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発表対応のススメ

Last updated at Posted at 2023-12-22

はじめに

2023年10月13日にGREE Tech Conference 2023が開催されました。

グリーグループ各社では様々な事業領域でサービスを開発・運営を行っており、技術的なチャレンジも数多く行っています。そこで得られた知見やチャレンジを紹介する技術カンファレンスとなっています。

こちらのカンファレンスに登壇しましたので、登壇する事によって得られた気付きや、発表対応までにどういう事をやったのかの紹介ができればと思います。

まず発表の背景として、
グリーでは研究会という形で複数社合同でQA技術の研究を行っています。
その研究会に私も参加しており、私含む4名で研究したテーマに関する発表を行いました。

発表内容の詳細については下記ページから確認する事が出来ますので、もし気になった方はご確認いただけますと嬉しいです。

GREE Tech Conference 2023で登壇した内容はこちらです。

準備

登壇準備として行った大枠としては下記となります。

・内容の取りまとめ
・アウトライン作成
・スライド資料作成
・台本作成
・自己練習
・リハーサル

内容の取りまとめ ~ アウトライン作成

こちらの『内容の取りまとめ ~ アウトライン作成』が、一番力を入れたポイントとなります!

今回は研究会で研究していたテーマを元に発表するという形だったので、まずは研究当時の情報を改めて整理を進めました。

・研究概要
リリース時の失敗確率を最小化するために、ユーザーの声からネガティブにつながる意見を抽出してチェックリストを作成する

・研究を行うことになった背景
魅力的品質を向上させるためユーザーテストを実施しているが、効果や有用性が見え辛く、またフィードバックに属人性があるという課題があり、それらを解決したい

・研究のポイント
有益性の可視化と実行の汎用化
上記を満たすためにネガティブフィードバックにフォーカスする

・ネガティブフィードバックを行うにあたって
ユーザーの声からネガティブな反応を集める
CSに寄せられたユーザーからのお問い合わせや、X(旧Twitter)からの収集
これらの情報からネガティブチェックリストを作成する

・工夫したポイント
同じ意見・要望を「本質的に何を求めているか」の観点で抽象化する

・研究した上での苦労したポイント
お問い合わせやXのポストの物量が多く、内容確認に時間がかかった
抽象化対応に属人性がある

・今後の展望
複数タイトルで実施する事でチェックリストを拡充したい

上記のように取りまとめた情報を、どういう順番でどの情報をどのような見せ方をすると伝わりやすいかを検討し、スライドの流れも考えながら発表のアウトラインを作成していきました。

↓作成したアウトラインの一部↓
アドベントカレンダー.png

スライド作成 ~ リハーサル

アウトライン作成に時間をかけたこともあって、スライド資料作成自体はスムーズに進められました。スライド作成後は、どこまでをスライドで説明しどこを口頭で補足するかを意識して台本を作成し、文字に起こしながら流れを自分の中に落とし込んでいきました。

台本作成後は時間計測を行いながら発表の自己練習を行い、自己練習による調整だと客観的な視点を持っての対応が難しいため、カンファレンスの運用チームと、所属している部署の上長との合計2回のリハーサルを実施し、資料や台本調整を本番当日まで実施していきました。

当日

そして迎えた本番当日。
事前リハにて、発表の簡単な流れの説明を受けたり、自身の発表時の立ち位置確認等のレクチャーを受け、発表時の流れを確認し本番に臨むという感じでした。私は台本確認用にPCを持ち込む気満々だったのですが、壇上にPCを置く場所が無く結果台本をほぼ見れませんでした。(そもそも台本はスライドのスピーカーノートへ記載しておきなさいという感じですが…)

台本見ずとも進行できる程度には練習をしていたので対応は出来るはずなんですが、前日まで台本の調整と作りこみを重ねてしまい、見れないという事を無駄に意識し過ぎて緊張感に襲われてしまったのが反省点となります…

対策としては、ギリギリまで調整していると予想外の事が起きるとあたふたしてしまうので、資料調整や台本調整は余裕をもったスケジュールにしておく。資料や台本は早めに完成させておいて完成後の内容で練習を重ねる。当たり前なことではあるのですが、改めて大切だと感じました。

発表後

今回はオフラインでも開催されたので発表対応を終えた後、色々な方からお声がけいただくことが出来ました。

その場で直接ご質問を頂く事で、発表時間内に説明できなかったことをお話しできたり、またお話させて頂いた方が現在抱えている課題をお伺いしたり、そこに対して出来る事が無いかを一緒に考えてみたりと、考え方の幅が広がったと思います。

こういったところから新しい交流が始まったりもあるかと思いますので、自身の知見が深まる。交流の幅が広がる。という所は大きなメリットとしてあるかと思います。

まとめ

発表準備対応で時間は一定かかったものの、
発表を行う事で下記のような成長が出来たと考えております。

・情報を整理する能力の向上
・資料作成能力の向上
・プレゼン能力向上
・他の方と交流する事で知見が広がる

他の方と交流するという部分は私の中でかなりメリットがあると思っていて、
QA対応や品質に対する考え方も人や会社によってアプローチ方法が違う事も多いため、交流する事で新しい考え方に触れる事が出来、気付きや学びを得られる事が多いからとなります。

私のように自社で登壇できるイベントがあればそれを活用頂くのが一番発表への近道になるかと思います。ただ自社でそういったものが無い場合は、例えばゲーム業界のカンファレンスであるCEDECを目指してみる。とかは良いかと思います。

例えばCEDECの募集要項ページには、『公募フォームの書き方 良い例・悪い例』もあり情報を端的にまとめるといった事にもかなり有用な情報が記載されているため参考になるかと思います。

最後に

準備に一定時間がかかったりと大変な部分もあるのですが、それを上回るメリットが発表対応にはあると思います。アウトプットの一つとして発表対応をやってみるというのは大きく成長に繋がるかと思いますので、是非チャレンジいただけると良いかなと思いました!

ありがとうございました!

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