はじめに
J-Scopeが便利!という話は以前にもしていますが、ST以外のマイコンでやる方法が(自分の中で)よく分からず困ったので自分用に書き残します。
1. Arduino DueとJ-Linkを接続(物理)
seggerのデバッグプローブであるJ-Linkですが、マイコンとの接続端子は20pinのJTAGとなっています。
これに対し、Arduino Dueのデバッグ用端子は10pinのJTAGとなっています。
Arduino Due+自作JTAGアダプタでスケッチのソースレベルデバッグしてみた
ということで、まずは変換ケーブルを購入する必要があります。
DegiKey等で1000円程度で購入可能です。
ARM-JTAG-20-10
2. Arduino DueとPCの通信可否を確認
この作業は省略しても良いのですが、自分の場合elfファイルの素性がアレでJ-Scopeが動作しないという特殊なケースに見舞われたため、原因を見極める目的でelfファイルを使わず接続のみ確認する方法について記述します。
具体的にはJ-Link Software and Documentation Pack に同梱されているJ-Link Commanderを使います。
https://www.segger.com/downloads/jlink/#J-LinkSoftwareAndDocumentationPackBeta
connect
してデバイスをATSAM3X8E
に指定、インターフェースをJTAG
もしくSWD
に指定してあとはデフォルト設定とすることで、物理的な接続が間違っていなければ通信可能であることの確認が出来るかと思います。
接続確認できたらJ-Link Commanderは閉じてOKです。
3. Arduino DueとJ-Scopeを接続
基本的な設定についてはJ-Link Commanderと同じですが、elfファイルが必要となります。
Arduino IDEを利用している場合、elfファイルがどこにあるかを探しに行くよりビルドフォルダを変更してしまったほうが早いです。
Arduino IDE | Intel Galileo Arduino IDEのビルドフォルダを変更する
設定は下記の通りです。