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請負・SES文脈で未経験で任されるPMとは ~現場に飛び込む前のリアル業界図解~

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この記事では

  • 『プロジェクトマネージメントを解説している書籍や情報』
  • 『請負・SES文脈で未経験で任されるPM』
    では天地の差があるレベルで実態が異なるので、何がどう異なるのか言語化していきたいと思う。

対象読者

  • IT業界未経験でPM、PMOへのジョブチェンジを検討している方
  • IT 3年目未満の方
  • 情シス、自社開発経験のみで請負・SES業界に興味のある方

未経験PMのよくあるポジション

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請負・SES企業でPMをすると大抵の場合は赤い『現実を作る人』の長として活躍することになる。

普通に考えるとお客さんの会社と自身の所属する会社の2社しか登場しないと思いがちであるが、IT業界ではそっちの方が普通ではない。
1つのプロジェクトに何社も関わるのが通常である。

この図は日本の請負業界の縮図だと私は思っているのだが、こんな構造では『現実を作る人』以外はシステムを把握できていないと容易に想像できるが、実際そうなのである。

未経験でPMをすると大抵は赤い『現実を作る人』グループに所属するパターンになると思う。

さらに、『現実を作る人』グループの会社は未経験でもパフォーマンス出せそうな人であれば積極的に任せたいという会社はとても多いのである。(当然であるが『現実を作る人』は一番システムを知っている必要がある)

少し考えると一番コアなところをそんな簡単に取っ替え引っ替えして、未経験の馬の骨みたいな奴をマネージャーに据えたりして、その会社は大丈夫なのか??
と不安になりそうなものだが、日本のIT業界の実態はそんなものである。

また、未経験でも『現実を作る人』であれば経験者よりもパフォーマンス出せる可能性が高いのも事実であるし、私も実際に経験者よりもパフォーマンスを出して評価されたので未経験でもできるのは事実である。

しかし、なぜ『現実を作る人』グループのPMは未経験でもやらせてくれる会社が多いのかという問いについて次の章で解説したいと思う。

なぜ『現実を作る人』グループのPMは未経験でもやらせてくれる会社が多いのか

業界サイクル

image.png

  • 4社も関係値築けるPMであれば転職すれば年収が大幅アップする
  • 優秀なマネージャーに取引先がつくケースがとても多く優秀なマネージャーは独立していく

優秀なPMがいなくなった会社

当然マネージャーが不足するので人員補強をする。
ここでよくあるのがエンジニアをマネージャーにし、エンジニアリングマネージャーとして掛け持ちさせる策であるが失敗するケースがあとを立たない。しかし、失敗を繰り返すにも関わらずマネージャー向きの人材が社内にいないので、その人を登用し続ける会社は実態かなり多いと感じている。

経験者を採用しようにもPM実績が強い転職者とは年収が合わず、年収維持や下げても良いから転職活動している層はハズレ率が高いことは容易に想像がつく。

つまり、IT経験はなくとも才能を感じる人をPMに登用すれば予算的に折り合いがつき、基本的に失敗する今よりも維持されるか、それ以上のパフォーマンスを出せると判断する経営者も多く需要が出ていると私は考えている。

優秀なPMが起業したケース

優秀なマネージャーが経営者として風呂敷を広げ始めると当然1人では回らなくなるので人を採用し始める。

低予算のPJを多数抱えている場合は人員コストを抑える必要があるが、当然、経験者を採用しようにもPM実績が強い転職者とは年収が合わず、年収維持や下げても良いから転職活動している層はハズレ率が高いことは容易に想像がつくため

IT経験はなくとも才能を感じる人をPMに登用すれば予算的に折り合いがつき、半端な経験者以上のパフォーマンスを出せると判断する経営者も多いため需要が生じていると私は考えている。

最後に

プロジェクトマネジメントに関する書籍を見ると大きい権限を持って華々しく活躍でき、かつ年収もたくさん貰えると思いがちであるが、未経験で経験を積む場合は大抵の場合この記事で解説したような環境下で積むことになる。

経験としては、とてもいい経験も積めるしキャリアも築けるとは思うが、相当量の覚悟がないと途中で挫折してしまうことは容易に考えれるし、私も何度も心が折れそうになったのも事実である。

特に未経験でのジョブチェンジを検討されている方に相当量の覚悟を持たないといけないことがわかって頂けたら幸いである。

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