🧠 Gemini APIを活用したプロンプト自動生成アプリを作ってみた
はじめに
生成AIを活用するうえで、「プロンプト設計」は出力品質を大きく左右する重要な要素です。しかし、目的や意図に応じたプロンプトを毎回自分で考えるのは手間がかかり、初心者にはハードルが高く感じられることもあります。
そこで今回は、簡単な入力だけで構造的なプロンプト文や目的に沿った質問文を自動生成できる、プロンプト支援アプリを開発しました。
Gemini APIを活用し、自然言語での入力から即座に使えるプロンプトを生成できるこのアプリは、AI初心者にも上級者にも役立つツールを目指しています。
技術スタック
このアプリはシンプルながらも堅実な構成で、以下の技術を用いています。
区分 | 技術 |
---|---|
フロントエンド | Flask(Jinja2) + Bootstrap5 |
バックエンド | Flask(Python) |
LLM API | Gemini(google-generative-ai) |
通信/環境管理 | requests / python-dotenv / Flask-CORS |
UIはBootstrap5で構築し、Gemini APIとの通信処理はFlask上で完結させています。
実装ポイント
✅ 1. 質問拡張機能
自由入力された文章を元に、「〜について〜する」といった目的表現の明確な質問文を5件自動生成します。
曖昧な文章を具体化し、AIへの問い合わせを意図通りに整える支援ツールとしても活用できます。
✅ 2. プロンプト生成機能
ユーザーがフォームから入力する「目的」「役割」「観点」「文体」「文字数」などの情報を受け取り、Gemini APIに渡して構造化されたプロンプト文を自動生成します。
生成されたプロンプトは、他のLLMにも再利用可能な汎用フォーマットで出力されます。命令文形式や注釈なしの出力を徹底している点が特徴です。
✅ 3. システム構成とUI
フロントエンドとバックエンドはシンプルな構造を保ちつつ、API通信を通じてGeminiとの連携を実現。
フォームには目的・観点・文体などの入力項目を備え、初心者でも直感的に使える設計にしています。
おわりに
今回は、Gemini APIを活用して「プロンプト作成を支援するアプリ」を試作してみました。
構造化プロンプトや質問文の自動生成により、生成AIの出力精度を高めるための“裏方ツール”として、さまざまな応用が可能だと感じています。
今後は、テンプレートの保存・共有機能や、生成履歴の管理機能なども追加していきたいと考えています。
コードは以下に公開しています。もし興味があればぜひ覗いてみてください。
https://github.com/mtrtrdev/ai-prompt-maker
ご質問・ご意見があればお気軽にどうぞ!