョットベンキョウシタおじさん。
GASで身の回りのルーティーンを解消したりしてるくらい。
Pythonはいわゆるコピペツギハギコードしかできません!
本はたくさん買って読んでコード書いてるけど、いかんせん可処分時間が少なくて追いつかない・・・。

ディープラーニングおじさんみたいになりたい!

2.この記事を書いた動機。

協会の体験談では文字数制限で書ききれなかった、初級者にお伝えしたいことを共有したくて書きました!

非エンジニアで、エンジニアに転職!とか広告バンバンでるじゃないですか、「プログラミング未経験の私がフルリモートで年収600万!」みたいな。
あれにひっかかるほど世間知らずではないです、けども、プログラミングに興味があって見につけたい!くらいのノリでGASを始めたら思いのほか面白くて、次はPythonや!って入門本を読みながら写経して動かしてたんですよ。

だですがまぁ、やっぱり面白くないわけで、そりゃそうですよ、丸写しとツギハギで、自分で何か作ってる感じしないんですから。
いわゆるおまじないとしてのライブラリのインポートをコピペしつつも、「これって何やってんだろ?どう動いてんだろ?」という不健全な状態を脱却したく、体系的に学びたいと感じていました。
こんなふうにモヤりつつ、独学でちょっと触り始めたPython3をもっとキチンと学んでみたい!という気持ちから受検しました。


Python3エンジニア認定実践試験は合格体験記や学習記録があまり公開されていません。
2022年前半にβ試験が開催されていましたが、体験記もあまり数多く目にすることはありませんでした。
β試験の体験記もあることはあるのですが、おそらく実績のある方が受験されているので、ステップアップのための受験を考えている層とは手ごたえ感が少し違うのかな?と思います。
本試験に影響が出ないように発信を控えていたのかな?という気もします。

2022年11月の本試験開始後も、Twitterやnote、Qiita、試験公式サイトでもその難易度や実施形態、体験談の情報に乏しく、受検を考える方がもう一つ踏み出せていないのではないかしら?と感じていました。
このあたり、特に難易度が判別しづらいのは勉強していて結構キツかったですね。

試験範囲のテキストが400ページ以上(出題され無い範囲もあるので実際はもう少し少なくなりますが)、試験費用が税込み 13,200円 と高額なこともあり、一発合格できないと学習継続と再受験のモチベーション維持も難しいでしょう。
ただし協会がキャンペーンを企画しており、SNSを使った受験宣言でテキストプレゼントを行っているので、テキスト代は浮くチャンスがあります!

入門書籍や公開ノートブックなどを目にして、「書いてあることと意図はなんとなくわかるんだけど、自分じゃまだ写経以外で書けない」、「クラス?ラッパー?なにそれ美味しいの?」「import pandas as pd から始まる物語以外読んだことない」状態から一歩踏み出すための、いわゆる「書き方のお作法」、「読みやすいコードの書き方」、「標準機能」を体系的に学ぶことのできる貴重な資格だと思いますので、もっと知名度を上げて普及して欲しいなと思います。
この辺は、普及を目指したい層が繰り出す「とにかく簡単だからちょっとやってみてよ」という思いと、「理屈分からずに動くからってあちこといからコピペしてパッチワークみたいなコード書かれてもあとから困るのよね、ちゃんと勉強してよ」っていう思いのジレンマに通じるものがありますよね。

自動車の運転に例えると、まさにATとMTですね。
運転操作を簡単にして普及させてきたけど、ほとんど誰でもDに入れてアクセル踏めば進む弊害もあるわけで。運転はできるんだけど、いざ故障したらどうしたらいいかわかんない。オイル交換?なにそれ??ガソリンとは違うの??軽自動車だから軽油いれるんでしょ???踏み間違えて事故った!みたいな。

ただいかんせん、教科書テキスト本がエンジニア実務者向けを想定しているので、「わかっている人にはわかるけど物足りないかもしれない」、「わかっていない人には何を言っているのかサッパリワカラナイ」と感じたことも事実ですので、入門編から一歩踏み出すために有用だった学習素材周辺も踏まえてお伝えしたいと思います。

しかし私は過疎地に住まう非エンジニア。技術書のお作法がわからず最初の仮想環境構築の項を数ページ実行するのにも半月近くかかる体たらく、周囲にホウレンソウできる同好の志士もおりません。自分と同じように、コピペ初心者入門者から一歩階段を上がる足をくじく人がこれから生まれないように、統計検定2級、G検定に引き続き、本資格の学習合格体験記をしたためたいと思います!
本記事がPython3の裾野を広げて、これから学習を始める方の助けになればこれに勝ることはありません!

3.勉強で苦労したこと

  1. いきなり出てくる「 $に惑わされてどこにどうやってかいたらええかわからん問題
    おっちゃん、これまでGoogleColabでしか書いてこんかったけん、戸惑う。
    $ python -m ensurepipとかテキストにかかれてるんですが・・・。
    エンジニアの方にはわかりますよね、これをどこにどう書くか。
    おじさんは見事にこれをVScodeのエディタに書こうとします。
    はい、もちろん ドルマーク $ から全部書きました。
    仮想環境の構築、GoogleColabでコピペばっかりやってたおじさんはこの言葉にそこはかとなく 「なんかカッケー」 と感じてました。
    そんな時代が自分にもありました。今ではこの時間泥棒!鬼悪党と思ってます。
    唐突に出てくる、$ cat とかマージーで、この$ マークに振り回されました。
    (env) $ python - Vってvscodeのテキストファイルに書いて何も起きずにウンウン泣いてました。
    マナビDXの恩師にテキスト写真共有してみてもらいながら 「マジで何もできんもう半月浪費したタスケテ、タスケテ」 言うて、 「この$マークは書かなくていいんですよ!」 そう教えてくれた恩師のおかげです合格できたのマジでありがとう。

  2. だからどこに書いたらいいんだよ問題。
    これまで読んでた本は、 「まずは〇〇をインストールしてみよう!」 みたいな感じから始まりますが、本テキストはどんな開発環境を用意するか、みたいなところは全く書いていません。
    なので、自分で全部用意する必要があります。
    ※※そりゃエンジニア向けなんだから当たり前なんですが・・・。
    自分は先にも述べましたが、ずっとGoogleColabを使っていたので「え?エディタ???何それ??」状態です。
    せめて、「エディタ」について知っていればなあ、と思い返しますが、プログラミン独学入門者は間違いなくここで壁にぶち当たると思います。
    少し前は、Python入門書といえば異口同音に アナコンダミニコンダパイチャーム 推しだったと思います。
    それが近年 JupyterNotebook で動かそう!的なものに流行りが変わってきたかと思うと今ではGoogleColab完全対応!みたいになってきています。
    入門者にとって、エディタでPythonを書く準備をして、丁寧に解説している書籍はあまりないと思います。Pythonを動かすVScode入門として、「Visual Studio Code でPython入門 【Windows編】」がありまして、なかなかの高評価ですがなんか途中でコンテンツ更新止まってるぽいんですよね・・。 ターミナルで実行以降、さあここから! ってとこでずっと (近日公開予定) なのよ!。
    仮想環境の構築の後にも、テキスト中盤から「自分で作ったライブラリをインポートして使う」実例において、ファイル・ディレクトリの階層構造をVScodeでどう管理するか、プログラミングにおけるパスの書き表現について理解していなかったので、エラーばっかり出て先に進まずに頭から煙吹いてました(GoogleColabではGoogleドライブ内のファイルを右クリックでフルパス取得して書いてた)。テキスト通りに自分で作ったライブラリの保存先が分からない・・・。
    本試験の学習を始める方は、まずは
    「自分が使いやすいエディタの使い方」
    「"パスを通す"という業界用語の意味」
    について調べておいていただくと学習がスムーズにいくと思います。

※※なんでアナコンダ使わんの?という問いに対しては、一定規模以上の企業での利用は有償となったためとお答えします。がんばれ入門者同志。

4.勉強方法

  • ひたすら公式テストの解説とコードを自分で動かす。
    本試験はこのテキストのCHAPTERごとの出題数が提示されています。
    出ないところは出ない!と明確に書かれているので、このテキストを隅から隅まで読んで書いてを繰り返すのが合格への近道です。
    17.5%の高い出題率のCHAPTER3Pythonの言語仕様、CHAPTER6テキストの処理、ページ数の割に出題数が多くてコスパの良いcsv、jsonのたりは必ず何周もしましょう!

あぁ、あとずっと自室や自宅で勉強してると頭パーンってなるので適度に図書館やカフェで環境変えて学習することをオススメします。学生さんはイイコトあるかもよ!

  • Udemyで購入した「現役シリコンバレーエンジニアが教えるPython 3 入門 + 応用 +アメリカのシリコンバレー流コードスタイル」を視聴しながらコードを書く。特に、初心者にはその概念や意味が理解しにくいラッパー、デコレーター、コンストラクター、継承、については、デバッグモードを使いながら「プログラムがどういう順序で動いて何をしているか」を解説してくれるのでお勧めします。本動画は幸い、本試験の内容と結構な部分が重なっているため助かりました。

  • ChatGPTに発音を聞く。
    統計検定でもありがちなんですが、テキストを読んでいても知らない単語の発音が分からないと脳に入りません。読み方が分からないと黙読でもアウトプットできないんですよね。
    たとえば以下の読み方、わたしゃ発音分からなくて困ったんですよ.。
    attrgetter アッターゲッター?アトリゲッター?
    itertols アイターツールズ?イターツールズ?

  • 模擬試験アプリを繰り返し受検する。
    協会非公式ですが、β試験を受けられた方が作成された模擬試験がメチャクチャ良かったです。
    基礎編から実践の上級まで繰り返してケアレスミスの予防にもつながりました。
    各問題の解説からテキストの対象ページまで載っていて、まさに控えめに言って神、いわゆるGod。
    この模擬試験がなければ間違いなく不合格でした本当にありがとうございました。

  • 実は公式から例題が出ている!!
    うまいこと検索しないとたどり着けないんですが、実は協会が例題を数問公開しています。
    なんと解説付き。
    レベル感や出題方式について大変参考になるのでぜひご確認ください。

今年実施予定のPython新上位試験と模擬問題の解説と稟議に役立つ市場データの解説本資料のp.33~

5. ごほうびについて

協会が合格体験記を執筆された方にはプレゼントを贈る企画を継続しています。
以前、上記PDF資料の写真で見かけたパイソンチョットデキルポロシャツが欲しくて、非エンジが合格出来たらダブルミーニングでパイソンチョットデキルで面白いかも、と思って受検したので合格出来て本当に良かった!
早めに申し込まないと在庫無くなっちまうので希望するプレゼントが決まっている方は受検お早めに!

6. 実施協会への感謝とお願い

Twitterでの宣言でテキストプレゼントという大盤振る舞い&合格体験記投稿で記念品プレゼントは自身の学習意欲を大きく駆り立ててくれました。おかげで、「ちゃんとした」、つまりPythonicに則った書き方を体系的に学ぶことが出来ました。感謝です。

また、協会としてはPythonの普及拡大に伴っていわゆるお作法を知らない書き方の人々が増えてゆくことを懸念されていることから本試験で学んでほしい、との考えをお持ちのとのこと。その意義は大いに共感するところではありますが、やはり受検動機を後押しするために、もう少し出題傾向や例題を公開して受検者の不安感を取り除いてあげることも必要かな?と思います。
あのテキストを隅から隅まで読んで、出題のレベル感の不明な状態で、税込み13,200円の受験料を出して、脱入門!しようとするのはなかなか難しいかな、とも感じます。

インプレスさんから基礎試験については公式問題集が出版されるようですが、実践編についても非公式の模擬試験アプリに頼らざるを得ない受験希望者の気持ちをくみ取ってあげて欲しいと思います。

7. これからPythonプログラミングを始めてみたい!という方へ。

ぶっちゃけ、基礎試験→データ分析試験と進めることをオススメします!
で、VSCodeなどエディタの使い方解説本も一緒に読むことを強く強くオススメします!
ノートブックだけでやるとこの試験テキストの初期で絶対コケます!
いや、いきなりド素人に実践はマジできつかったです。

どうやら本試験の合格率がだいたい50%くらいらしく、ホンマよくできた試験だと思います。

  • SNSで宣言すると、本当にテキストプレゼントされますよ!

順番逆だけど4月までにデータ分析試験受けます!

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