お前誰よ?
毎度です、限界(に近い)過疎地暮らし40代のDXしたいおじさんです。
2022年からマナビDXクエストに参加、今年二年目の40代会社員です。
マナビDXクエスト楽しいよね。
QiitaでわざわざマナビDXクエストについてイチから話さなくてもみんなカタカタカタッターーン!ってググってくれると思うんで、そこに紙面は割きません。
ただ、ちょくちょくマナビDXとマナビDXクエストを取り違えられてるのをちょくちょく見るので一度整理。
マナビDX
経済産業省が主幹の、デジタルスキルを学べるポータルサイト的なやつ。
「巷で話題のリスクリングしたいけど何から始めていいかわかんないよう」な人のために、スキルレベルごとに整理された講座を紹介してくれています。
なので、つよつよエンジニアや凄腕コンサルさんは物足りないです間違いなく。
ただ、違うドメインの知識、世代を超えた交流を求める方、未知なる人との出会いを求める方は業務スキル分野問わず参加されると単純に楽しいと思います。
まったくのIT素人の場合、マジでなにからはじめたらいいかわかんない、大金支払って始めた講座が劣悪だったらどうしよう・・・。そんなあなたに安心安全の公的機関の審査済み講座をご紹介。な感じです。
で、その中の一つにマナビDXクエストがひっそりと鎮座しとるわけですね。
マナビDXクエストってなによ?
マナビDXクエストは「具現化のプロセスを、とことん学ぶ。」をスローガンにデジタル・ITスキルを学ぶコミュニティ的な感じ。
SIGNATEが提供するAI・機械学習講座を無料で受けられたり、参加者同士が交流するオンラインスペースを提供してくれます。
夏前に募集がかかって、だいたい2000人くらい参加してます。
前置きはおいといて、じっさいどうよ?
1年に1回ですし、参加申し込み時にはデータ分析のテストがあるので腰が引ける方もおられるかもしれませんが、ぶっちゃけ臆することないです。
エクセルでif族の関数とvlookupが使えれば十分に合格できます。
良くも悪くも自分で動かないと何もしないで半年過ぎて終わる。
経産省が予算とって実行する事業なので当然実施報告書が毎年公開されています。
大体の流れがこんな感じ。
- 開会式で事業説明委の後15分くらいZoomブレイクアウトでランダムに顔合わせ
- SIGNATEの講座で自習
- 参加者と運営はSlackでコミュニケーション
- 運営が用意した独自の交流プラットフォーム(HEERE)で段々顔なじみができる。
- 上記のように用意された、企業の課題解決ロールプレイを通じて実務っぽい資料を作る。
- 同じ課題のメンバー同士で段々と世間話が盛り上がりだす。
- 夜な夜な、仕事が終わったらとりあえずHEEREに顔出すようになるメンツが固まってくる。
- この辺りで常連が固まる。だいたい20人未満。2000人近くいるはずなのにどこ行った?
- 最初は「朝活!」と張り切る人が結構いるけど後半気温が下がりだすとめっちゃ過疎る。朝型の自分的には寂しい。😭
- 週末はなんやかんやとHEEREで世間話しながら後半の企業協働の取り組みの話が盛り上がりだす。
みたいな感じです。
そうなんです、基本、自分たちで積極的にコミュニケーションとったりイベント(オンラインの勉強会:手弁当)を開いて顔見知りを増やしていくことが要なんですね。なので引っ込み思案の方はかなりしんどいと思います。
じゃあ内気なコミュ障は参加することないの?
んなこたぁない。
Slackのテキストコミュニケーション主体であったり、zoomでも顔ナシなら雄弁な人、スキルアピールする人、まぁ様々です。
ただし後半の企業協働に至っては、やはりその目的上、その場にあったコミュニケーションを心掛ける必要がありますし、それを含めて「マナビ」の事業であることを鑑みて積極的な発言や提案をこなせそうにない、と感じられたら学習コンテンツに限る方が良いかもしれません。
なんで見ず知らずの人々に無償でもの教えなくちゃならんのよ?
山口周氏の著書ニュータイプの時代
にあるように、現代はスキル共有の時代。自己で培ったスキルを共有することで得られる幸福感は何物にも代えがたいものがあります。
後半戦では5人~6人のチームを結成して企業の課題解決をお手伝いするメイン企画が始まりますが、ちゃくちゃくとチームが固まっていきます。
全然お見知りでもない、素性も知れてないメンツ同士がオンラインでチーミングしていく様子はココ独自のカルチャーじゃないですかね。少なくともjtcと揶揄されることもある「半径5Mの世界観」で生活していると得られない貴重な経験です。
自分は、昨年参加時に残念ながら企業さんとのマッチングを果たすことができませんでした。
今年はどうしたもんかな、と思いふけりながらチーミング期間を迎えたんですが、良縁に恵まれました。
フットワークの軽い若いリーダーに引っ張ってもらいつつデータとにらめっこしています。
自分、40代なんですが、おそらくこの世代って小学生の時にファミコンが世に出てきて、それからパソコンが家や職場に入りだして、ポケベル、ケータイ、スマホと生活にデジタル感が浸透していく歴史を見てきた証人みたいな世代でして、これまでデジタル・ウェブ界隈がやらかしてきた案件やら事件も目にしてきたわけですよ、なのでちょっと上の世代や同世代にこの事業への参加をリアルで呼び掛けると大抵こんな返事が返ってきます
「それって大丈夫なん?」
うん、8割くらいこれ。
ネットで完結、かつ、無料、で知らない人となんかする。
怪しさ満点満漢全席なんですよね。
我々「いんたーねっとが色々事件起こしたの見てきた世代」からすると。
ここにすんごいギャップがある。
マナビdxクエストに参加してる人たちって、んまぁ、一部は会社から言われて、みたいな人たちも確かにいてて、ノルマ的な参加をしていることがある場合もあるんですが、たいていは「何かを学びたい」「成長したい」「役に立ちたい」っていう内発的モチベーションが強い人たちなんですよね。
それがどうにも自分の周囲の人々の価値観とすんごい合わない。
このギャップが今の日本の停滞感と根源的なレベルで直結してると思ってる(主語でかいなオイ)。
どうせ無料なんだからとりあえず参加してみようや、が通用しない人々は結構いる。
彼らからすると、こうした自己啓発自己成長系の催事は仕事ですら面倒くさいのに、なんで夜な夜なよその会社の仕事手伝うん?マゾなん?
みたいな感じで思われてるご様子です。
その過程で、日常生活では得られない、知り合えなかった人たちと出会える楽しみ、みたいなものに価値を見出していない、というか知りえないんですよね。
これは彼らが悪いわけでもないし。それを責められることでもなくて、「周囲にそれが無いから、認知にパターン登録されてないから」これにつきる。
例えばね、世の中にどれだけ育児商品が売り場をとっているか、子どもいなければ、まぁわかんないんですよ。ベビーカーやチャイルドシートのブランドや価格帯なんてわかんないし、両手もちのストローマグや、アンパンマンは神という言葉の解像度はわかんない。
でもしれは責められるものでは無くて、子どもがいない生活においてアンパンマンのじゃむおじさんが妖精さんだとか、ロールパンナは悪と善の心を持つ少年漫画王道のキャラとか必要ない知識だからね。
同じように、デジタルの実装なんて実生活に必要ないからその面白さは肌感覚でわかんない。
だからこそ知りえる新しい常識
自分が昨年、マナビDXクエストに参加することができたのも、まぁ、偶然が重なったようなもんだったんですよね。なのであっち側で今日もルーティーンみたいな仕事をコツコツとこなして子供を迎えに行くだけの毎日だったかもしれない。
たまたま、ナレッジマネジメントの部署に異動して、業務量モリモリでして、これらをこなすために独学でプログラミング初めて半径5mの事務処理を半自動化し始めたのがきっかけ、そっから上流にさかのぼってWeb検索やらデータ処理やらをやってくうちに段々と文献・試験データの分析に専門的な統計知識がないと読み解けないものが出てきて統計検定を受け、その下調べ中に、どうやら無料で受講できるデータサイエンスっぽい講座があるらしいぞ、と。知ったのがきっかけ。
なにこれ超楽しい。
ドドドがつく過疎地暮らしをしていると、当然出会える人も限られるし触れられるサービスやスキルも都会の人が想像し得ないほどに「疎」になります。
流石にユニクロに行けばレジはRFタグでピッだったり、SUICAも使える。
けど例えば日常会話的に会社で「うちの定例報告書とか生成AIでいいんじゃね?」とか、
「資料作成なんて生成AIでいいやん」みたいな会話は全然でないし、振ろうもんなら
たぶん白い目で見られるよね。
ところがさ、マナビDXクエストのSlackやHEEREでたむろってると、もうそれ使うのが当たり前。
便利なものは使う、もちろん金払って使う。だってその方が楽なんだもん。面白いし。
この感覚、常識は田舎には、無い。
自分はどっちかって言うとそっち側。だから超楽しい。
「次はなにやろっか」
「何使おうか」
「どのコミュニティに参加しよか」
毎日Slackにメンバーのイベント開催や登壇のお知らせが飛んでくる、資格試験の周知が回ってくる、合格報告がある、転職のお知らせ、書籍レビューの依頼、なんでもどんどん「アガる」ためのネタが尽きない。
自分も昨年G検定を受け、まさかのQiitaに合格体験記記事を書き、機械学習関連のスキルに触れたいとPythonエンジニア認定実践試験を受け、と、マナビDXクエストに参加してなかったら多分触れられなかった経験をしている。
そしてまた無理をする。
で、マナビDXクエストのSlackでTableauコミュニティへの入り口を見つけ、今度はDATASaberBridgeへの挑戦をスタートさせた。
昨年は統計検定G検定Pythonエンジニア認定実践試験と資格学習の波にもまれ、今年はマナビDXの企業協働とDATASaberBridgeに鍛えてもらう。
今年でもう45歳。明治ならとっくに定年で隠居。
現代でも残り15年。
多少の無理せにゃあ若い人らについていけんのよおじちゃんは。
とはいえ若い皆、あんまり夜な夜なHEEREに溜まるのもほどほどにな!
40過ぎてから睡眠負債で睡眠自己破産するぞ!
お前はどこへ行こうというのかね。
大人が恥ずかしげもなく「勉強楽しい」っていえるコミュニティをこのド田舎に作りたいね。
また新しい常識に会いたい。